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コラム

2024.08.20

エンジニアの転職回数は採用にどう影響する?世代ごとの転職回数や年収、メリット・デメリットを徹底解説

近年、人材不足が深刻なIT業界では、エンジニアの需要が高まる一方です。企業が良い人材を得ようとする一方で、ITエンジニアでも年収アップやキャリアアップを目指して転職を検討する人も多いのではないでしょうか。

本記事では、エンジニアの平均転職回数や、企業の持つイメージ、メリット・デメリット、転職する際のポイントなどを詳しく解説します。

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監修:大畑 健一(おおはた けんいち)

パーソルクロステクノロジー株式会社
採用・教育統括本部 ICT採用本部 キャリア採用部 2G
メーカーや教育、キャリア系を中心にネットワークエンジニアの経験を持つ。
2020年10月にパーソルクロステクノロジー(旧パーソルテクノロジースタッフ)に入社。
2022年4月から現在の部署にて中途採用エンジニア向けの広報を担当。

エンジニアの平均転職回数

エンジニアの転職回数は、個人のキャリアや環境によって異なりますが、近年増加の傾向にあります。では、実際にITエンジニアの年代ごとの平均転職回数を見ていきましょう。

   
転職回数 20代 30代 40代 50代
0回 76.1% 45.4% 41.9% 44.4%
1回18.8% 23.9% 18.3% 23.5%
2回 2.0% 17.9% 18.3% 17.3%
3回~ 4.0% 12.8% 21.5% 14.8%
このように、世代が上がるほど転職回数は多くなり、転職回数が一番多い世代は40代です。また、20代では転職をしたことがないエンジニアが過半数を超えますが、30代になると回数は多くなっていることがわかります。

20代で経験やスキルを身につけて、30代で新しいキャリアのために転職することが多いです。
このデータから、どの世代でもエンジニアは転職回数が採用に不利に転ぶことは少ないということがわかります。

エンジニアの転職回数が多いのはなぜ?

エンジニアの転職回数が多い理由は以下の点です。

・即戦力として雇われる
・スキルの継続的な成長とキャリアアップ
・給与や待遇の向上
・業界間でのキャリアパスは一般的
・プロジェクトや業務内容の変化

それぞれ詳しく説明します。

即戦力として雇われる

転職先の企業が求める技術スキルや経験を持っていれば、新しいプロジェクトやタスクに迅速に取り組むことができます。過去のプロジェクトで培った知識や実務経験が、即戦力となります。

スキルの継続的な成長とキャリアアップ

技術は日々進歩しており、エンジニアとしての競争力を維持するためには、スキルの継続的な学習が必要です。他社で新しい技術やツールを習得してスキルアップを狙うのがいいでしょう。

給与や待遇の向上

IT業界では、エンジニアを欲する企業に対して、エンジニアの数はとても少ないため、売り手市場です。

そのため、優秀なエンジニアならば競争力のある給与や待遇を求めることができます。転職を通じて、より高い収入や福利厚生を得ることを目指すこともあります。

業界間でのキャリアパスは一般的

エンジニアスキルは世界共通の価値を持っており、IT業界においては転職を通じてキャリアアップを図ることが一般的です。
新たな企業で高い評価を得ることやスキル取得を目指して、エンジニアは転職を通じてキャリアアップを図ることが重要と言えます。

プロジェクトや業務内容の変化

エンジニアはさまざまなプロジェクトに関与します。プロジェクトの性質や業務内容が変わることにより、自身の興味やスキルに合わなくなる場合、転職を選択することがあります。

企業が思うエンジニアの転職回数が多いことへのイメージ

エンジニアがキャリアアップやスキルの向上を目指して転職をする際に、企業側はどのようなイメージを持っているのでしょうか。一部の企業では過去の転職回数が多い場合に不利な評価を受けることがあります

キャリアアップの不足

連続して転職を行っている場合、スキルや役職の成長と転職回数が釣り合っていないとマイナスのイメージを持たれるかもしれません。

転職によるキャリアアップや新たなチャレンジを期待する企業にとっては、成果やスキルの成長が見られない場合に採用を躊躇することがあります。

性格への懸念

転職回数が多いエンジニアに対しては、人間関係やコミュニケーション能力に問題があるのではないかとの疑念が生じるかもしれません。
過去のトラブルや自身の都合優先の行動が繰り返されていると誤解され、企業側が不安を抱くこともあります。

頻繁な転職への懸念

企業はもちろん、採用したエンジニアが長期間働いてくれることを望んでいます。しかし、転職回数が多い個人については、再び転職する可能性が高いとの懸念が生じることがあります。そのため、選考の段階で不利に評価されることがあります。

