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コラム

2024.07.31

セキュリティエンジニアとは?具体的な仕事内容や種類別年収、おすすめの資格を解説

最近では、スマートフォンの所有率が60代では91%に、70代では70%に達するなど高齢者の間でも利用されるようになるなど、幅広い人がネットを利用するようになり、生活が便利になった反面、個人情報の流出や顧客情報の漏出などのニュースを耳にする機会も増えました。

そこで、インターネット攻撃からシステムを守るセキュリティエンジニアの注目が高まっています。今回はセキュリティエンジニアの仕事内容や必要なスキルなどについて紹介します。

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監修:大畑 健一(おおはた けんいち)

パーソルクロステクノロジー株式会社
採用・教育統括本部 ICT採用本部 キャリア採用部 2G
メーカーや教育、キャリア系を中心にネットワークエンジニアの経験を持つ。
2020年10月にパーソルクロステクノロジー(旧パーソルテクノロジースタッフ)に入社。
2022年4月から現在の部署にて中途採用エンジニア向けの広報を担当。

セキュリティエンジニアとは

セキュリティエンジニアとは、情報セキュリティに関する業務に特化したエンジニアの事です。ITインフラエンジニアの中で、サーバーの構築や運用・保守、業務システム、ネットワークの構築などを担当します。サイバー攻撃や情報インシデントを防ぐための対策の実行や問題が発生した際の調査及び対処をします。

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【保存版】インフラエンジニアとは?仕事内容や種類をわかりやすく解説!

サイバーセキュリティが重要な理由

サイバーセキュリティは、情報技術が進化し続ける現代において、組織や個人のデータを保護するために不可欠です。サイバー攻撃の手法は日々進化しており、これに対応するためのセキュリティ対策が重要視されています。適切なセキュリティ対策がなければ、情報漏えいやサービスの停止といった重大な問題が発生し、組織の信頼性や経済的安定性が損なわれる可能性があります。

サイバーセキュリティが重要と言われる理由を3つピックアップしてみました。

  • 近年のセキュリティインシデントの増加
  • リモートワークの普及による懸念点
  • 法規制とコンプライアンス

近年のセキュリティインシデントの増加

近年、セキュリティインシデントの数は増加の一途を辿っています。ランサムウェア攻撃、データ漏えい、フィッシング詐欺など、サイバー攻撃は多様化しており、その被害は深刻です。これらの攻撃は、個人情報の流出や企業の機密情報の漏えい、さらにはインフラの停止を引き起こし、多大な損害をもたらします。従って、対策の強化は、攻撃を未然に防ぎ、被害を最小限に抑えるために必要となっています。

リモートワークの普及による懸念点

コロナ禍によってリモートワークの普及した一方で、セキュリティリスクも増加しています。自宅からのアクセスやパブリックネットワークの利用に伴い、データの安全性が脅かされています。個々のデバイスが標的になりやすく、企業のネットワークにアクセスする際の脆弱性が増加します。これに対して、VPNの利用やエンドポイントセキュリティの強化、従業員へのセキュリティ教育などが求められます。

法規制とコンプライアンス

サイバーセキュリティの重要性は、法規制とコンプライアンスの観点からも強調されます。多くの国や地域で、データ保護に関する厳しい法律が制定されており、企業はこれらの法規制を遵守する必要があります。GDPRやCCPAなどの法規制は、個人データの保護を目的としており、違反した場合には厳しい罰則が課せられます。よって、組織は法的リスクを回避し、顧客の信頼を維持するために、堅牢なセキュリティ対策を講じる必要があります。

【上流から下流まで】セキュリティエンジニアの仕事内容

セキュリティエンジニアの代表的な仕事内容は下記の5つに分けることができます。

  • 企画
  • 設計
  • 実装
  • テスト
  • 運用
次に、それぞれについて詳しく紹介していきます。

企画

セキュリティエンジニアは、セキュリティ課題を定義し、システムの強化や改善などを企画・提案します。要件の整理や対象となるシステムの調査・分析、現場の声を聞くなどして、どのようなセキュリティが必要かをクライアントに提案します。 セキュリティエンジニアはこうした業務を担うため、「セキュリティコンサルタント」とも呼ばれます。

