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コラム

2024.10.01

自動車開発エンジニアの仕事内容とは?セキュリティ関係やAI、転職にいかせる経験を解説

日本において、自動車産業は非常に有名ですが、近年になって自動車エンジニアが注目されてきています。そこで、本記事では

  • 自動車エンジニアが注目される背景
  • 主な仕事内容
  • 車載セキュリティ
  • 転職の際にいかせる経験・知識

などについて解説します。ぜひ本記事を参考にしてください。

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監修:大畑 健一(おおはた けんいち)

パーソルクロステクノロジー株式会社
採用・教育統括本部 ICT採用本部 キャリア採用部 2G
メーカーや教育、キャリア系を中心にネットワークエンジニアの経験を持つ。
2020年10月にパーソルクロステクノロジー(旧パーソルテクノロジースタッフ)に入社。
2022年4月から現在の部署にて中途採用エンジニア向けの広報を担当。

自動車エンジニアが注目される背景

自動車エンジニアは、近年車内の電力化やAIの発達によって注目されています。例えば、今後の自動車業界を示すものとしては 「CASE」が有名です。これは、メルセデスベンツ社が2016年に提唱した考えで、4つの注目されうる単語の頭文字をつなげたものです。

C Connected(コネクテッド)
A Autonomous(自動運転)
S Shared & Services(シェアリングとサービス)
E Electric(電動化)

わかりにくいCについて説明すると、これは 車の通信機能を指します。例えば事故時の自動通信システムや地図データの受信、混雑状況などがConnectedの機能です。
このように、以前よりもさらに車内外とのシステムの連携やセキュリティが重視されるようになりソフトウェアを担当する自動車エンジニアの需要も高くなりました。

自動車(ソフトウェア)エンジニアとは

自動車エンジニアとは、その名のように自動車のエンジニアのことです。明確な定義はありませんが、ほとんどの場合、メカではなくソフトウェアの部分についての開発や設計を担当しているエンジニアを指します。

自動車業界

自動車産業の構造は完成車メーカーと直接取引する1次サプライヤー(ティア1サプライヤー:tier 1 supplier)、その下のサプライヤー(tier 2 supplier)、またその下のサプライヤー、等々とピラミッド構造です。その中で 自動車エンジニアは完成車メーカーとティア1サプライヤーで自動運転の開発を行っています。

”自動車業界のピラミッド構造”

自動車エンジニアの仕事内容

自動車のシステムに関する設計、開発、評価等を行います。例えば自動運転車を開発する場合も、最初の設計から最後のテスト走行まで仕事は多岐にわたります。

STEP 01 開発

開発では仕様の検討、基本設計、詳細設計と進めます。既存の部品を組み合わせたり、新たな部品から装置を試作するのが主な内容です。

STEP 02 評価

次に試作した装置が仕様を満たしているかテストします。試作した装置を品質、性能の面から入念に確認し、車に取り付け、テストコース、公道でのテストを行います。なお、近年、実際の道路走行ではなく、道路や走行環境をコンピュータ内に再現し、その中でテストを行うことが多くなっています。

このような様々なテストにおいて必要であれば設計を見直し、装置を作り直します。開発した装置と車両に問題が無くなれば、量産体制に進みます。

仕事内容の特徴

設計、開発、評価という流れは他のエンジニアとあまり変わりません。しかし一番大きな特徴といえるのが、安全対策に力を入れていることです。インターネットや利便性を高めるためのシステムでは命にかかわることはあまりありません。しかし 自動車エンジニアが関わる技術は人命に直結します。そのため安全対策に多くのコストがかけられています。

安全対策

二重化、三重化(「認知」、「判断」を同時に二系統、三系統で行い確実性を確保)の安全対策を行い、どこかに故障が生じても事故に至らないよう信頼性を高めています。

事故の原因究明

また、自動運転の車の「認知」、「判断」、「操作」の過程はログが残されており、事故や不具合の際、どこに原因があったかわかるようにされています。例えば、レベルの高い自動運転で発生した事故は運転手ではなく、開発した会社が責任を負う必要があります。その際に自動運転開発エンジニアは起こった事故や不具合の原因が何か究明し対応策を検討します。

【参考文献】「自動運転開発エンジニア」職業情報提供サイト jobtag

車載セキュリティエンジニアについて

自動車エンジニアの仕事内容が多岐にわたることは先述したとおりです。具体的な種類としては、「自動運転開発エンジニア」「車載セキュリティエンジニア」などがあります。

車載セキュリティエンジニアとは、次世代モビリティを中心に、車両に関連したサイバーセキュリティシステムに関するコンサルティング・リスクアセスメント・構築運用に携わります。次世代モビリティ産業の発展の基盤を担う形で、社会的意義を果たしていくことを目指すことができます。

車載セキュリティエンジニアの仕事内容

車載セキュリティエンジニアの仕事内容としてはこれらのものがあります。

  • 自動車メーカーでのセキュリティ検知技術構築業務
  • Tier1サプライヤでの組み込みソフトウェア書き換え業務
  • 自動車メーカーでの組み込みソフトウェアに対するリスクアセスメント業務

例えば、ソフトウェアの書き換えは馴染みがある方も多いのではないでしょうか。組み込みソフトウェアの開発には、主に「C言語」と呼ばれるプログラミング言語が使用されます。

また、リスクアセスメントとは事業場にある危険性や有害性の特定、リスクの見積り、優先度の設定、リスク低減措置の決定の一連の手順をいいます。

自動車業界の未経験者が転職にいかせるスキル

自動車業界は日本の主力産業であり、とても大規模で開発が行われています。そして、技術の進歩によりエンジニアの需要が高まっているのは既知の通りです。

そのため他の業界からエンジニアの知識をいかして自動車業界で活躍したいと考える方も多くいらっしゃるでしょう。そこで、どのような知識を活用することができるのか紹介します。

自動運転開発エンジニアにいかせるスキル

  • C++、C#、Python、Oracleの知識
  • データ分析に関する知識・実務経験
  • チーム開発経験
  • リサーチに必要な基本的な英語力(主に読み書き)
  • 画像認識領域でのAIアルゴリズム開発経験
  • WEBシステム(フロントエンド、バックエンド)・クラウド・アプリ開発経験

自動運転開発エンジニアに転職する際にはこれらの経験をいかすことができます。

車載セキュリティエンジニアにいかせるスキル

  • 組み込みソフトウェアの開発経験
  • ITインフラ・セキュリティ業務経験
  • 自動車産業における業務経験
  • 車載ECUソフト開発経験
  • 車載系の電気・電子システム部品開発経験

セキュリティ関係の経験がある方は車載セキュリティエンジニアに転職することができるかもしれません。

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まとめ

いかがでしょうか。本記事では自動車に関連するエンジニアについて紹介しました。自動車業界においてエンジニアの需要は非常に高まっています。日本を支える主力産業に貢献したいという思いの方も多いのではないでしょうか。ぜひ本記事を参考に自動車エンジニアを目指してみてください。

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