※文中の会社名は、掲載当時の情報です。
派遣で働くエンジニアの方の中には、新しい技術を身につけてキャリアアップしていきたいと考えている方も少なくありません。
しかし、経験がないうちは希望通りの職場が見つかるとは限りませんし、そもそも新しい技術を身につけるのも大変です。
パーソルテクノロジースタッフでは、そういったエンジニアの方をサポートするために研修やコミュニティなどを開催し、スキルアップをお手伝い。また、ご希望の職場が見つかるようにキャリアアドバイザーも全力で動いています。
今回はVBAエンジニアからRPAエンジニアへシフトチェンジし、新たなキャリアを積まれている米田かがりさんにお越しいただきました。米田さんはどのようにして新たな技術を習得し、キャリアアップにつなげていったのでしょうか。
米田さんとキャリアアドバイザーの浅岡明子さんにご登場いただき、お話を伺いました。
保育士からVBAエンジニア、そしてRPAエンジニアへとキャリアチェンジ
――まずはお二人のご経歴から伺えますか。
米田 :パーソルテクノロジースタッフさんからご紹介いただいた会計事務所で7月から働いています。現在の業務内容は、RPAの導入に向けて事務所内の環境を整えるというものです。RPAに携わり始めたのは最近のことで、それまではVBAのエンジニアをしていました。
――VBAエンジニアは長くされていたのですか。
米田 :実は以前は保育士として児童福祉の仕事をしていました。当時はまだPC自体が職場にほとんどなかったので、自費でワープロを買って触ったりしていました。その後、PC教室に転職して受付業務をしていたのですが、生徒さんからいろいろな質問を受けるので、答えられるように自分でも勉強したのです。そこからVBAを覚えていき、派遣社員として働き始めました。
――非常にユニークなご経歴ですね! そんな米田さんのキャリア支援をご担当されているのが浅岡さんですよね。
浅岡 : はい。私ももともとは派遣業界ではなく、まったく別の会社でOLをしていました。そのとき会社に派遣社員の方が来られていて、派遣という働き方があるのを知ったのです。
――どう思われましたか。
浅岡 :仕事や環境を自分で選び、自由に働くことができるという点がとても魅力的だと思いました。それで私も会社を辞めたあと、派遣社員として3年半ほど働きました。その頃、テンプスタッフのコーディネーターと仲良くなり、やってみないかと誘われて今の仕事に就いたのです。そこからキャリアアドバイザーとして働き始め、もう20年になります。現在は無期雇用社員のキャリア支援をしていますが、昨年まではキャリアアドバイザーとして米田さんを担当させていただていました。
RPA研修とコミュニティ参加を通して現場の生きた情報を手に入れた
――米田さんはなぜRPAのエンジニアに?
米田 :数年前にニュースでRPAという言葉を目にして、これはもしかしたら将来VBAの仕事が少なくなるんじゃないかと思ったんです。自分自身もRPAの研修などを受けてみて、その思いはさらに強まりました。今後、学校教育にもプログラム学習が導入され、プログラマでなくてもプログラムが組める時代がやってきますし、自分自身のスキルをもっとアップデートしていく必要があると感じました。調べてみると、RPAはまだ黎明期で、誰でもができるわけではありません。それなら私も勉強して、自分の武器にしようと思ったんです。
――RPAのスキルはどのようにして学ばれたのでしょうか。
米田 :浅岡さんに相談させていただいたところ、パーソルテクノロジースタッフが実施されているRPA研修をご紹介いただき、参加することができました。研修は丸一日かけて行うもので、RPAの基本的な説明からツールの種類、必要なスキルなどを体系立てて学ぶことができ、最終的にはプログラムが組めるところまで進めることができました。
浅岡 :当社でも新しい動向はつねにキャッチアップしており、スタッフの方のキャリア支援のための施策を行っています。米田さんにご紹介させていただいたRPA研修もその一つですね。今、RPAにシフトしたいというVBAエンジニアの方はけっこう増えているんですよ。
米田 :研修だけでなく、同じようなRPAエンジニアが集まるコミュニティもご紹介いただきました。現場でのリアルなお話が聞けるので非常に有意義です。
――具体的にはどんなお話でしょうか。
米田 :導入時に大変だったことや運用の話などです。RPAを導入しているのは大企業が多いので、そういった大手ならではのお話も興味深いです。RPAエンジニアのコミュニティはインターネットなどでも探せば見つかるのですが、パーソルテクノロジースタッフさんにご紹介いただいたコミュニティは参加者全員が派遣社員というところがいいですね。派遣の場合、ずっとその会社で働くわけではないので、次の担当者に引き継ぐことを考えてわかりやすいプログラムをつくる必要があります。そういった派遣社員ならではのお話はとても参考になります。
自分だけでは知り得なかった新しい世界をキャリアアドバイザーが教えてくれる
――現在のお仕事はどのような職場ですか?