具体的な業務内容例は以下のようになります。

  • セキュリティポリシーやガイドラインの作成および実施
  • セキュリティリスク評価と管理
  • 新しいセキュリティ技術とトレンドの研究と導入
  • セキュリティ事故対応計画(IRP)の作成および実施
  • セキュリティコンプライアンスのチェックと管理
  • プライバシーとデータ保護規制の遵守
  • セキュリティ認証取得(例:ISO 27001)のサポート
  • セキュリティプロジェクトのマネジメント
  • ソーシャルエンジニアリング対策の計画および実施

設計

企画や提案などの方針が決まったあとは、セキュリティに配慮したシステムの設計を行います。システムの置かれている環境や関連情報、運用形態、ネットワークなどを考慮することが必要です。そのため、ネットワークやデバイス、運用体制、アプリケーションなどに関連する幅広い知識が求められることになります。

具体的な業務内容例は以下のようになります。

  • アクセス制御システムの設計および管理
  • セキュリティアーキテクチャの設計と評価
  • ネットワークセグメンテーションの設計および実施
  • クラウドセキュリティの設定および監視
  • APIセキュリティの確保および管理
  • 物理的セキュリティ対策の実施

実装

設計したあとは、その内容を元にセキュリティを実装します。実装の際には、ネットワーク機器やOSの設定、アプリケーションも行うこともあり、セキュリティに配慮した実装が必要です。また近年では、クラウドの需要が高まり、クラウドの知識も求められるなど幅広い知識が必要になります。

具体的な業務内容例は以下のようになります。

  • ファイアウォール、VPN、IDS/IPSなどのセキュリティ機器の管理と設定
  • データ暗号化と保護の実施
  • セキュリティパッチの適用と管理
  • エンドポイントセキュリティの管理
  • セキュリティ関連のスクリプトやツールの開発
  • DDoS攻撃対策の計画および実施
  • モバイルデバイスセキュリティの管理
  • セキュリティ製品の評価および導入

テスト

実装したシステムの脆弱性を発見するために、ハッカーからの攻撃を想定したテストを実施します。擬似攻撃を通して、潜在的な脆弱性を見つけ出し、念入りに対策を考えます。また、実際にシステムを検証するだけでなく、入念にソースコードのチェックも行います。

具体的な業務内容例は以下のようになります。

  • システムおよびネットワークの脆弱性評価と修正
  • 侵入テスト(ペネトレーションテスト)の計画および実施
  • セキュリティインシデントの検出、対応、および報告
  • 脆弱性スキャンと報告書の作成
  • セキュリティインシデント報告の標準化

運用

システムを導入した後は、想定通りの運用ができているかや障害が発生しないかどうかをモニタリングします。日々進化するサイバー攻撃に対して、継続的なシステムのアップデートや定期的なセキュリティテストを実行したりして、常にシステムを安全に運用できるようにします。また、実際に攻撃にあった際には、対処に当たります。

具体的な業務内容例は以下のようになります。

  • セキュリティログの監視と分析
  • 社内外のセキュリティ監査の実施と対応
  • 侵入テスト(ペネトレーションテスト)の計画および実施
  • セキュリティトレーニングと啓蒙活動の実施
  • セキュリティイベントの調査とフォレンジック分析
  • リスク管理フレームワークの構築および実施
  • マルウェア対策の実施と管理
  • データバックアップと災害復旧計画の管理
  • 日常的なセキュリティ運用管理

【4つの例付き】セキュリティエンジニアの年収

専門分野や経験、企業の規模や業界によって大きく異なりますが、セキュリティエンジニアの年収は545.9万円です。

全般的に、セキュリティ分野は高い需要があり、他のIT職種と比較しても高水準の年収が期待できます。また、海外では倍近い報酬を得れる企業もあり、今後の報酬向上に期待が持てる職業とも言えます。

【例1】セキュリティエキスパート(オペレーション)の年収

この職種の平均年収は534.6万円です。オペレーション分野では、日常的なセキュリティ管理やインシデント対応が主な業務となります。

【例2】セキュリティエキスパート(情報セキュリティ監査)の年収

この職種の平均年収は579.8万円です。情報セキュリティ監査では、企業のセキュリティポリシーやプロシージャが適切に実施されているかを監査し、改善点を提案します。

【例3】セキュリティエキスパート(脆弱性診断)の年収

この職種の平均年収は534.6万円です。脆弱性診断では、システムやネットワークの脆弱性を評価し、対策を講じることが求められます。

【例4】セキュリティエキスパート(デジタルフォレンジック)の年収

この職種の平均年収は534.6万円です。デジタルフォレンジックでは、サイバー犯罪の証拠収集や解析を行い、法的手続きに必要なデータを提供します。 出典:)「jobtag サイバーセキュリティ」厚生労働省

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セキュリティエンジニアの年収は?他業種との比較や年収を上げる方法を解説!

