自動車や家電、スマートフォンなど日常生活に欠かせないさまざまな製品に組み込まれている「半導体」の集積回路を設計するのが、半導体エンジニアの仕事です。設計はいくつかのフェーズに分かれています。半導体の機能目的を明確にするための「システム設計」、電子回路の「ロジック設計」、パーツを並べて細かい回路を設計する「回路設計」、設計された回路をICチップの中に並べる「レイアウト設計」などです。すべてのフェーズに対応することもあれば、ひとつのフェーズのみを担当することもあります。
半導体は搭載される製品の「頭脳」とも呼ばれる重要なパーツであることから、モノづくりの中心を担う醍醐味を実感できます。
半導体は非常に多くの技術分野が影響して組み合わせながら成立しているため、さまざまなレイヤーの知識を学ぶ必要がありますが、培った知見やスキルは幅広い技術分野で活かせるチャンスがあります。
また、「英語」は欠かせないスキルとなりつつあります。半導体の最新情報はアメリカを中心とした海外から入ってくるので、英語の文書を読んだり、海外メーカーとの折衝があったり、ネット上で半導体関連の討論を聞く機会も多いのです。また、コミュニケーションが重要であることから、フィールドエンジニアやサービスエンジニアなどの経験が活きる場面も多いでしょう。
また半導体業界は将来性が高く、持続性があります。腰を据えて勤務でき、長期的なスパンでキャリアアップが望めるというメリットがあります。