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コラム

2025.05.08

プロジェクトマネージャーにおすすめの本とは?本の選び方も解説!

プロジェクトマネージャーを志す求職者にとって、書籍選びは最初の大きな壁です。市場には「PMBOK®ガイド準拠の理論書」「実践事例満載のハウツー本」「入門者向け図解書」など、多彩なラインナップが並び、「何を読めばスキルアップできるのか」「自分の経験値に合った一冊はどれか」が分かりにくい状況です。

さらに、「体系的に学びたい」「すぐに使えるノウハウがほしい」「資格対策をしたい」など、学習の目的やキャリアフェーズによって必要な情報は異なります。しかし、その違いを意識せずに選んでしまうと、得たい知識が偏ったり、途中で挫折してしまうことも少なくありません。

本記事では、「基礎⇔応用」「理論⇔実践」の2軸マトリックスを使った書籍選びのフレームワークをまずご紹介し、学習ステージ別・目的別に求職者に最適なおすすめ書籍を厳選してご提案します。これを読むだけで、あなたにぴったりの一冊がスムーズに見つかり、面接や実務で即戦力となるPMスキルの獲得に直結する学習計画が立てられます。

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監修:大畑 健一(おおはた けんいち)

パーソルクロステクノロジー株式会社
採用・教育統括本部 ICT採用本部 キャリア採用部 2G
メーカーや教育、キャリア系を中心にネットワークエンジニアの経験を持つ。
2020年10月にパーソルクロステクノロジー(旧パーソルテクノロジースタッフ)に入社。
2022年4月から現在の部署にて中途採用エンジニア向けの広報を担当。

プロマネ本を探すときの悩み

プロジェクトマネージャーを目指す求職者が書籍を探しはじめると、多くの人が「何を基準に選べばいいのかわからない」「理論書と実践書の違いが曖昧で自分のレベルに合わない」といった悩みに直面します。情報があふれる現代では、書籍のジャンルやフォーマットが多すぎて、選定が学習のハードルとなってしまうことも少なくありません。以下が具体的な悩みだと思います。

書籍の特徴が把握しづらい

まず、PMBOK®ガイド対応の専門書、入門者向けのやさしい解説書、実務で使える事例集、ノウハウ満載のハウツー本など、多彩なラインナップがある一方で、各書籍の特徴や習得できるスキルが一目で把握しにくいです。

書籍の選び方の基準がわからない

また、選び方の基準が定まらないと、本来身につけたい知識が学習計画に盛り込めず、時間とお金を無駄にしてしまうリスクがあります。そこで、以下で、求職者の学習ステージや目的に合わせて書籍を効率的に選ぶためのフレームワークを提示し、具体的なおすすめ書籍リストをご紹介します。

書籍選びのフレームワーク

書籍選びで最も重要なのは、自分の学習ステージと、書籍の内容がマッチしているかどうかです。ここでは「基礎⇔応用」「理論⇔実践」の2軸で書籍を分類するマトリックスをご紹介します。

マトリックス図で書籍を整理する

”マトリックス図”縦軸に基礎(入門) ⇔ 応用(実践)、横軸に理論(体系) ⇔ 実践(事例・ノウハウ)を置きましょう。このマトリックス上に各書籍を配置すると、自分が学びたいフェーズに合った一冊が視覚的にわかります。

分類マトリックスの使い方

1. 現状のスキルレベル(未経験・初心者・実務者)を把握
2. 理論的知識がほしいか、実践的ノウハウがほしいかを決定
3. マトリックス上で自分が必要とする象限の書籍を選択
4. 理論書+実践書、入門書+資格対策書など、複数冊を組み合わせてバランスを取る
こうすることで、「学習したい内容」と「書籍の強み」が自然に一致します

場面別おすすめ書籍

プロジェクトマネジメントを体系的に身につけるには、「全体像の把握」「基本用語の定着」「実務適用」「トラブル回避」の4ステップを踏むのが効果的です。各フェーズで必要な知識・スキルが異なるため、ここでは段階ごとに最適な代表書籍を詳しく解説します。

①全体像を把握する

「何が」「なぜ」「どのように進めるか」を定義するPMBOK®ガイドは、プロジェクトマネジメントの国際標準です。まずはPMBOK®ガイドを理解し、全プロセス群と知識エリアの構造を把握しましょう。

『プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOK®ガイド)』

PMI公式テキストです。各プロセスの入力・ツール・成果物を網羅し、要所でまとめた図解も充実。章末の演習問題で理解度チェックしつつ、試験対策としても使えます。リファレンスとして手元に置くとよいでしょう。

『PMBOK対応 童話でわかるプロジェクトマネジメント』

抽象的な概念をわかりやすく童話形式で学ぶ入門書です。キャラクター設定に沿ってプロセスを追体験し、用語やフレームワークの関連性が自然と頭に入る工夫が満載です。

②基本用語を定着させる

PM未経験者や学生でもつまずかないよう、専門用語をかみくだいた解説と豊富な図解で「PMとは何か」を直感的に理解できるような本を紹介します。

『世界一わかりやすいプロジェクトマネジメント』

1日30分×10章構成で、初心者でも継続しやすいボリュームです。実際の業務フローを疑似体験できるケーススタディと、章末の要点まとめが学習効率を高めます。

『これ以上優しく書けないプロジェクトマネジメントのトリセツ』

200以上のチェックリスト形式で、入門者が押さえるべき必須知識を短時間で網羅。現場で遭遇しやすい課題を「やること」「避けること」に分けて解説し、実務シミュレーションにも活用できます。

