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コラム

2024.03.01

ネットワークエンジニアのフリーランス案件を紹介!年収や在宅可不可や適性まで解説

働き方改革に伴い、近年フリーランスとして働く方は増加してきています。特に、エンジニアは高い需要のある技術職であるため、フリーランスの道を選ぶ人も増えています。 今現在、ネットワークエンジニアとして雇用を受けて働いている方の中にも、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方をしてみたいと考える方は少なくないのではないでしょうか。

そこで、本記事ではネットワークエンジニアが

・ネットワークエンジニアのフリーランスとして働く上での適性
・フリーランスネットワークエンジニアの案件の探し方
・案件の単価
・フリーランスでの年収

まで詳しく解説していきます。

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監修:大畑 健一(おおはた けんいち)

パーソルクロステクノロジー株式会社
採用・教育統括本部 ICT採用本部 キャリア採用部 2G
メーカーや教育、キャリア系を中心にネットワークエンジニアの経験を持つ。C 2020年10月にパーソルクロステクノロジー(旧パーソルテクノロジースタッフ)に入社。
2022年4月から現在の部署にて中途採用エンジニア向けの広報を担当。

ネットワークエンジニアの仕事内容をおさらい

まず、ネットワークエンジニアの仕事内容について軽くおさらいしましょう。 インフラエンジニアの仕事内容

設計

まずはネットワーク設計です。顧客のニーズをヒアリングし、それに基づいてネットワークシステムの要件定義を行います。そして、その要件に応じたネットワークの設計を行います。

構築

次にネットワーク構築です。設計段階で作成された計画に基づいて、実際にネットワークを構築します。これには、配線や機器の設置、接続などが含まれます。構築が完了したら、通信のテストを行い、運用に備えます。

運用

ネットワーク運用は、構築されたネットワークの日常的な運用管理を担当します。システムが正常に動作しているかどうかを確認し、必要に応じてトラブルシューティングを行います。運用を効率的に行うためには、専用のソフトウェアやツールを使用して、システムの状態を監視します。

保守

最後にネットワーク保守です。運用中に発生した障害や故障に対処し、ネットワークの正常な動作を維持します。障害が発生した場合は、迅速に原因を特定し、修復作業を行います。顧客の業務に影響を与えないよう、迅速かつ効果的に対処することが求められます。

フリーランスで働くことはできるのか?

そもそもネットワークエンジニアとしてフリーランスで働くことができるのか?根拠とともに解説していきます。

・高い需要があるためフリーランスとして成功しやすい
・年収や案件の選択肢は経験に依存する
・未経験からのフリーランススタートは厳しい

高い需要があるためフリーランスとして成功しやすい

情報化が進む現代社会では、ネットワークエンジニアの需要は高まっており、一定以上の経験を持つネットワークエンジニアにはフリーランスの道が開かれています。また、正規雇用でないため案件が終わると職探しをしなければならないのですが、その分報酬設定は正社員として勤めるより高く設定されていることが多いです。そのため、コネクションや経験が豊富であればあるほど成功しやすいと言えるでしょう。

年収や案件の選択肢は経験に依存する

年収や案件の選択肢は経験に依存します。先述の通り、経験豊富なネットワークエンジニアはフリーランスとしての成功しやすいのですが、逆に経験が足りないと苦労する可能性が高いことには注意が必要です。

正社員としての雇用は育成の側面も兼ねているのに比べ、フリーランス案件は完全に生産性重視のものになります。そのため、経験が少ない場合に選べる案件は誰にでもできる責任のない業務ばかりになってしまい、収入も多くは望めないでしょう。したがって経験の少ないうちは、正社員雇用の方がベターな選択と言えます。

未経験からのフリーランススタートは厳しい

当然のことですが、完全未経験から直接フリーランスのネットワークエンジニアを目指すのはさらに難しくなります。

まとめると、フリーランスネットワークエンジニアは知識や経験があれば高い報酬や責任のある案件を受けることができます。そのため、フリーランスを目指すのであればある程度の知識や経験があった方が良いでしょう。

裏を返せば、現在未経験で合ったり実力不足を感じている方でもスクールでの学習や、実務経験を積むことでフリーランスとしての道が開かれてきます

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■ネットワークエンジニアとしての将来性についてより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ネットワークエンジニアの将来性とは?将来性の有無について詳しく検討します。

フリーランスネットワークエンジニアにはどんな案件があるのか?

