【IT・機電】2025年下半期
職種別・業界別の求人数&平均時給
2026年3月公開
本記事では、エンジニア派遣のお仕事における求人数と時給の推移を分析し、その動向を明らかにします。
集計対象:当社(パーソルクロステクノロジー)で当該期間に新規に取り扱いを開始した派遣求人案件
集計期間:2024年7~12月、2025年7~12月
当社内での集計のため、市場全体の動向とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
当該期間に新規に取り扱いを開始した求人案件数であるため、当社求人検索サイトの掲載件数とは傾向が異なる場合がございます。
- 職種別は開発・インフラの需要が拡大。DX・クラウド進展で派遣活用が加速
- 業種別はSI・通信を中心に求人増。デジタル投資の広がりが追い風に
- 時給は全体的に上昇基調。高度スキル人材を巡る競争が後押し
職種別求人数推移
開発職種とインフラ職種の求人数は前年より増加し、特に「インフラ」は +17.1% と大幅に伸びました。(図1)
DX推進やクラウド移行、AI導入の加速によりIT人材不足が続き、企業が外部人材の活用を強めたことが要因と考えられます。その結果、派遣エンジニアへの需要が増加したとみられます。
一方、機電系職種は前年より減少しました。製造業では生産停滞や外需不振により設備投資が抑制され、自動車・産業機械など主要分野の生産が縮小しました。これに伴い、機電系エンジニアの開発需要も低下したと考えられます。
開発は、システム開発やアプリ開発が含まれます。
サポートは、ヘルプテスク・キッティング、テクニカルサポートが含まれます。
Webクリエイティブは、デザイナー、コーダー、ディレクター、マーケター等が含まれます。
職種別平均時給推移
職種別の時給推移を見ると、いずれの職種でも前年より時給が上昇しています。(図2)
物価高騰による生活への影響が懸念される中、企業側でも人材確保のため待遇改善が進み、派遣エンジニアの時給は増加傾向にあります。
特に「エレキ/電気」「組込み」で伸びが目立ちます。
高度技術者不足の深刻化に伴い、上流工程など専門性の高い領域で競争的に時給が引き上げられている点も影響していると考えられます。
なお、最高時給に着目すると、「開発」で7,200円、「インフラ」で7,700円と他職種と比べて突出しています。DXやクラウド基盤を支える中核人材で、設計から運用まで担える人材が限られています。事業影響が大きく、即戦力への需要が高いため最高時給が上がりやすくなっています。
業種別求人数推移
業種別の求人数推移を見ると、前年比で「システムインテグレーター」が+8.9%、「通信業」が+6.8%と増加しました。(図3)
一方、「電機・電子メーカー」は−16.2%と大幅に減少しています。これは、生産の落ち込みや外需の弱さに伴う設備投資の抑制が背景と考えられます。今後もしばらくは、生産や設備投資の動きが採用に影響しやすいため、こうした変化を見守りながら、需要が戻るタイミングに備えていくことが大切になりそうです。
業種別平均時給推移
業種別の平均時給は、いずれの業種でも前年より上昇しました。(図4)
なかでも「Web関連」が前年比+157円と最も伸びています。
Web関連の平均時給が上がっている背景には、DXやクラウド・AI導入に伴う需要拡大に加え、IT人材不足が続いていることの影響が見られます。特に、モダン開発やセキュリティなどの高度なスキルを持つ人材は限られており、その結果として、経験者の時給が上昇しやすい状況にあるとみられます。
エリア別求人数推移
エリア別では、「東海」で+5.8%、「九州・沖縄」で+9.9%と案件数が増加しています。(図5)
「関東」はわずかに減少しているものの、依然として求人数は突出しております。
東海で求人が増加したのは、インフラエンジニアの求人案件が増えたことが背景にあります。
関西エリアの求人数減少については、当社の対応体制の見直しによる影響が一部含まれています。必ずしも市場全体の縮小を示すものではありません。
エリア別平均時給推移
エリア別の平均時給は、いずれのエリアでも前年より増加しました。(図6)
関東が最も高水準となった一方で、その他のエリアは大きな差がなく、ほぼ同水準で推移しています。
最後に
本レポートでは、今後もエンジニア業界の最新動向や実務に役立つ情報をお届けしてまいります。
ご自身のキャリア選択を考えるにあたり、本レポートをお役立ていただければ幸いです。