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IoTやAI技術の進展により、組み込みエンジニアへの需要が急速に高まっています。しかしながら、人材不足やスキルの多様化により、業界全体が課題に直面しているのが現状です。そのため、
- 「組み込みエンジニアの現状はどうなっているのだろう?」
- 「どのようなスキルや資格が必要なのか?」
と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。そこで、本記事では、組み込みエンジニアにおすすめの資格や組み込みエンジニアの現状や求められるスキル、さらに資格取得のメリットとデメリットについて詳しく解説します。
目次
監修:大畑 健一(おおはた けんいち)
パーソルクロステクノロジー株式会社
採用・教育統括本部 ICT採用本部 キャリア採用部 2G
メーカーや教育、キャリア系を中心にネットワークエンジニアの経験を持つ。
2020年10月にパーソルクロステクノロジー(旧パーソルテクノロジースタッフ)に入社。
2022年4月から現在の部署にて中途採用エンジニア向けの広報を担当。
組み込みエンジニアとは?
組み込みエンジニアは、私たちの日常生活に欠かせない多くの電子機器やシステムの中核を担う存在です。彼らの専門知識と技術は、家電製品から産業用ロボット、自動車、医療機器に至るまで、幅広い分野で活用されています。
組み込みエンジニアの役割
組み込みエンジニアは、特定の機能を実現するためにハードウェアに組み込まれるソフトウェアである組み込みシステムの設計・開発・保守を担当する技術者です。彼らの主な役割は、以下のとおりです。
組み込みシステムの設計・開発
家電製品や自動車、産業機器などに内蔵される小型コンピュータの制御システムを設計・開発します。また、製品が意図したとおりに動作することを保証します。
ソフトウェアの実装
限られたリソース(CPUやメモリ)内で効率的に動作するソフトウェアをプログラミングします。高いプログラミングスキルが求められます。
ハードウェアへの理解
ハードウェアの特性を深く理解し、ソフトウェアとハードウェアが正しく連携するよう調整します。これにより、製品の性能を向上させます。
テストとデバッグ
開発したシステムが正しく機能することを確認するため、徹底的なテストとデバッグを行います。不具合の早期発見と修正は、製品の品質保証に直結します。
これらの役割を果たすため、組み込みエンジニアには、プログラミング言語(C言語やアセンブリ言語など)の知識、ハードウェアに関する理解、問題解決能力、そして最新技術への適応力が必要とされます。
組み込みエンジニアが活躍する分野
組み込みエンジニアの活躍の場は多岐にわたります。以下に主な分野を紹介します。
家電製品
テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの家庭用電化製品には、組み込みシステムが搭載されており、これらの制御や機能向上に組み込みエンジニアが関与しています。
自動車産業
エンジン制御、ブレーキシステム、カーナビゲーションなど、自動車の多くの機能は組み込みシステムによって制御されています。特に自動運転技術の進展に伴い、組み込みエンジニアの需要が高まっています。
産業用機器
工場の生産ラインで使用されるロボットや機械の制御にも組み込みシステムが使用されており、効率的で安全な生産活動を支えています。
医療機器
心電図モニターやMRI装置などの医療機器にも組み込みシステムが搭載されており、正確で信頼性の高い医療の実現に寄与しています。
通信機器
スマートフォンやルーターなどの通信機器にも組み込みシステムが不可欠であり、高速で安定した通信を実現しています。
このように、組み込みエンジニアは多様な分野で活躍しており、私たちの生活や産業の発展に欠かせない存在となっています。DX化の進展とともに、その役割はますます重要性を増していると言えるでしょう。
組み込みエンジニアにおすすめの資格6選
組み込みエンジニアにおすすめの資格は以下の6つです。
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- エンベデッドシステムスペシャリスト試験
- ETEC
- JSTQB認定テスト技術者資格
- OCRES
特に基本情報技術者試験と応用情報技術者試験は組み込みエンジニアだけでなく、システムエンジニア全般でおすすめの資格です。
基本情報技術者
基本情報技術者試験は、情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格で、ITエンジニアの登竜門とされています。試験範囲は、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、データベースなど幅広く、IT全般の基礎知識を網羅しています。
応用情報技術者
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位に位置する国家資格で、より高度なIT知識と応用力が求められます。試験内容は、システム開発やプロジェクト管理、セキュリティなど多岐にわたり、合格率は約20%前後とされています。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、組み込みシステムの専門知識を評価する国家資格で、情報処理推進機構(IPA)が実施しています。試験では、組み込みシステムの設計・開発・運用に関する高度な知識と技術が問われ、合格率は約15%前後と難易度が高いです。
ETEC
ETECは、一般社団法人組込みシステム技術協会が実施する資格試験で、組み込みソフトウェア技術者のスキルを評価します。試験はクラス2(エントリーレベル)とクラス1(ミドルレベル)に分かれており、クラス2で一定のスコアを取得するとクラス1の受験資格が得られます。合否判定ではなく、スコアに応じてグレードA~Cで評価されます。この資格を取得することで、組み込み技術に関する知識の習得度を客観的に示すことができます。
JSTQB認定テスト技術者資格
