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コラム

2025.04.24

セキュリティエンジニアがやめとけといわれる理由とは?メリットやスキルを解説!

セキュリティエンジニアは、サイバー対策や情報セキュリティを担う重要な職種です。しかし、「きつい」「やめとけ」と言われることも少なくありません。その背景には、責任の重さ、高いスキル要求などの課題が影響しています。 本記事では、セキュリティエンジニアの現実と「きつい」と言われる理由を掘り下げつつ、それでもなお感じられるやりがいや魅力について解説します。これからセキュリティエンジニアを目指す方や、キャリアに悩む方に役立つ情報をお届けします。

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監修:大畑 健一(おおはた けんいち)

パーソルクロステクノロジー株式会社
採用・教育統括本部 ICT採用本部 キャリア採用部 2G
メーカーや教育、キャリア系を中心にネットワークエンジニアの経験を持つ。
2020年10月にパーソルクロステクノロジー(旧パーソルテクノロジースタッフ)に入社。
2022年4月から現在の部署にて中途採用エンジニア向けの広報を担当。

セキュリティエンジニアとは

セキュリティエンジニアとは情報セキュリティに関する業務に特化したエンジニアです。サイバー攻撃や情報漏洩などといったリスクからシステムやネットワークを保護するために働いています。導入したシステムのネットワークに脆弱性がないかを調査し、対策を行うことによって企業の円滑な業務遂行をサポートします。以下でセキュリティエンジニアの仕事内容と活躍のできる分野について解説いたします。

セキュリティエンジニアの仕事内容

セキュリティにおける課題を調査やテストから見つけて、定義しシステムの強化や改善を提案します。具体的な仕事内容は以下の通りです。

  • 企画、提案、設計
  • 実装、テスト
  • 運用、インシデント対応

企画、提案、設計

クライアントの情報や調査を通してセキュリティのコンサルティングを行い、求められるセキュリティを企画し設計します。企画や設計の際に関連する部署の職員ともコミュニケーションを取り、システムの脆弱性について把握する必要があります。ネットワークやサーバー機器のハードウェアだけでなく、環境やアプリケーションまでを網羅して設計をします。

近年では、クラウドで情報を管理するサービスも存在するため、クラウド上での企画や提案設計のできるエンジニアの需要が高まっています。

実装、テスト

ネットワーク機器やOSの設定に脆弱性を抱えないようにすることも求められるため、幅広い分野の知識が求められます。 システムに脆弱性がないかをテストするためにソースコードをチェックします。

運用、インシデント対応

サイバー攻撃やシステム障害から実装したシステムを守ります。実装した後にも想定した運用ができているかを調査して、日々新しい手法が生まれるサイバー攻撃から情報資産を守ります。

インシデントが起こった際には、関連する部署や責任者へ報告し迅速に対応に当たります。収集した情報やインシデントの原因、攻撃の手口を特定します。その後は復旧作業を行い再発防止案を講じるなどセキュリティエンジニアのインシデント対応は重要です。

セキュリティエンジニアの活躍のできる分野

現代社会のデジタル化とサイバーセキュリティリスクの増大に伴い、情報セキュリティの重要性は高まっています。セキュリティエンジニアはインターネットを使う仕事において活躍が見込めますが、以下で特に活躍が見込まれる分野を紹介いたします。

  • メーカー
  • 金融機関
  • 官公庁、行政機関

メーカー

IoT化やDXの推進によって工場内の設備や製品がネットワークに接続されるようになり、セキュリティの重要性が高まっています。また、顧客が購入する製品もネットワークに接続されるようになるため個人情報の保護のために専門的な知識や経験が求められます。

金融機関

金融分野では顧客の重要な情報資産だけでなく、金融資産や機密性の高い情報を扱います。セキュリティ障害などが起こってしまうと多くの顧客に影響が出てしまうため、あらかじめ障害が起こらにようにするために幅広い知識と多くの経験が求められます。

官公庁、行政機関

官公庁や行政機関で働く場合も、社会の重要なインフラを守るという点で非常に責任のある仕事です。金融機関と同様に、国民の個人情報や重要な行政情報を扱うため、高度なセキュリティ対策と専門知識が求められます。

セキュリティエンジニアはやめておけと言われる理由3選

情報セキュリティの専門家であるセキュリティエンジニアは情報資産の重要性が高まり、需要が需要が高まる一方、やめておけと言われることもあります。 以下で、セキュリティエンジニアはやめておけと言われる理由について解説します。

労働時間が不規則になりがち

セキュリティインシデントはいつ発生するかわからないため、緊急の対応が必要になることがあります。 また、システムのメンテナンスやアップデート作業なども、業務時間外に行われることがあります。したがって、ワークライフバランスを取りにくいと感じる人もいます。

成果が目に見えない場合がある

セキュリティエンジニアの仕事であるセキュリティ対策は、インシデントが「起こらないこと」が成果となるため、日々の地道な努力が目に見えにくい場合があります。 「何事もなかった」というのは、セキュリティ対策が機能している証拠ですが、達成感を感じにくいと感じる人もいるかもしれません。