セキュリティエンジニアで得られるやりがい

セキュリティエンジニアのやりがいとして、以下のようなことが挙げられます。

・企業やユーザーをIT犯罪から守れる
・ITの利用において社会全体の安心感を作り出せる
・問題解決能力を発揮する機会が豊富である

それぞれ詳しく解説します。

企業やユーザーをIT犯罪から守れる

セキュリティエンジニアの一番のやりがいは、自身の持つITの知識・スキルを用いて、IT犯罪から企業やユーザーを守れることです。

ITが普及している現代では、ITによる恩恵も多く受け取れる分、サイバー攻撃やデータ侵害などのIT犯罪も増加しています。これらの犯罪の被害にあうことで、倒産に追い込まれてしまう企業や今まで通りの日常を過ごせなくなってしまうユーザー(個人)も出てきてしまいます。

セキュリティエンジニアは、自身の力を活かして、企業やユーザーの貴重な情報や資産を保護することで、大きな貢献感と達成感を得ることができるでしょう。

ITの利用において社会全体の安心感を作り出せる

セキュリティエンジニアは、企業やユーザーをIT犯罪から守ることを通して、社会全体の安心感を生み出すことができます。

ITの浸透とともに情報漏洩やハッキングなどのリスクも多く存在します。セキュリティエンジニアは、システムやネットワークのセキュリティを確保することで、特定の企業やユーザーの利益を守るだけではなく、社会全体の人々がITを安心して利用できる環境の提供に繋がります。

セキュリティエンジニアは、自らの能力で社会全体が安心してITを利用できる環境を作り出しているというやりがいを感じることができるでしょう。

問題解決能力を発揮する機会が豊富である

セキュリティエンジニアは、日々進化する攻撃手法や脆弱性に対して、論理的思考や分析力を駆使して問題を解決し、システムやネットワークのセキュリティを強化します。そのため、日々自身の能力を課題を解決を通して、発揮する機会が多く存在します。

また、セキュリティエンジニアは、システム全般の知識が必要になるため、業務を通して高い専門性と幅広い知識を身に着けることができます。

このように、自身の成長を通してやりがいを感じることもできます。

セキュリティエンジニアの厳しさ・やめとけと言われる理由

セキュリティエンジニアは、社会全体にまで影響を与えることができるため、大きなやりがいを感じることができるでしょう。一方、その分、セキュリティエンジニアの仕事には、以下のような厳しい面も挙げられます。

・責任が大きい
・常に自己研鑽をする必要がある

それぞれ詳しく解説します。

責任が大きい

セキュリティエンジニアとしての仕事は、その性質上、大きな責任を伴います。セキュリティエンジニアは、企業や組織の重要な情報やシステムを保護する役割を果たしています。もしセキュリティが侵害された場合、重大な被害が生じ、企業やユーザーの信頼を失うことになるため、とても重い責任が課されています。

そのため、日々の業務でもプレッシャーを感じる場面は多くあります。精神面で重圧に耐えられなくなってしまうこともあるでしょう。しかし、そうしたプレッシャーやストレスを多く抱える分、成功した際のやりがいも大きくなります。

常に自己研鑽をする必要がある

セキュリティエンジニアの仕事は、常に変化し続ける脅威に対応するために、自己研鑽が欠かせません。サイバー攻撃やハッキング技術といった脅威は、日々進化しており、それに対抗するための対策を常に行っていく必要があります。

そのため、主体的に最新の知識や技術を習得し、業務に還元しなくてはなりません。そうした自己研鑽を怠らずに取り組むことは、セキュリティエンジニアにとっての厳しさではありますが、同時に成長と専門性の向上をもたらし、やりがいを感じることができるでしょう。