JSTQB認定テスト技術者資格は、ソフトウェアテストに関する知識と技術を評価する国際的な資格で、日本ソフトウェアテスト資格認定委員会(JSTQB)が運営しています。組み込みシステムにおいても、品質保証の観点からテスト技術は重要であり、この資格を取得することで、テスト工程における専門知識を持つことを証明できます。試験は、Foundation Level(初級)とAdvanced Level(上級)に分かれており、段階的にスキルアップが可能です。
OCRES
OCRESは、国際標準化団体OMGが認定する資格で、リアルタイムシステムや組み込みシステムの設計・開発能力を評価します。試験は、初級・中級・上級の3段階に分かれており、上級資格を取得すると、リアルタイム組み込みソフト開発全般のプロジェクト責任者としての能力を証明できます。国際的な資格であるため、グローバルに活躍したいエンジニアにおすすめです。
これらの資格を取得することで、組み込みエンジニアとしての専門知識や技術力を客観的に証明でき、キャリアアップや転職活動において有利に働くでしょう。
組み込みエンジニアの現状と将来性
出典:)「システムエンジニア(組込み、IoT)」jobtag
組み込みエンジニアは、家電製品や自動車、医療機器など、多岐にわたる分野で活躍しています。しかし、専門性の高さゆえに人材の供給が追いつかず、慢性的な人手不足が続いています。特に若手人材の不足が顕著で、30〜50代のエンジニアが中心となっています。
この人材不足の背景には、組み込みエンジニアを育成する教育機関やプログラミングスクールが少ないことが挙げられます。その結果、企業は即戦力となる人材の確保に苦慮しており、一人当たりの業務量が増加し、残業時間が長くなる傾向があります。実際、組み込みエンジニアの平均残業時間は約28時間と、一般的なサラリーマンよりも多いとされています。
組み込みエンジニアはきつい?やめとけと言われる理由や将来性を解説
組込みエンジニアの将来性
一方で、IoTやAIの進展により、組み込みエンジニアの需要は今後も高まると予測されています。特に、自動車業界や家電業界では、製品の高度化・多機能化が進んでおり、組み込み技術の重要性が増しています。このような理由から、組み込みエンジニアとしてのキャリアは将来性が高いといえます。
組み込みエンジニアに求められるスキル
組み込みエンジニアは、ハードウェアとソフトウェアの両方に精通し、限られたリソースで効率的なシステムを構築する能力が求められます。以下に、組み込みエンジニアに必要とされる主なスキルを紹介します。
プログラミング言語の習熟
組み込みシステム開発では、主にC言語やC++が使用されます。これらの言語は、ハードウェアに近いレベルでの制御が可能であり、効率的なコードを書くために不可欠です。また、JavaやPythonなどの知識も、プロジェクトによっては求められることがあります。
ハードウェアの知識
組み込みエンジニアは、マイクロコントローラやデバイスドライバなど、ハードウェアに関する深い理解が必要です。これにより、ハードウェアとソフトウェアの連携を最適化し、システム全体の性能を向上させることができます。
リアルタイムOSの理解
リアルタイム性が求められる組み込みシステムでは、リアルタイムOS(RTOS)の知識が重要です。タスクスケジューリングやリソース管理など、RTOSの機能を適切に活用することで、システムの安定性と効率性を確保できます。
デバッグとテストのスキル
組み込みシステムは、バグやエラーが致命的な問題を引き起こす可能性があるため、デバッグやテストの能力が重要です。各種ツールを活用し、問題の早期発見や防止を行えるようになるべきです。
コミュニケーション能力
プロジェクトはチームで進行することが多く、他のエンジニアや関係者との円滑なコミュニケーションが不可欠です。要件の確認や仕様の調整など、対外的なやり取りも多いため、高いコミュニケーション能力が求められます。
組み込みエンジニアが資格を取得するメリット、懸念点
組み込みエンジニアとしてのスキルを証明するために資格取得を目指す人は少なくありません。しかし、資格取得にはメリットと懸念点が存在します。以下でそれらを紹介します。
資格を取得するメリット4選
組み込みエンジニアが資格を取得するメリットは以下の4点です。
スキルの証明
資格は、自身のスキルを客観的に証明する手段として有効です。例えば、エンベデッドシステムスペシャリスト試験やETECなどの資格を取得すれば、専門性の高さをアピールできます。
キャリアアップに有利
資格を保有していることで、転職時や昇進時に評価が高まる可能性があります。特に、プロジェクトリーダーや管理職を目指す場合、資格があると説得力が増します。
知識の体系化
資格試験の勉強を通じて、これまで実務で得た知識を整理し、新たな知識を習得する機会となります。特に、基礎的な内容から高度な専門知識まで網羅する資格は、知識の幅を広げるのに役立ちます。
市場価値の向上
特に、需要が高い資格を取得することで、転職市場での競争力が向上します。組み込みエンジニアの人材不足が続く中、資格を持つことで他の候補者との差別化が可能です。
資格を取得する懸念点4選
組み込みエンジニアが資格を取得する際の懸念点は以下の4点です。
時間とコストがかかる
資格取得には、勉強時間や受験料などのコストが必要です。仕事や家庭の事情と両立させるには計画的なスケジュールが求められます。
実務経験の代替にはならない
資格は知識を証明するものですが、実務経験を補完するものではありません。資格を持っていても、実際のプロジェクトで即戦力になるかどうかは別問題です。
一部の企業では評価が限定的
資格を重視しない企業も存在します。そのため、資格を持っているだけでは十分な評価を得られない場合があります。
資格の有効性が限定的な場合もある
技術の進歩が早い分野では、資格の内容が現場の技術に追いつかない場合があります。取得した資格が時代遅れになるリスクも考慮すべきです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?本記事では、組み込みエンジニアにおすすめの資格から、現状や求められるスキル、資格取得のメリット・デメリットまで幅広く解説しました。組み込みエンジニアの役割や重要性、そしてキャリア形成における資格の位置づけを具体的に理解するきっかけになれば幸いです。
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