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コラム

2025.01.21

50代からIT業界へ転職する実態とは? 未経験者の動向、人数の推移、そして最近のトレンドを詳しく解説。

50代からのIT業界への転職は、「今からでは遅いのでは?」と不安に感じる方も多いかもしれません。しかし、現在のIT業界は少子高齢化や技術革新により、50代以上の経験豊富な人材へのニーズが高まっています。マネジメントスキルや専門知識を活かせるポジションも多く、柔軟なキャリア設計が可能です。本記事では、

  • IT業界の現在の傾向
  • 50代がIT転職に成功する方法
  • 50代のIT未経験転職について

などについて解説します。ぜひ参考にしてください。

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監修:大畑 健一(おおはた けんいち)

パーソルクロステクノロジー株式会社
採用・教育統括本部 ICT採用本部 キャリア採用部 2G
メーカーや教育、キャリア系を中心にネットワークエンジニアの経験を持つ。
2020年10月にパーソルクロステクノロジー(旧パーソルテクノロジースタッフ)に入社。
2022年4月から現在の部署にて中途採用エンジニア向けの広報を担当。

IT業界の最近の採用傾向

IT業界はさまざまな理由により 50代を含むミドルエイジ世代の採用が活発化しています。

転職に成功している人の平均年齢

転職成功者数
15歳~24歳 58万人
25歳~34歳 82万人
35歳~44歳 59万人
45歳~54歳 57万人
55歳~64歳 50万人
65歳以上 22万人
合計 328万人

【参考文献】「労働力調査(詳細集計) 2023年(令和5年)平均結果」総務省統計局

まずは、全職種の転職成功者数です。若手層の方が多いですが、50代も50万人もの方が転職に成功しています。

全体の年齢別将来IT人材数

”全体の年齢別将来IT人材数”

出典:)「IT ベンチャー等によるイノベーション促進のための人材育成・確保モデル事業 事業報告書 第2部今後の IT 人材需給推計モデル構築等 編 」経済産業省

2010年の国勢調査時点では30~34歳ごろの年代の人材がピークとなっているものの、2020 年、2030年と将来になるにつれて、45歳以上の年代の人材数も増えていき、年齢毎の人材数のピークが徐々にフラット化していく傾向が見られます。

もちろん、50代の方が転職してきて増加するだけではなく、現在40代の人数の方が50代の人数より多いため、2030年の予測が大幅に増加するという理由もありますが「ITは若手中心」という考えは古くなったということは理解できたでしょうか。

人材の流動傾向

”IT人材の流動傾向”

出典:)「デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進に向けた企業とIT人材の実態調査 」独立行政法人 情報処理推進機構

IT人材市場は拡大傾向ですが、従来型のITビジネスが堅調であることを背景とし、求人、求職ともにその大多数はIT業界内です。ただし、IT業界から異業種(ユーザー企業)への転職も増加傾向にあります。

50代の採用が活発化している理由

では、なぜ50代の採用が活発化しているのでしょうか。

理由①IT人口の減少

経済産業省では、IT人材の需給モデルを構築し、既存の統計調査等のデータをもとにわが国IT 人材数の推計を行いました。その結果、若年層の人口減少に伴って、2019年をピークにIT関連産業への入職者は退職者を下回り、IT人材は減少に向かうと予想されています。また、IT人材の平均年齢は2030年まで上昇の一途をたどり、高齢化が進展することも予想されています。その一方で、IT需要予測から推計されるIT人材需要との需給ギャップから2030年までのIT人材の不足数を推計すると、労働集約業態となっている日本のIT人材の低生産性を前提とすれば、将来的に40~80万人の規模で不足が生じる懸念があることも試算されました。

”IT人材推移” 【参考文献】「IT人材育成の状況等について」経済産業省

そのため、年齢にかかわらずエンジニアが必要とされているのです。

理由②若手の短期離職

続いては、若手が3年と経たずに転職してしまうという問題から、50代が求められている経緯があります。現在は終身雇用制度が崩れ、転職前提が当たり前になってきました。エンジニア採用が過熱している現在、採用コストもかなりのものになっています。そのため、企業によっては年収を上げるために転職を繰り返す若手層よりも、安定して長期的に勤続してくれる50代を採用する企業もあります。

理由③リモートワークの推進

感染症流行などの影響により、リモートワークが広まりました。50代のエンジニアにとってネックとなるのは体力面であるという方も多いです。そこで、リモートワークでそのデメリットを補うことができるのです。

50代がIT転職を成功させるためには

それでは50代がIT転職を成功させるためには具体的に何をするべきでしょうか。

これまでの経験を武器にする

50代のエンジニアは長年のキャリアで培った専門知識や技術的な経験が強みです。特定の分野における深い理解や、幅広い業界知識を持っていることが期待されます。例えば、特定技術のエキスパートとして問題解決をリードしたり、長年の経験から高度な課題解決能力や技術的な指導ができる点で重宝されます。