セキュリティエンジニアはなくなる?将来性

ここでは、セキュリティエンジニアの将来性を今、世間で言われているセキュリティエンジニアの評判から実際に将来性・需要について解説します。

なぜ、セキュリティエンジニアはやめとけと言われるのか

世間では「セキュリティエンジニアはやめとけ」という声を多く聞いたことがあるかもしれません。しかし、これは、セキュリティエンジニアに将来性・未来がないからという理由で言われているわけではありません。このような声が上がっている要因は、上の「セキュリティエンジニアの厳しさ」で述べた、セキュリティエンジニアの責任の重さによるものが大きいです。

セキュリティエンジニアは今後も需要がある

セキュリティエンジニアの将来性に関して、結論から言うと、今後も需要は高まり、その市場価値も上昇していくでしょう。

そもそも現在のセキュリティエンジニアの需要は高い状態といえます。日本だけではなく、国際的にハッキングやサイバー攻撃は増えており、その攻撃から守るためにセキュリティの強化は非常に重要視されています。この流れは、将来的にも続いていくと考えられています。

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セキュリティエンジニアに求められるスキル・知識

セキュリティエンジニアは、適切なセキュリティをシステムに導入し、運用していくことが求められます。そのため、セキュリティエンジニアには様々なスキルが必要になります。ここでは、その中でも下記のようなスキルが特に重要です。

・プログラミングスキル
・情報セキュリティに関する幅広い知識
・ロジカルシンキング
・コミュニケーション能力
・法律に関する知識

次にそれぞれについて詳しく説明します。

プログラミングスキル

セキュリティエンジニアはITシステムの開発過程にも携わるため、プログラミングスキルが求められます。そのため、セキュリティエンジニアを目指す時には、セキュリティに関する知識だけでなく、プログラミング言語についての知識やプログラミングスキルも身につけておくことが必要です。

情報セキュリティに関する幅広い知識

セキュリティエンジニアはITシステムの企画や提案、設計、実装、テスト、運用など様々な工程を担当します。業務内容が多岐にわたるため、求められる知識も幅広いです。具体的には、サーバーやOS関連の知識、セキュリティ、ネットワークなどの知識が必要になります。

ロジカルシンキング

セキュリティエンジニアに限らず、エンジニアはシステム設計や開発工程に関わる職種のため、ロジカルシンキングが必要になります。システム間の複雑な関係を把握し、構造を理解した上で効率的なフローを構築するにはロジカルシンキングは欠かせません。

コミュニケーション能力

エンジニアは一人でシステム開発や運用をしているイメージが強いかもしれませんが、実際にはクライアントに対して提案行ったり、他のエンジニアや部署との連携をする機会が多く、コミュニケーション力が非常に重要な仕事でもあります。特に、クライアントに対して提案を行う際には、専門的な話をいかにわかりやすく伝えるかが鍵になります。

法律に関する知識

個人情報保護や法令遵守などのルールを守るためには、モラルやセキュリティに関連する法への知識が必要になります。セキュリティに関連する法律は多く存在し、全部を理解することは難しいですが、最低限の知識は必要になります。具体的には、下記のようなものがあります。

・特定電子メール送受信適正法
・プロバイダ責任制限法
・不正アクセス禁止法
・個人情報保護法

法律に則ったシステム運用を行うためには、正確な知識が必要になります。

セキュリティエンジニアに役立つ3つの資格

セキュリティエンジニアにとって資格は必須ではないですが、資格を保有する事で自身の実力をアピールすることが可能です。また資格は、転職の際には自身の付加価値にもなります。ここでは、代表的な資格について紹介していきます。

・情報処理安全確保支援士試験
・基本情報技術者・応用情報技術者試験
・シスコ技術者認定

それぞれについて詳しく紹介します。

情報処理安全確保支援士試験

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)によって運用される国家資格です。情報セキュリティに関する知識や技術を有することを認定してくれる試験になります。情報セキュリティに関するネットワークやハードウェア、アプリケーション、法令まで幅広い知識が問われます。

基本情報技術者試験応用情報技術者試験

基本情報技術者試験・応用情報技術者試験は、IPAが主催する国家資格になります。IT人材に求められる高度なスキルを認定し、IT業界に携わるための登竜門的な試験として有名です。

