TOUCH THE SECURITY Powered by Security Service G
これからブロックチェーンエンジニアとして活躍していきたいと考えていても、必要な知識や資格がわからず独学でもなれるのか不安に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで本記事ではそのような方に向けて、ブロックチェーンエンジニアに必要なスキルや資格を詳しく紹介していきます。
ブロックチェーンエンジニアを目指す方
パーソルクロステクノロジー社で実現しませんか？
目次
監修：大畑 健一（おおはた けんいち）
パーソルクロステクノロジー株式会社
採用・教育統括本部 ICT採用本部 キャリア採用部 2G
メーカーや教育、キャリア系を中心にネットワークエンジニアの経験を持つ。
2020年10月にパーソルクロステクノロジー（旧パーソルテクノロジースタッフ）に入社。
2022年4月から現在の部署にて中途採用エンジニア向けの広報を担当。
ブロックチェーンエンジニアには独学でなれるのか?
ブロックチェーンエンジニアに独学でなれるのか気になる方、そもそもブロックチェーンエンジニアに職務内容がよくわかっていない方が多くいらっしゃるかもしれません。ここでは、ブロックチェーンエンジニアについて基本的なことを紹介します。
独学でブロックチェーンエンジニアになれるのか
ブロックチェーンエンジニアは各業務において異なったプログラミング言語を使用します。そのため、複数の言語を習得しておく必要があります。また、ブロックチェーンに関連する領域の知識は前提として持っておく必要があるので、幅広く学習する必要があり敷居が高いです。そのため、独学でブロックチェーンエンジニアになるのは未経験の場合、難易度が高いと考えられます。
もちろん、既に複数の言語を習得済みの方であれば、ブロックチェーンの知識だけを習得すればいいため独学でもブロックチェーンエンジニアには比較的容易になれるでしょう。
独学でブロックチェーンエンジニアになるためには、現状の自分が持つスキルとブロックチェーンエンジニアに求められるスキルを比較することで足りないものを洗い出し、計画的にスキルアップしていく必要があります。
独学でエンジニアになる方法とは？必要なスキル・勉強法を解説！
ブロックチェーンエンジニアとは
ブロックチェーンエンジニアとはブロックチェーンに関する開発を行うエンジニアのことです。ブロックチェーンを用いたアプリケーションや決済サービスの開発・ブロックチェーン技術の研究が主な仕事内容となります。
ブロックチェーンエンジニアは、ブロックチェーン技術の専門的知識や、プログラミングスキルに加え、暗号学、分散システム、データ構造、ネットワークプロトコル、セキュリティなどの知識も必要です。また、チームワークやコミュニケーション能力も必要であり、また新しい技術のトレンドを追いかけ、常に学習意欲を持ち続けることも求められます。
ブロックチェーンエンジニアの仕事内容
ブロックチェーンエンジニアの業務内容について詳しく説明していきます。
決済サービスの構築
ブロックチェーンの技術を利用して決済サービスの開発を行う業務です。
ブロックチェーンを活用することで、高い安全性や手数料の低コスト化、高速な決済処理を実現することができます。
具体的な業務内容は下記のようになります。
スマートコントラクトの開発
ブロックチェーン上で動作するスマートコントラクトを開発します。スマートコントラクトは、取引の自動化や条件付きの決済などを可能にするプログラムであり、ブロックチェーンの決済サービスにおいては欠かせない要素です。
ユーザーインターフェースの開発
ブロックチェーンの決済サービスは、ユーザーが使いやすいインターフェースが必要です。アプリやウェブサイトの開発、UI/UXの改善等の業務が行われます。
セキュリティの確保
ブロックチェーンの決済サービスは、ユーザーの取引情報を保護するために高いセキュリティが必要です。サーバーサイドのセキュリティ対策や、ハッキングなどのセキュリティ問題に対する対策が必要となります。
アプリケーションの開発
ブロックチェーン技術を活用したアプリケーションの開発を行います。ブロックチェーンのアプリの特徴としては、ブロックチェーン上で動作するトークンを利用してアプリユーザー同士で取引や報酬のやり取りが直接可能になることです。
具体的な業務は下記のようになります。
スマートコントラクトの開発
ブロックチェーン上で動作するスマートコントラクトを開発します。スマートコントラクトの開発は、アプリケーションの自動化や条件付き処理などを可能にするプログラムであり、ブロックチェーンのアプリケーションにおいては欠かせない業務です。
ネットワークの開発
ブロックチェーンのアプリケーションは、分散型のネットワーク上で動作するため、ネットワークの開発も必要です。
ブロックチェーン技術の研究
ブロックチェーン技術の研究とは、ブロックチェーン技術に関する様々な問題について、理論的な研究や実践的な実験・検証を行い、その改善や新たな応用方法を模索するものです。
具体的な業務は下記のようになります。
ブロックチェーン技術の改善
ブロックチェーン技術には、スケーラビリティやプライバシーの問題があります。そのため、ブロックチェーン技術の改善に向けて、新たなアルゴリズムやプロトコルの開発、スマートコントラクトのセキュリティの向上などを行います。
ブロックチェーン技術の応用
ブロックチェーン技術は、決済サービスや物流管理、投票システムなど、様々な分野で応用されています。新しいブロックチェーン技術の実装のために、新たなシステムの開発、実証実験やプロトタイプの開発などが行われます。
独自ブロックチェーンの開発
独自のブロックチェーンとは、新しい分散型のデータベースを独自に開発することです.