”フリーランネットワークンジニア 案件”

ネットワークエンジニアはフリーランスとして成功することができることはお分かりいただけたと思いますが、実際に受ける案件はどのようなものがあるのでしょうか。こちらで解説していきます。

ネットワークの設計

ネットワークの設計においては、主にクライアントの要件に基づいてネットワークインフラストラクチャを計画します。

ネットワークアーキテクチャ設計

クライアントのニーズに合わせて、ネットワークのアーキテクチャを設計します。これにはネットワークトポロジー、セキュリティ、帯域幅、冗長性などの要素が含まれます。

トラフィック分析と最適化

ネットワークトラフィックの分析を行い、最適なルーティングや帯域幅の割り当てを設計します。トラフィックの効率的な管理を実現するために、QoS(Quality of Service)の設定も行うことがあります。

ネットワークの構築

ネットワークの構築には、設計通りにネットワークインフラストラクチャを実際に建設する役割が含まれます。

ネットワークハードウェアの設定

スイッチ、ルータ、ファイアウォールなどのネットワーク機器の設定とインストールを行います。これにはOSのセットアップ、セキュリティ設定、ルーティングテーブルの設定などが含まれます。

ネットワークケーブルの配線

ネットワークケーブルの敷設と接続を行います。物理的なインフラストラクチャの設置と正確な接続は、ネットワークの信頼性に影響を与えます。

ネットワークの保守

ネットワークの保守には、稼働中のネットワークインフラストラクチャを維持し、問題を解決する役割があります。

トラブルシューティング

ネットワークの障害やパフォーマンスの問題を診断し、修正します。トラブルシューティングにはログの分析、ネットワーク監視、設定の調整などが含まれます。

セキュリティ更新と脆弱性管理

ネットワークセキュリティを維持し、最新のセキュリティパッチや脆弱性の管理を行います。セキュリティインシデントへの対応も含まれます。

ネットワークの運用

ネットワークの運用は日常的なネットワーク管理と監視を行うものです。

ネットワークの監視

ネットワークトラフィック、デバイスの稼働状況、セキュリティイベントなどを監視し、問題を迅速に検出して対処します。

バックアップと復旧計画

ネットワークデータの定期的なバックアップと、災害発生時の復旧計画の策定を行います。データの損失を最小限に抑えるための対策が含まれます。

[例]フリーランスネットワークエンジニアの案件を紹介

では実際にフリーランスでのネットワークエンジニアの案件例を見ましょう。

案件例1.構築、設計のネットワークエンジニア

・単価 65万円/月
・詳しい仕事内容 ・ネットワーク、サーバーの設計および構築に関する案件(主に運用設計、構築の工程)
・求めるスキル ネットワークもしくはサーバーの設計実務経験
・歓迎スキル 提案、入札案件の開発経験

案件例2.自動車関連製造会社向けネットワーク導入支援の求人・案件

・単価 55万円/月 ・詳しい仕事内容 ・自動車関連製造会社向けのネットワーク導入支援(新規製造ライン向けのネットワーク機器導入支援、導入後の運用支援(稼働、保守支援)、進捗管理、報告)
・求めるスキル 1人称での小規模ネットワーク案件完遂経験
・歓迎スキル CCNA資格取得経験

フリーランスネットワークエンジニアの年収相場

先述の通り、フリーランスネットワークエンジニアの年収相場は経験に左右されます。もちろん受ける案件や生活との兼ね合いもあるのですが、ここでは分かりやすい指標として勤続年数ごとに解説していきます。

フリーランスネットワークエンジニアの年収

日本におけるフリーランスネットワークエンジニアの年収は、400万円から800万円程度になります。これは日本の平均年収約443万円と比較しても高い数字と言えるでしょう。

出典:)「令和3年分民間給与実態統計調査」国税庁

実務経験1年程度:年収300万円から400万円程度

スクールなどで、より専門的な知識や経験を積んでいる場合など例外もありますが、正社員として働く方が効率的なケースが多いです。

実務経験3年程度:年収400万円から600万円程度

国内の平均年収程度の報酬をもらえるようになってきます。3年間受けた企業からの教育や経験は、一人で業務をこなせるほどのものになります。資格などを取る余裕が生まれていることもあり、フリーランスとして受ける案件の選択肢も広がるでしょう。

