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今日、世界的なトレンドワードとして頻出するようになった言葉に「FinTech」というものがあります。これは、金融分野(Finance)と情報技術分野(Technology)をかけ合わせた造語であり、日本でも2015年頃より耳にするようになりました。
特にFinTechの要素の一つである「暗号通貨」は、身近に聞かれるワードとなりました。しかしこれを生活の一部として実感している方は、まだ少数かもしれません。
世界規模においては、すでに暗号通貨専用のATMや支払い可能店舗が急増するなど、FinTech派生の技術は、金融システムだけでなく社会構造までも変化させる可能性を秘めています。まさに今「第四次産業革命」が巻き起こりつつある状況と言えるのです。
FinTechとは、何を意味するもので、世界で注目される理由は何なのでしょうか。本記事では、代表的なサービスを紹介しながらFinTechについてわかりやすくご紹介していきます。
FinTechとは?
FinTech(フィンテック)とは、金融分野(Finance)と情報技術分野(Technology)をかけ合わせた造語です。簡単にいうと、FinTechは金融分野におけるデジタル化のことです。
具体的には、クラウドファンディングや暗号通貨がFinTechにあたります。
FinTechを支えている代表的な技術は、以下の3つです。
- AI(Artificial Intelligence)=人工知能
- ブロックチェーン技術
- API(Application Programming Interface)
FinTechを支える技術
FinTechを支えている代表的な技術は、以下の3つです。
- AI(Artificial Intelligence)=人工知能
- ブロックチェーン技術
- API(Application Programming Interface)
それぞれについて詳しく紹介します。
AI(Artificial Intelligence)=人工知能
AIは一般的に「人間の知性・知覚を人工的に再現する技術」とされています。しかし、明確な定義があるわけではないため注意が必要です。
AIの活用によって、音声認識や自然言語処理、推測・予測といったことが可能となっており、金融分野においても活用されている技術となっています。
ブロックチェーン技術
ブロックチェーン技術とは、暗号通貨から生まれた技術です。取引データを「ブロック」という1単位で記録し、その「ブロック」を「チェーン」のように繋いで保管する技術のことを指します。
ブロックチェーン技術は、データの改ざんが困難であることが大きな特徴です。この特徴から、以下のような用途で活用されています。
API(Application Programming Interface)
APIとは、ソフトウェアやプログラムの間を繋ぐインターフェースのことを指しています。またインターフェースとは、モノとモノの「境界」「接点」を指す言葉です。
身近でもAPIは活用されています。Googleアカウントで行う様々なサービスへのログインや、ネットショッピングの決済にはAPIの技術が活用されています。これらはGoogleやカード会社が提供しているAPIを利用することで成り立っているのです。
FinTechの代表的なサービス
前述したように、FinTechを支えている代表的な技術は「AI」「ブロックチェーン技術」「API」の3つです。では、これらの技術は金融サービスでどのように応用されているのでしょうか。
ここでは、3つの代表的な技術を応用した金融サービスの具体例をご紹介します。
個人財務管理 / PFM ( Personal Financial Management )
monytreeの家計簿アプリ
経営・業務支援
PFMの法人版とも位置付けできるものです。日々の収入や支出などの資産管理機能に加えて、起業に必要な書類の短時間での作成、会社のバックオフィスに必要な会計や給与計算、カスタマーサポートなどの業務効率化のための機能も含まれます。サービス事業者より、専用のアプリケーションやAPIが提供されています。
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サービスを展開する事業者の例
- Freee
- CROWD CAST
- VELC
- Make Leaps
送金・決済
スマホのイヤホンジャックに、クレジットカードを読み取る小型のリーダーを装着して決済できたり、APIを利用し自社のサイトに決済機能を導入させたりできるサービスです。これまで送金や決済にかかっていた手数料を大幅に下げることができるメリットがあります。
ロボアドバイザー(資産運用・投資支援)
人工知能やアルゴリズムを活用して、個人の資産アドバイスをしてくれるサービスです。
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サービスを展開する事業者の例
- WEALTHNAVI
- PORTSTAR
- SMART FOLIO
- THEO
ソーシャルレンディング
レンディングとは「融資や調達」という意味で、お金を借りたい人と貸したい人をインターネットで結びつけます。APIがベースとなったサービスです。
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サービスを展開する事業者の例
- SBI Social Lending
- maneo
- Lucky Bank
- AQUSH
- Crowd Bank
クラウドファンディング
クラウドファンディングは、自社の商品などを多数のお客様から賛同を得て、資金調達を行うサービスです。「寄付型」「投資型」「融資型」の3種類があります。また、先ほど解説したソーシャルレンディングは「融資型」のクラウドファンディングとも言えます。AI、APIといった技術がそのベースとなっています。
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サービスを展開する事業者の例
- KICKSTARTER
- Makuake
- CAMPFIRE
- READY FOR?
- FAAVO
暗号通貨
bitflyerの暗号通貨取引用のモバイルアプリ
まとめ
FinTechとは、金融分野におけるデジタル化のこと。情報技術分野の発展に伴い、金融分野だけでなく様々な分野で活用され始めています。
本記事が、みなさまの疑問解消に役立てれば幸いです。