独自に開発したブロックチェーンを使って決済サービスやアプリケーションを開発します。
具体的な業務内容は下記のとおりです。
目的の明確化
ブロックチェーンがどのような目的で使われるか、どのような問題を解決するために開発されるかを明確にする必要があります。例えば、ブロックチェーンを使用して、分散型アプリケーションを構築するか、取引プラットフォームを構築するかなど、目的に応じたプロジェクトの開発方針を定めます。
アーキテクチャ設計
次に、ブロックチェーンのアーキテクチャを設計する必要があります。アーキテクチャではブロックチェーンの機能、ブロックチェーンが管理する情報の種類、ノード間の通信方法、ブロックチェーンのデータ保存方法などを組み込みます。
プログラミング
アーキテクチャが決まったら、ブロックチェーンのコードを書きます。主に使用する言語には、Solidity、Java、Python、C++などがあります。ブロックチェーンの開発は、従来のソフトウェア開発よりも複雑で、セキュリティにも配慮する必要があり難解です。
ブロックチェーンエンジニアの収入
ブロックチェーンエンジニアの平均年収は707万円となっています。(Indeed2023調べ)【他職種の平均年収】
●ITコンサル:647万円(求人ボックス)
●ネットワークエンジニア:451万円(doda)
●フロントエンドエンジニア:594万円(求人ボックス)
他職種と比較しても、ブロックチェーンエンジニアは収入が非常に高いことがわかります。業務の幅が非常に広いこと、必要なプログラミング言語が多い等が要因となり、ブロックチェーンエンジニアを請け負うことのできる人材は貴重であるということでしょう。
エンジニアがキャリアアップする方法とは -20のキャリアパスを紹介-
ブロックチェーンエンジニアになる手順
ブロックチェーンエンジニアになるための手順を詳しく説明します。
プログラミングの基礎を学ぶ
ブロックチェーンのプログラミングには、プログラミングの基礎知識が必要です。まずは、プログラミング言語の基本的な文法やデータ構造などを学ぶことが重要になります。ブロックチェーン開発において頻繁に利用されており、おすすめのプログラミング言語はJava、GO言語、C言語などです。
ブロックチェーン開発のプログラミング言語を解説 仕組みや頻出のフレームワークとは？
ブロックチェーンの仕組みを学ぶ
ブロックチェーンのプログラミングを学ぶ前に、ブロックチェーンの仕組みを理解することが必要です。ブロックチェーンの基本的な概念や、ブロックチェーンを構成する要素、ブロックチェーンに関するセキュリティの知識などを学びましょう。
ブロックチェーン開発ツールを使って学ぶ
ブロックチェーンのプログラミングを学ぶためには、ブロックチェーン開発ツールを使って手を動かすことが大切です。例えば、Ethereumの開発ツールであるRemixや、Hyperledger Fabricの開発ツールであるFabric Composerなどがあり、これらを実際に使って親しんでおくことが重要になります。
オンライン教材を利用する
ブロックチェーンのプログラミングを学ぶためのオンライン教材が多数存在します。無料のものから有料のものまで、幅広く利用することができます。例えば、techboost、techacademy等があります。
コミュニティに参加する
ブロックチェーンのプログラミングを学ぶためには、コミュニティに参加することがおすすめです。コミュニティには、ブロックチェーン開発者やエンジニアが多数参加しており、情報交換やアドバイスを受けることができます。例えば、GitHub、Stack Exchange、Slack、Discordなどがあります。
ブロックチェーンエンジニアに必要な知識
ブロックチェーンエンジニアとしてはプログラミングスキルの他にも、まず前提として必要な知識があります。 ここでは、独学でブロックチェーンエンジニアになるために、最初に学ぶべきことを紹介します。
ブロックチェーン
ブロックチェーンエンジニアはブロックチェーンに関係のある領域で仕事をするためブロックチェーンの知識は必要不可欠です。ブロックチェーンに関する書籍や研究論文を読み込み、理解を深めておくべきでしょう。
暗号技術
ブロックチェーンはハッシュ、公開鍵、トランザクション、電子署名等の複数の暗号技術が使われています。そのためブロックチェーンエンジニアとして、ブロックチェーンの開発や研究を行うには、それらの技術に関しての知識も身に着ける必要があります。
プログラミング
ブロックチェーンエンジニアもエンジニアの一種であるため、当然開発や研究を行う中でプログラミング言語を使用します。ブロックチェーンエンジニアは決済サービス・アプリ開発、研究といったそれぞれの業務で異なるプログラミング言語が必要です。そのため、未修得のプログラミング言語を勉強することも必要になります。
エンジニアが成長するための方法とは？必要な行動、特徴、習慣、環境まで徹底紹介！
