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コラム

2024.02.19

社内SEへの転職は難しい?人気の理由や転職成功を成功させるポイントも解説。

社内SEへの転職を目指している方の中には、社内SEの転職難易度や転職に向けて何をすればいいのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、社内SEへの転職を検討中の方に向けて、社内SEへの転職に向けて役に立つ情報を提供しています。ぜひ参考にしてください。

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監修:大畑 健一(おおはた けんいち)

パーソルクロステクノロジー株式会社
採用・教育統括本部 ICT採用本部 キャリア採用部 2G
メーカーや教育、キャリア系を中心にネットワークエンジニアの経験を持つ。
2020年10月にパーソルクロステクノロジー(旧パーソルテクノロジースタッフ)に入社。
2022年4月から現在の部署にて中途採用エンジニア向けの広報を担当。

社内SEへの転職は難しいのか

結論、社内SEへの転職難易度は他ITエンジニアの職種と比較して高いです。社内SEへの転職が難しい理由は2つあります。

  • 倍率が高いから
  • 即戦力が求められるから

倍率が高い

1つ目は倍率が高いからです。

社内SEは求人者数に対して求人数が少ないという特徴があり、そもそも競争倍率が高いです。そのため、他IT職種と比較して倍率が高くなる分、転職において高いスキルを求められてしまうため難易度が高いのです。

即戦力が求められる

2つ目は、即戦力が求められるからです。

社内SEの採用を行っている企業はITに精通した企業でない場合も多いです。そのような場合、エンジニア未経験の人材をポテンシャル採用しても、社内に教育体制が敷かれていないために一からの育成が難しいという問題があります。そのため、事業会社の多くは社内SEの中途採用において即戦力となる人材を求めているのです。採用基準が即戦力となると、当然転職難易度は上がってしまいます。

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■新卒で社内SEになるのは難しいのか気になる方もいらっしゃるかと思います。ぜひ下記の記事を参考にしてください。
新卒で社内SEは難しい?新卒社内SEにまつわる噂から向き不向きまで徹底解説!

社内SEが転職先として人気がある理由

難易度の高い社内SEへの転職ですが、IT系職種の転職で特に人気があり、SEの求職者の多くは社内SEへの転職を希望しています。
社内SEへの転職が人気の理由を3つご紹介します。

仕事環境が安定している。

SIerなどシステム開発企業のSEは、プロジェクトごとにクライアント企業のオフィスで、開発業務などを行うのが一般的な働き方です。

一方、社内SEは基本的に、自社のオフィスで勤務するため、腰を据えて働きたい方は魅力的に感じるようです。

ユーザーとの距離が近く、やりがいを感じやすい

自分の仕事が役立っていることを実感しやすいことも挙げられます。

SIerで働く場合はプロジェクトが終了すれば顧客と関わる機会が少ないうえ、 顧客と折衝する機会も少なくシステムへの満足度を確かめる方法が限定的であると言えます。

一方社内SEの場合、システムやサービスのユーザーは社内にいますので密接にコミュニケーションを取りながら仕事をすることができます。

また自分が携わったサービスから得られる効果が、自社の労働環境や成長に直結するため 自分の仕事が事業に役立っていることを実感しやすいと言えます。

収入が比較的高い

SIerやWeb企業などは、年収の差が大きいです。高収入の場合もあれば、下請け企業だと 年収が低めの場合もあります。社内SEの仕事の平均年収は約521万円と言われており、 日本の平均年収と比較しても高い傾向にあります。

社内SEへの転職前に知っておくべき基本情報

社内SEへの転職を決断する前に、最低限知っておくべき社内SEの基本情報を紹介します。

  • 社内SEの仕事内容
  • 社内SEの年収

社内SEの仕事内容

まず、社内SEの仕事内容について説明します。社内SEを転職で目指す皆さんは、あらかじめ仕事に対するイメージと現実のギャップをできるだけ埋めておくべきです。

システム企画

自社の経営戦略に基づいた、システムの企画を行います。企業内には、業務効率化やコストカット等の様々なIT課題があるため、それらを解決するためのシステムの導入を検討します。

システム開発

システム企画を基にシステムを開発します。システム開発は、自社でやる場合とアウトソーシングする場合があります。社内SEが担当する場合は、設計、開発、テストを行います。

システム運用・保守

システムの開発後は、運用と保守も行います。システム障害や脆弱性の改善を行い、システムトラブルを防ぎます。企業として社内システムの故障は業務に支障をきたすため重要な役割を担っているといえます。