エンジニアが転職するメリット

エンジニアが転職する際のメリットは以下の4点です。

・収入が上がる可能性がある
・ワークライフバランスの改善
・新たなチャレンジとモチベーションアップ
・新しい技術やトレンドに接触できる

それぞれ詳しく説明します。

収入が上がる可能性がある

転職によって給与やボーナス、福利厚生の条件を改善することができる場合があります。

需要の高いスキルや経験を持っているエンジニアは、市場価値が高くなり、競争力のあるオファーを受けることができます。

ワークライフバランスの改善

現在の職場環境や労働条件に不満を抱えている場合、転職によってワークライフバランスを改善することができます。
例えば、フレックスタイム制度リモートワークの導入などで、より働きやすい環境をゲットできます。

新たなチャレンジとモチベーションアップ

ルーティンワークや、同じ環境やプロジェクトで働き続けると、モチベーションを維持するのが難しくなるかもしれません。
評価制度やフィードバック制度が充実している企業に転職して、新しいチームや文化に身を置くことで、刺激を受け、成長できるでしょう。

新しい技術やトレンドに接触できる

異なる企業や業界に移ることで、新しい技術やトレンドに触れる機会が増えます。これによって、自身のスキルのアップデートや、市場価値を高めることができます。最新の技術に携わることで、職種やスキルを広げられます。

エンジニアが転職するデメリット

エンジニアが転職するメリットがある一方で、もちろんデメリットも存在します。

・収入が下がる場合もある
・スキルの再構築に労力と時間がかかる
・社風の違いが合わないことも
・転職先をみつけるのに時間がかかる場合がある

それぞれ詳しく説明します。

収入が下がる場合もある

現在の職場と比較して、転職先の給与や福利厚生が悪化する可能性があります。特に、転職先がスタートアップ企業や新興業界である場合、将来の成長や安定性が不確実なことも頭にいれなければいけません。

スキルの再構築に労力と時間がかかる

新しい職場やプロジェクトに移る際には当然、適応期間が必要です。新たなシステムやツール、プロセスに慣れるまでに時間がかかる場合や、新しい技術やスキルを習得する必要があります。

社風の違いが合わないことも

転職で環境をリセットできる一方で、転職先での人間関係や業務に新しく適応する必要があります。
異なる価値観や意思決定のスタイル、コミュニケーションの方法などは企業それぞれです。これによって、職場の雰囲気や人間関係に適応しづらいと感じることがあるかもしれません。

転職先をみつけるのに時間がかかる場合がある

エンジニアの需要と供給は地域や業界によって異なるため、求人数が少なかったり競争率が高かったりすることがあります。

転職回数の多いエンジニアの転職のポイント

エンジニアが転職に失敗しないために、以下のポイントを押さえておくといいでしょう。

目標設定や転職理由を明確にする

まず自身のキャリアにおいてどのような成長や進展を望んでいるのかを明確にしましょう。
例えば、リーダーシップの発揮や新しい技術領域でのスキル獲得などを目標として挙げられます。

また、自身のスキルや経験に新たな刺激や成長の機会を求めて転職を考えているなら、具体的にどのようなスキルや経験を得たいのかを明確にしましょう。

キャリアとスキルを身につけておく

キャリアアップにおいては、経歴や実績を示すことが最も重要であり、それ自体が強力なアピール材料となります。
また、スキルアップに関しても、自身のキャリアパスに沿った説明ができれば、より効果的なアピールになります。ただし、実績があまりない場合は、この説明だけでは十分ではないかもしれません。

需要の高いエンジニア職を選ぶ

確実に転職を成功させるために、需要が高いエンジニア職を知っておく必要があります。

例えば、インフラエンジニア、サーバーエンジニア、クラウドエンジニア、組み込みエンジニアは、現在非常に需要の高いエンジニアの分野です。
インフラエンジニアやサーバーエンジニアは、インターネットのシステム基盤を構築するために必要不可欠な存在であり、どの企業でも求められています。
また、近年、Google DriveやiCloudなどのクラウドサービスの普及により、クラウドエンジニアへの需要もさらに急増しています。

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まとめ

本記事では、エンジニアの転職回数やメリット・デメリット、ポイントなどを解説しました。

エンジニアの転職は個人のキャリアアップや成長を追求するための重要な選択肢であり、成功するためには計画的な準備が必要不可欠です。また、常に最新の技術動向や求人情報にアンテナを張り、自身のスキルと市場の需要をマッチさせることが重要です。

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