今までの経験を整理してアピールポイントを決めましょう。

転職先の選び方を工夫する

年齢によるハードルを避けるため、50代でも活躍しやすい企業や分野を選びます。中小企業やスタートアップは、経験豊富な即戦力を求めることが多いです。

年齢に関係なく採用される可能性があるのかどうかなどを見極めましょう。例えば、PMやマネジメント職は経験の浅い若手よりもミドルエイジ世代が向いていると考えられます。

人脈を用いる

人脈を活かして転職活動を進めることも有効です。50代はこれまで築いた業界内のつながりを利用できる点が強みです。実際に、特に先端IT従事者については、その存在自体がまだ希少であり、転職エージェントなどを介さずリファラルなどによるケースも多いです。

求められる50代エンジニアの特徴

50代のエンジニアに求められる特徴は、これまでの経験やスキルを活かしつつ、若手にはない視点や能力を発揮する点にあります。

経験と専門性

50代のエンジニアは長年のキャリアで培った専門知識や技術的な経験が強みです。特定の分野における深い理解や、幅広い業界知識を持っていることが期待されます。例えば、特定技術のエキスパートとして問題解決をリードしたり、長年の経験から高度な課題解決能力や技術的な指導ができる点で重宝されます。

マネジメント力・リーダーシップ能力

次に、チームをまとめる力やプロジェクト全体を管理する能力が求められます。若手の育成や部門間の調整も担当することが多いです。例えばプロジェクトマネージャーとしてスケジュール管理や進捗の監督、チームメンバーの教育やキャリア支援などを行います。 技術力だけでなく、人を動かす力を活かし、組織全体の成果向上に寄与します。

柔軟性

技術革新が激しいIT業界では、新しい技術やツールに適応する姿勢が求められます。50代でも学び続ける意欲がある人材は、企業から高く評価されます。具体的な技術としてはクラウド技術やAI、IoTといったものです。時には若手からのフィードバックを受け入れ、新しい方法を取り入れるということも必要になるかもしれません。

50代エンジニアが求められる職種

50代のエンジニアが求められるIT関連の職種はどのようなものなのでしょうか。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーはIT業界でも非常に需要があります。なぜならば、複数の利害関係者を調整する役割というのは若手に任せることができないからです。未経験から目指すことは難しいですが、ITの知識があり、マネジメント経験もある方は専門的な知識が不足していても求められる人材かもしれません。

【関連記事】
■プロダクトマネージャーについてはこちらの記事をご覧ください。
プロジェクトマネージャーのなり方とは?平均年齢やなるためのルート、勉強方法を解説

新事業開発・事業創造人材

新規事業開発とは、企業が新しい収益源を生み出すために、これまでの事業や製品にとらわれず、新たな市場や製品、サービスの開発を行うことです。既存事業を補完するだけでなく、企業の成長を加速させるための重要な取り組みとされています。

今後激化する競争環境を勝ち抜くために、ITベンダーの「幹部・指導者」に対して、新事業開発や事業創造を担う役割が強く求められているのです。 ”IT業界今後不足する人材”

50代のIT未経験転職について

50代の方の中には未経験でIT業界に転職したい、という方もいるのではないでしょうか。

50代が未経験からITに関わるためには

50代の方は若手のようにポテンシャルで採用される可能性が低いです。そのため、未経験の方は注意しなければならないことがいくつかあります。

勉強する

未経験の場合は少しでも知識に触れておくことが大切です。学習意欲のアピールにもなるため、応募したい求人が掲載している技術は学んでおきましょう。

前職の経験をいかす

50代の応募者の魅力は経験になります。その経験を少しでもいかせるような求人を選びましょう。例えば、同じ業界内のIT職を選ぶことなどがあります。

50代IT未経験の方におすすめの職

50代IT未経験の方におすすめの職は、DX人材です。DX人材とは、デジタル技術を活用して企業の業務プロセスやビジネスモデルを変革し、競争力を向上させる役割を担う人材です。ITスキルだけでなく、業務理解や変革を推進するマネジメント能力が求められます。

理由は、前職の経験を生かしやすいから、という点にあります。

具体的な例としてはこれらのものです。

  • DXコンサルタント
  • プロジェクトマネージャー(DX領域)
  • データ戦略スペシャリスト

例えば人事労務の経験があれば、その領域のDXを促進するPMになったり、DXを支援するコンサルタントになる道があります。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。本記事では、50代のIT転職について解説しました。現在IT業界は人手不足のため、経験豊富な50代の転職も多くなっています。未経験からの転職は難しいですが、前職の経験をいかすことでITに携わることができるかもしれません。ぜひ本記事を参考に、50代からの転職について前向きに考えてみてください。

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