③実務に適用できる知識をつける

理論だけでなく、実務で即戦力となるノウハウが求められる段階の方におすすめの本です。成功・失敗事例からプロジェクトの進め方やリスク対応を学び、現場での判断力を鍛えましょう。

『プロジェクトマネジメント実践講座』

国内外の多様なプロジェクトをケーススタディ形式で紹介しています。各事例に「背景」「課題」「対応策」「結果」を体系的に整理しており、フェーズごとの意思決定フローを疑似体験できます。

『外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント』

コンサルティング現場で磨かれたフレームワークとテンプレートを収録しています。スケジュール管理からステークホルダー調整まで、段階的に成果を出すための実践ツールが豊富です。

④トラブルを回避する

実務で「やるべきこと」と「避けるべきNG行動」を明確に区別することで、トラブルを未然に防ぎ、プロジェクトを軌道に乗せるスキルを磨きます

『プロジェクトマネジメントの本物の実力がつく本』

Do/Don’t形式で重要ポイントを整理する。実務判断の正誤を見極める思考プロセスを習得でき、意思決定スピードと精度が向上します。

『予定通り進まないプロジェクトの進め方』

プロジェクト遅延の兆候を早期発見するチェックリストと、各種リスクへの具体的な対応策を網羅しています。遅延時のベストプラクティスを学び、現場での再立て直し力を強化します。

読者層別のおすすめ書籍

また、同じPM学習でも目的やキャリア段階により最適な書籍は異なります。ここでは代表的なニーズ別に「必読」リストを作成しました。

これからPMを目指す初心者向け4選

『世界一わかりやすいプロジェクトマネジメント』:図解で基本概念習得
『PMBOK対応 童話でわかるプロジェクトマネジメント』:ストーリーで体系理解
『プロジェクトマネジメントのすべてがわかる本』:初学者が網羅的に学べる
『これ以上優しく書けないプロジェクトマネジメントのトリセツ』:要点整理に最適

かけだしPMが読むべき5選

『プロジェクトマネジメント実践講座』:ケーススタディ中心
『外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント』:テンプレート活用
『ポイント図解 プロジェクトマネジメントの基本が面白いほど身につく本』:短時間で要点把握
『予定通り進まないプロジェクトの進め方』:トラブルシュート法
『プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOK®ガイド)』:理論補強

実務でスキルアップしたい人向け5選

『外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント』:上級フレームワーク
『プロジェクトマネジメントの本物の実力がつく本』:判断力強化
『PMBOK対応 童話でわかるプロジェクトマネジメント』:知識の再整理
『プロジェクトマネジメント実践講座』:高度ケーススタディ
『予定通り進まないプロジェクトの進め方』:リスク管理深化

資格取得も視野に入れた人向け3〜4選

『プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOK®ガイド)』:公式対策
『PMBOK対応 童話でわかるプロジェクトマネジメント』:基礎固め
『プロジェクトマネジメント実践講座』:問題演習
『ポイント図解 プロジェクトマネジメントの基本が面白いほど身につく本』:要点復習

その他の必読/定番書籍

ここまで紹介した以外にも、PM学習の定番書籍があります。実務における深い理解や資格対策用としてぜひ手元に置いておきたい一冊です。 これらの本は網羅的なため、一度にすべて理解する必要はありません。

『ポイント図解 プロジェクトマネジメントの基本が面白いほど身につく本』

豊富な図表とキーワードで構成され、学習時間が限られる求職者でも要点を短時間で押さえられます。復習用のリファレンスとしても有用です。

『プロジェクトマネジメントのすべてがわかる本』

入門から上級まで幅広くカバーしています。各章ごとに練習問題や事例演習があり、自学自習しやすい設計です。PM全体像の再確認にも適しています。

書籍を最大限活用するポイント

書籍を選んだ後は、いかに定着させるかが学習効果を左右します。ここではアウトプット重視の学習法を3つ紹介します。

インプット前に目的を明確化

何を達成したいのか(例:PMBOK®プロセス群の理解、リスク管理手法の習得)を具体化し、目標に応じた読書計画を立てましょう。目的があいまいだと、読書後の効果的な行動につながりにくくなります。

実務・研修・ディスカッションで試す

学んだ内容はすぐに模擬プロジェクトやグループワーク、勉強会で共有し、実践してみましょう。手を動かすことで知識が定着しやすくなり、就職面接でも具体的なエピソードとして語れます

継続学習のための復習メソッド

定期的な要点整理、フラッシュカードによる用語確認、半年ごとの再読スケジュールを組むことで、知識を長期記憶に定着させます。学習コミュニティやSNSで進捗を報告すると、モチベーション維持にも効果的です。

まとめ

本記事では、求職者がプロジェクトマネジメント書籍を迷わず選ぶための「分類マトリックス」と「学習フェーズ別・目的別おすすめ書籍」をご紹介しました。まずは自分の学習段階と目的を整理し、最適な書籍からスタートしましょう。学んだら必ずアウトプットし、復習メソッドで長期定着を図ることで、面接や実務で即戦力となるPMスキルを効率的に身につけられます。

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