英語
ブロックチェーン開発や研究は、日本にはあまり浸透しておらず、主に英語圏で進んでいる技術です。そのため、ブロックチェーンに関する文献も英語で書かれたものが多く、ブロックチェーンを学ぶのには英語のスキルは必須であると考えられます。
ブロックチェーンエンジニアに必要な言語
独学でブロックチェーンエンジニアになるためには、実際の業務で活用されているプログラミング言語を習得する必要があります。 ここでは、ブロックチェーンエンジニアに求められるプログラミング言語を紹介します。
C言語
仮想通貨関連のシステムではC++が使われており、仮想通貨取引においてはC#が使われています。そのため、仮想通貨領域で開発に携わりたい方はC言語を学ぶべきだと考えられます。 C言語は汎用性が高く、多くのエンジニアが使用している言語です。ブロックチェーン領域以外の分野でも活用できるため、未修得であれば勉強すべきと考えられます。
GO言語
仮想通貨の一種である「イーサリアム」に関する開発をしていきたい場合はGO言語の習得が必要になります。 GO言語はGoogleが簡単でわかりやすい言語を求めて作ったものであり、文法がシンプルで未経験者が学びやすいという特徴があります。
JavaScript
webサイトにブロックチェーン技術を組み込むという開発をしていきたい方の場合はJavaScriptの習得が必要です。 JavaScriptはブラウザを動かすための言語として主流の言語であり、Webアプリの開発にも使えるという汎用性の高さが特徴となっています。
Javaエンジニアとしてスキルアップするには？求められるスキルや、学習方法を解説
Solidity
「イーサリアム」でスマートコントラクトを使って様々な機能を組み込むという業務を行いたい場合はSolidityの習得が必要になります。
＊スマートコントラクトとは、ブロックチェーンシステム上で取引がなされる際に、ある条件を満たすと自動的に契約が実行されるプログラムのことです。
Solidityはイーサリアムが開発したものであり、ブロックチェーンにおけるスマートコントラクトの実装のための言語です。そのため、ブロックチェーン領域以外での活用はあまり見込めません。ただ、ブロックチェーン技術の応用はさらに普及していく可能性が高いため需要も高まる可能性は十分あります。
ブロックチェーンエンジニアが独学でとるべき資格
ブロックチェーンエンジニアになるために転職活動をする中で、ブロックチェーンや暗号資産に関する知識を証明できることは転職を有利に進めることに繋がります。 ここでは、ブロックチェーンエンジニアの転職の際に役に立つ資格を紹介します。
暗号通貨技能検定
暗号通貨技能検定とは、一般社団法人日本クリプトコイン協会主催の技能検定試験です。仮想通貨に関する基礎知識が問われる試験であり、20分間のテストで８割以上の得点で合格となります。
ブロックチェーン技能検定
ブロックチェーン推進協会およびブロックチェーン技能認定協会が主催する検定試験です。2021年に検定は終了しており資格の取得は出来なくなっていますが、関連書籍が販売されておりブロックチェーンの前提知識の学習に役立たせることは可能となっています。
ブロックチェーンエンジニアの将来性
ブロックチェーン技術は、デジタルトランスフォーメーション(DX)や情報共有に革命的な変化をもたらす可能性があることから、今後ますます需要が高まっていくと考えられ、ブロックチェーンエンジニアの将来性は非常に高いと言えます。
例えば、仮想通貨の取引プラットフォームや、スマートコントラクトを使用した契約管理システム等は今後も普及していく可能性は非常に高いです。
また、ブロックチェーン技術は、金融や医療、不動産等、様々な産業においても応用されることが期待されています。そのため、ブロックチェーンエンジニアは、幅広い業界で需要があると考えられています。
ブロックチェーンエンジニアとしてチャレンジしたい方
パーソルクロステクノロジー社で実現しませんか？
パーソルクロステクノロジー社では現在、
ブロックチェーンエンジニアやシステムエンジニアといったシステム開発人材として活躍したい方を募集しています。
パーソルクロステクノロジー社では、充実した環境で
データ人材としてのキャリアを歩むことができます。
- システム領域の「戦略」から「実行」までを担当
- 未経験者でも安心の教育制度（集合研修、e-learning研修、リモート学習など）
- 仕事とプライベートを両立できる環境
気になる方はぜひ下の詳細ページをクリックしてみてください。
まとめ
本記事では、独学でブロックチェーンエンジニアになるために必要なブロックチェーンに関する知識やプログラミング言語を説明しました。ブロックチェーンエンジニアは今後需要が高まる可能性の高い人材です。これからブロックチェーンエンジニアを目指す方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