基礎の方は、エンジニアとしての基礎的な知識が問われ、応用の方は基礎情報技術者試験に合格した人が次に目指す試験として位置付けられています。

シスコ技術者認定

ネットワーク機器メーカーのシスコシステムズが提供する資格です。世界共通基準の資格で、レベルごとに「CCNP Security」「CCIE Security」などの認定資格があります。これらの資格を取得すれば、セキュリティエンジニアに必要な専門知識が備わっていることを証明できます。

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セキュリティエンジニアの転職事情とは?未経験の可能性やおすすめのサービスを紹介

セキュリティエンジニアに向いている人

セキュリティエンジニアに向いている人の特徴として、以下のものがあります。

・責任感のある人
・縁の下の力持ちタイプの人
・最新技術をキャッチアップできる人

それぞれについて詳しく説明します。

責任感のある人

外部からの攻撃によりセキュリティを突破されると、個人情報や機密情報などの漏洩が発生してしまったり、ウイルスに感染して内部のシステムが破壊されるなどの甚大な被害に繋がってしまいます。このような事態を確実に防ぐことが必要となる仕事で、プレッシャーもかかるため、責任感のある人が向いてはいます。

縁の下の力持ちタイプの人

セキュリティエンジニアの仕事は、リスクを未然に防ぎ、安心安全を守る事なので、企業や個人を陰で支える仕事になります。あくまで「守り」の仕事なので、最前線に立って活躍がしたいと思うタイプの人よりは、裏方として社会や人々の役に立ちたいと考えるタイプの人が向いています。

最新技術をキャッチアップできる人

サイバー攻撃の手段や内容は日々進化しているので、常に最新の技術や知識を身につけなければいけません。なので、新しいノウハウやスキルを学び続ける事に対して抵抗がなく、自ら進んで最新技術の同行やトレンドをキャッチアップできる人が向いています。

セキュリティエンジニアが描けるキャリアパス

セキュリティエンジニアは、同じセキュリティ関連の職種にキャリアアップするケースがほとんどです。監査法人などのセキュリティコンサルタントやコンプライアンス部門の情報セキュリティ担当などがあり、ここでは代表的な4つの職種について紹介します。

・セキュリティアナリスト
・セキュリティコンサルタント
・セキュリティアーキテクト
・セキュリティマネジメント担当者

それぞれについて詳しく紹介します。

セキュリティアナリスト

セキュリティアナリストは、サイバー攻撃が発覚した際に、攻撃手法の分析を行うことが主な仕事になります。サイバー攻撃は、攻撃元がわかりにくく、気づかないうちに大切な情報が盗まれていることも多く、迅速に対処し、対策を実行することが重要です。
しかし、この仕事にはセキュリティエンジニアとしての経験や幅広い知識が必須で、難易度の高い仕事になります。

セキュリティコンサルタント

セキュリティコンサルタントは、企業に対してセキュリティの専門家の立場から様々な助言や支援を行う仕事です。企業によっては、セキュリティ専門のエンジニアが不在で、十分な情報セキュリティ対策が出来ていなかったり、サイバー攻撃を受けているのに気づかず放置している場合もあります。そのようなクライアントに対して、セキュリティ上の課題の抽出や対策の提案を行ったり、資格支援する業務も担います。

セキュリティアーキテクト

一般的なセキュリティエンジニアが、すでに稼働しているシステムのセキュリティ対策を担うのに対し、セキュリティアーキテクトは企業や組織全体の情報セキュリティの方針や大枠を考え、構築までを担います。ソフトウェアの選定や各部署の要望を踏まえてシステム構築を行うのも重要な役割の1つです。

セキュリティマネジメント担当者

セキュリティマネジメント担当者は、企業などでのセキュリティソフトの導入や設定、運用といった業務やセキュリティ関連の機器の導入などに関わる仕事です。また、情報漏洩などのセキュリティ事故発生時には、再発防止の作業にも取り組むなど、一般的なセキュリティエンジニアよりも幅広い業務を担います。

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インフラエンジニアの未経験者におすすめのキャリアパスとは?必要なスキルや資格も解説

まとめ

いかがでしたでしょうか。 テクノロジーやITの発展により、人々の生活とネットがより深く繋がった現代において、ネット上にあるリスクからシステムを守るセキュリティエンジニアは、今の時代には欠かせない存在です。企業からのニーズも高く、専門性を身につければ、自身の価値を向上することができます。自分のキャリアアップのためにも、セキュリティエンジニアを目指してはいかがでしょうか。

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