社員の問合せ対応

システムやITに関連するヘル対応としても役割を果たします。社内システムの操作方法等についての問い合わせ対応を行います。

社内SEの年収

社内SEの年収

社内SEの平均年収は上図の通り、521万円となっています。

日本の平均年収と比較すると高い年収となっており社内SEの需要の高さが伺えます。実際、求人件数の推移を見ても2022年から2023年にかけて一貫して上昇しているため、社内SEの需要は高まっていることがわかります。

一方で、システムエンジニアと比較すると社内SEの年収は低めであるため、システムエンジニア程の需要はないことがわかります。

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■社内SEの年収に関しては下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
社内SEの年収は高いのか?年収を上げる方法についても詳しく紹介!

社内SEに転職するメリット

社内SEに転職することのメリットに関して紹介します。メリットは主に2点あります。

  • 残業が少なくワークライフバランスが安定しやすい
  • 納期・外部のプレッシャーがない

残業が少なくワークライフバランスが安定しやすい

社内SEは、開発するサービスが会社内で完結することが多く、外部から定められた納期などがないことがほとんどになります。
そのため、残業が少ない傾向があり、ワークライフバランスを保ちやすい環境が整っています。また、比較的有給休暇なども取りやすいです。

納期・外部のプレッシャーがない

一般的にクライアントワークの仕事であるIT企業では、システム開発等の納期が存在し、納期前は非常に忙しくなることが多いです。

一方の社内SEは、社内のプロジェクトやシステムの開発を担当するため、外部からのプレッシャーや厳しい納期に直接さらされることが少なく、比較的ストレスフリーな環境で働きやすいです。そのため、精神的負荷が少なくのびのびと働ける点が利点とも言えます。

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■社内SEの実情やその利点に関しては下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
社内SEは勝ち組職業?楽すぎと言われる業務内容やデメリットまで詳しく解説!

社内SEに転職するデメリット

社内SEに転職するデメリットについて解説します。デメリットは主に2つあります。

  • ITスキルを持った人と関わりにくい
  • 雑務が多い可能性もある

ITスキルを持った人と関わりにくい

1点目は、ITスキルを持った人と関わりにくいことです。

基本的なIT職は、業務上でのエンジニア同士のコミュニケーションが多く存在します。そのため、最新の情報や技術について知る機会が生まれやすいのですが、社内SEの場合はIT業界とは無縁な社内の人との業務が多く、IT関連の情報に触れにくいといったデメリットが存在します。
また、モチベーション維持の観点でも、ITスキルの自己研鑽を行う同期がいないことは、デメリットといえるでしょう。

場合によっては、エンジニアとしてのキャリアアップの妨げとなってしまう場合もあります。

雑務が多い可能性もある

社内SEの扱いは会社によっても大きく異なります。クライアントと契約して、そのための業務をこなすSESやSlerと比べ、社内SEはIT/Web関連の問題を解決する便利屋のような扱いを受けることもあるそうです。

「社内SEだから」というよりも、会社による差が大きいため企業選びは慎重に行いましょう。企業によっては、IT戦略や企画等の上流工程に携われるポジションもあるため、求人情報は詳細にチェックすべきです。

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■社内SEになって後悔した事例に関しては下記の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
社内SEになって後悔した理由とは?会社選びのポイントから後悔する人の特徴まで徹底解説!

社内SEへの転職に向いている人の特徴

社内SEへの転職に向いている人の特徴を紹介します。特徴は主に3つあります。

  • 実務経験がある人
  • 柔軟性の高い人
  • 知識欲の強い人

実務経験がある人

社内SEへの転職に向いている人の特徴の1つ目は、実務経験がある人です。

上述したように、社内SEの採用を行う事業会社は社内にIT人材を育成するナレッジが蓄積されていない場合が多いため、即戦力となる社内SEを求めています。そのため、実務経験の豊富な方は社内SEに向いているといえます。

柔軟性の高い人

2点目は、柔軟性の高い人です。SIerやSESでは、システム開発の工程を分業しているため、基本的に業務内容は固定化されています。

しかし、一方で社内SEは、システム開発、インフラ保守、社員の問い合わせ対応など、多岐にわたる業務を担当する場合があります。そのため、幅広く業務を担える柔軟性がある人が向いているといえます。