精神的なストレスが大きい

情報漏洩やシステム障害といったセキュリティインシデントが発生した場合、その影響は非常に大きくなります。セキュリティエンジニアは、そのような事態を防ぐための重要な役割を担っており、常に緊張感を持って業務に取り組む必要があります。インシデント発生時には、夜間や休日に関わらず対応に追われることもあります。

セキュリティエンジニアとして働くことのメリット3選

以下で、セキュリティエンジニアとして働くことの3つのメリットを紹介いたします。

専門性が高く、必要とされる人材になれる

インターネットやコンピュータの技術が進歩しているため、サイバーセキュリティの重要性は高まっています。そのため、セキュリティに関する深い知識や技術を持つセキュリティエンジニアは、多くの企業や組織で必要とされています。専門的なスキルを身につけることで、自分の市場価値を高め、安定したキャリアを築くことができます。

社会の安全と安心に貢献できる

サイバー攻撃は、個人情報や大切なデータを盗んだり、企業の活動を止めたり、電気や水道のような社会の重要な仕組みを混乱させたりする可能性があります。セキュリティエンジニアは、このような脅威から社会全体を守る、とても重要な役割を担っています。自分の仕事が、多くの人の安全と安心に繋がっていると感じられるのは、大きなやりがいになります。

将来性が安定している

IoT、AI、クラウドコンピューティングといった技術の進展により、社会全体のデジタル化が急速に進んでいます。 これにより、扱う情報量やオンラインサービスが増加し、それに伴いセキュリティ対策の重要性も増しています。デジタル化が進むほど、安全を支えるセキュリティエンジニアの役割は不可欠となります。

セキュリティエンジニアに向いてる人の特徴4選

ここまでセキュリティエンジニアとして働くことのメリットを紹介しました。以下で、セキュリティエンジニアに向いている人の特徴を紹介します。

新しい知識を身に着けられる人

サイバー攻撃の手法やセキュリティ技術は常に進化しています。そのため、新しい情報や技術に積極的に興味を持ち、自ら学び続ける意欲のある人が向いています。

注意深く、責任感がある人

セキュリティ対策においては、わずかな設定ミスや見落としが大きな脆弱性に繋がる可能性があります。 そのため、細部にまで注意を払い、慎重に作業を進めることができる人が求められます。また、機密情報や重要なシステムを扱うため、高い倫理観を持ち、責任感を持って職務を遂行できることが不可欠です。

コミュニケーション能力がある人

セキュリティ対策やインシデントの内容は専門的で複雑な場合が多いため、非技術者である経営層や他の部署の担当者にも理解できるように、平易な言葉や例えを用いて説明する能力が求められます。また、セキュリティ対策を進める上で、他の部署のニーズや懸念点を正確に理解することが重要です。相手の話を注意深く聞き、意図を正確に把握する傾聴力が求められます。

チームワークを大切にできる人

サイバーセキュリティの領域は非常に広く、ネットワーク、サーバー、アプリケーションなど、様々な専門知識が求められます。チームとして異なる専門性を持つメンバーが集まることで、多角的な視点からセキュリティ対策を検討し、より効果的な対策を講じることができます。サイバー攻撃が発生した際には、初動対応、原因調査など素早い対応が不可欠です。日頃からチームワークを醸成しておくことで、緊急時にもスムーズな連携が可能となり、被害を最小限に抑えることができます。

セキュリティエンジニアに求められるスキル2選

以下で、セキュリティエンジニアに実際に求められるスキルについて解説いたします。

プログラミングやスクリプトのスキル

PythonやShell Scriptなどのスクリプト言語を用いて、セキュリティ対策を自動化したり、脆弱性を診断したり、大量のログデータを効率的に分析したりする能力は、業務効率化や高度なセキュリティ対策に貢献することができます。

ネットワークに関するスキル

ネットワークの基本的な設計や構築、ルーターやファイアウォールといった機器の設定・管理能力、そして、異常を検知するスキルが求められます。安全なネットワーク環境を維持することは、外部からの侵入を防ぐ上で非常に重要です。

【関連記事】
■ネットワークエンジニアについてはこちらの記事をご覧ください。
ネットワークエンジニアとは?仕事内容・年収・資格や向いている人を解説

セキュリティエンジニアのキャリアパス

最後にセキュリティエンジニアのキャリアパスについて紹介します。

セキュリティコンサルタント

企業のセキュリティ課題に対して、現状分析、対策提案、導入支援などを行います。高いコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力が求められることが多く、わかりやすくセキュリティ課題について話せることが求められます。

セキュリティマネージャー

セキュリティチームを率い、計画立案、リソース管理、メンバー育成などを行います。リーダーシップやマネジメント能力が求められます。また、予算の管理から部下の教育や研修などについても担当することがあるため大変重要なポジションであります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?本記事では、セキュリティエンジニアという職業について、後悔する理由や向いている人の特徴、キャリアパスついて詳しく解説してまいりました。 「セキュリティエンジニアになりたいけれど、自分に向いているのか不安…」という方にとって、本記事が参考になれば幸いです。

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