米田 :会計事務所です。自分で就職活動していたとしたら、おそらく考えもしなかった職場だと思います(笑)。
浅岡 :米田さんからRPAにご興味があるというお話は伺っていて、それを他のキャリアアドバイザーや営業にも共有していました。ちょうどRPAの導入を進めている会計事務所の案件が見つかったのでご紹介させていただいたのです。
米田 :パーソルテクノロジースタッフのキャリアアドバイザーさんにはいつも自分の想像を超える職場をご紹介いただけて驚きがあります。特に浅岡さんは私が電話をかけて相談すると、毎回つねに一つは案件をご紹介いただけるんですよ。本当にすごいなと思います。
浅岡 :それが私たちの仕事ですし、米田さんはスキルにも汎用性があり、コミュニケーション能力も高い方ですから、ご紹介したい案件はたくさんあるんですよ。
――浅岡さんはどのような点を意識してスタッフさんの支援をされているのでしょうか。
浅岡 :その方が持っているスキルやご経歴、希望条件の優先順位などを考慮した上で、案件の“雰囲気”なども含めて総合的に判断しています。たとえば米田さんですと、非常に勉強熱心で向上心があり、コミュニケーション能力の高い方ですから、そういった能力や人柄が活かせるような職場をご紹介するように努めています。
米田 :派遣という働き方の面白いところですよね。自分だけではつい興味の幅が狭まってしまいますが、浅岡さんはいつも知らない世界や新しい業界を私に教えてくださるんです。たとえば前々回の職場は証券会社だったのですが、そんな業界に私が入るなんて考えたこともなかったです(笑)。
――ちなみに米田さんが職場に希望される条件はどのようなものだったのですか。
米田 :スキルが活かせることは前提として、私は神奈川県在住なので通勤しやすい同県内であること。それから忙しい職場が好きなんです。就業時間内にたくさん仕事をして、終わったらサッと帰るというメリハリのある働き方をしたいですし、何より忙しい方がその職場が自分を必要としてくれているんだなと実感できますからね。
――米田さんは、今後パーソルテクノロジースタッフにやってほしいサービスなどはありますか。また浅岡さんは、やっていきたい取り組みなどありますか。
米田 :もうすでに十分やっていただいていることですが、時代に合った情報を研修やコミュニティで発信していただけると嬉しいですね。それから浅岡さんには、今まで通りのお付き合いをこれからもぜひお願いしたいです。
浅岡 :こちらこそ、これからもよろしくお願いします! 今後も、米田さんのように新しいスキルを身に着けたいと意欲のある方には、情報収集や学びの場のご提供をはじめとして、学んだスキルを仕事で活かしていけるまでしっかりとサポートしていきたいです。私たちキャリアアドバイザー自身も、市場動向をキャッチアップし、スタッフさんにとって、有益な情報をご提供できる「頼れるパートナー」でありたいと思っています。
本文中に記載の社名・部署名等は取材時点のものです(2019年12月5日時点)
RPAエンジニア
保育士、福祉施設等で就業後、パソコン教室勤務時にPCスキルを学ぶ。数社でOA事務を経験し、現在は会計事務所にてVBA、RPAなどを活用した業務効率化とWebページ更新、メルマガ配信を担当。
将来はプログラミング教育の授業サポートなどで、久しぶりに子どもたちに関わってみたいと考えている。
パーソルテクノロジースタッフ株式会社
パーソルテクノロジースタッフ株式会社 人材開発部 キャリアサポートグループ
国家資格 キャリアコンサルタント
前職ではSEアシスタント、テクニカルサポート業務を経験し、2001年 テンプスタッフ(現パーソルテンプスタッフ)に入社。テクニカルサポートの経験を活かし、当時のテクニカルサポート事業部でキャリアアドバイザーとして従事。2002年、同事業部が分社化され、エンジニア派遣に特化したテンプスタッフ・テクノロジー(現パーソルテクノロジースタッフ)を設立、同社に転籍となる。
長期に渡りIT系エンジニアの職種全般を担当し、これまでにキャリアアドバイザーとして、延べ2,000人以上のエンジニアのキャリア支援に携わる。
2019年度からは無期雇用社員のキャリア支援、再就業支援を担当している。