知識欲の強い人

3点目は知識欲が強い人です。先ほども解説したように、一般的なSI企業であれば、IT人材は同期の中にたくさんいますが、社内SEはIT人材が周りに少ない場合が多いです。

そのため、自己研鑽のモチベーションを保つことが難しく、自分でモチベーションを挙げてスキルアップを行う必要があるのです。知識欲の強い方であれば、周りに高めあう同期がいなくとも自己研鑽のモチベーションを高められるため、社内SEに向いていると考えられます。

社内SEへの転職を成功させる3つのポイント

社内SEへの転職を成功させる3つのポイントをご紹介します。大切なのは「企業が求める社内SEとしての役割に、自分の経験とスキルが合致していること」を確認し、選考時に資格としてアピールすることです。

知識・スキルの習得

社内SEになるためにはまず、知識・スキルの習得が不可欠です。

社内SEへの転職活動において、社内SEとして働けるポテンシャルを証明するためには、「経験」か「能力」を引き合いに出すことが必要になりますが、仮に未経験からの転職の場合、「経験」に関しては皆無であるため、「能力」を示す必要があります。

その「能力」を構成している要素こそが知識とスキルになるのです。よって、未経験から社内SEになるためには、知識・スキルの習得は必須の要件です。また、社内SEでは即戦力となる人材を求められる場合も多いため、実務経験も必要です。実務経験を積む土台としても、、知識スキルの習得は必要な要素となります。

資格の取得

また、上述の知識・スキルを証明するための手段として資格の取得が必要になります。知識・スキルを習得したことを転職活動において、証明するには主観的なアピールでは不十分であり、客観的な指標を求められます。口で言うだけなら誰でも可能だからです。

そのため、自己研鑽の証明手段として資格取得は必要です。また、モチベーション維持のためにも、資格の取得を社内SEになるためのマイルストーンとして、達成感を得ることができるのも利点です。

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■社内SEへの転職におすすめの資格については下記の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
社内SEにおすすめの資格13選を紹介!資格取得の注意点についても解説。

転職準備

知識・スキルを獲得し、それを証明するための資格を取得したら、次に転職準備を行いましょう。転職準備では、ポートフォリオの作成や転職サイトへの登録、面接対策を行います。社内SEになるために行ってきた自己研鑽の成果を、ポートフォリオや面接でアウトプットする段階です。

これまでのどれだけ努力をしてきたのかは、実際、他者にはうまく伝わり切らないものです。そのため、うまくアピールすることができなければ、自分の努力は水の泡となってしまいます。転職準備も横着せずにしっかりと行うことが重要です。

社内SEに転職する際に注意すべき点

社内SEに転職する際に注意すべき点を2つ挙げます。いずれも、転職を成功させるために意識すべきことであるため、ぜひ参考にしてください。

  • キャリアプランの設計
  • 成長曲線を意識した自己研鑽

キャリアプランの設計

未経験で社内SEを目指すうえで、キャリアプランを立てることは、2つの理由から重要です。1つは、本当に必要なスキルだけを効率よく身に着けられるからです

キャリアプランを明確にすることによって、自分に必要なスキルが明確になります。よって、無駄なスキルアップを極力減らし、効率化ができます。

2つめは、キャリアプランとライフプランは密接に関係しているからです。

例えば、新しいスキルを獲得したことにより、仕事が完全リモートへと変わったとき、今までの生活からは全く違う生活へと変わるはずです。 キャリアプランを立てておけばこのような突然の出来事へも前もって準備しておくことが可能なため、社内SEにとって必要なことだと言えます。

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■エンジニアのキャリアアップに関しては下記の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
エンジニアがキャリアアップする方法とは -20のキャリアパス事例を解説-

成長曲線を意識した自己研鑽

スキルを磨く際には、常に成長曲線を意識しましょう。

自己分析により明確化した目標と現状の自身のスキルを照らし合わせることで、自分が成長における停滞期にいるのか、成長期にいるのかを分析し、モチベーションを維持することが重要です。

自己研鑽を行っている中でも、常に現状を分析し、目標とのギャップを意識することが大切になります。

【関連記事】
■エンジニアの成長曲線に関しては下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
エンジニアの成長曲線とは?必要な理由と活用法を紹介!

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まとめ

いかがでしょうか。本記事では、社内SEの転職難易度、転職前に知っておくべきこと、転職方法について詳しく解説しました。社内SEへの転職を成功させるためには、入念な対策が必須となります。そのため、ぜひ本記事を社内SEの転職対策にお役立ていただければと思います。

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