実務経験5年以上:800万円以上も

5年間の企業勤務では、高度なスキルや専門知識が身につき、責任ある立場に抜擢されることもあるでしょう。それらを活かせる案件は誰にでもこなせるものではないため、報酬も高く設定されます。正社員としての雇用より魅力的なケースが増えてくるでしょう。

年収1000万円を超えるケース

より専門的なスキルや認定証(例: Cisco CCIE)を持っていたり、英語に長けていたりする場合は、年収一千万円も見えてきます。専門性を持つことや、英語を伸ばすことでグローバルな活躍を目指すことがさらなる収入の向上につながるはずです。

ネットワークエンジニアのフリーランスとして働くためのスキル

先ほどは企業での勤続年数に応じた年収相場について解説しましたが、必要なスキルを身につけていれば、勤続年数はそこまで関係ないとも言えるでしょう。裏を返せば必要なスキルが不足している場合、いくら勤続年数が長くとも高収入は望めないでしょう。

ここではフリーランスネットワークエンジニアとして活躍していくために必要なスキルを、必須と言えるものから順に解説していきます。

ネットワークエンジニアとして専門的な分野を作る

ネットワークエンジニアは先述の通り、ネットワーク設計、ネットワーク構築、ネットワーク保守、ネットワーク運用などを求められます。まずはそのうちのいくつかに絞り、単独で業務を受けられるほどのスキルを身につけましょう。

資格を取得する

ネットワークエンジニアは、セキュリティの都合上、過去の業務について詳細を語ることができません。そのため、案件を受けるにあたって何らかの形で実力を証明する必要があります。

そういった場合に便利になってくるのが資格です。自分の専門にあった実力を証明できる資格を取得するのが良いでしょう。

多くの実務経験を積む

専門的分野を持ち資格もある程度取得できている場合、ひたすら実務経験を積むことが大事でしょう。

マネジメントやコミュニケーション、ネットワークの構築などは実務でしか身につかないものであるため、ネットワークエンジニアとしてフリーランスで活躍するには実務経験を積むことが何より大切です。

フリーランスネットワークエンジニアとして働く時に役立つの3つの資格

”フリーランスネットワークエンジニア 資格”

先述の通り、ネットワークエンジニアにとってセキュリティの都合上、過去の業務の詳細について詳細をアピールすることは難しいです。そのため、資格はフリーランスとしてやっていく上でかなり大切なものになります。
自分の専門にあった資格を取ることが重要であるため、ここでは参考までにメジャーな資格を3つほど紹介させていただきます。

ネットワークスペシャリスト試験(国家資格)

ネットワークスペシャリスト試験は、国家資格でありネットワーク技術の実務スキルを評価する資格です。基本から応用までのネットワーク知識と技術に関する実力を証明することが求められます。

ネットワークエンジニアとしてのスキルを総合的に評価する国の認める資格であるため、とっておいて損はないでしょう。

ネットワークスペシャリスト試験

CCNA/CCNP/CCIE

これら三つはシスコの資格でありシスコ認定試験とも呼ばれるネットワーク技術に特化した資格です。CCNAは基本的なネットワークスキルを、CCNPは中級から上級レベルのスキルを、CCIEは最も高度なネットワークエンジニアリングスキルを証明するものです。

レベルも刻めるため、まずネットワークエンジニアとしての力をつけたいという方は、CCNAから挑戦するのが良いでしょう。

シスコ認定試験

LPI認定試験

LPI認定試験は、Linuxシステムの管理や運用に関するスキルを証明する資格です。LPIC level-2は、中級者向けの資格で、Linuxベースのネットワークシステムの設定や管理、セキュリティの強化などに関する深い知識が求められます。

LPI認定試験

【関連記事】
■ネットワークエンジニアとして活躍するために必要な資格についてより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ネットワークエンジニアに必要な資格とは?選ぶ際の基準や注意点も併せて解説

フリーランスネットワークエンジニアの案件の探し方3選

これまでフリーランスネットワークエンジニアとして働くにあたって、必要な資格や年収などについて解説してきました。

では、実際にフリーランスとして活動していくにあたってどのようにして案件を受注すれば良いのでしょうか。ここでは具体的な方法を3つ紹介していきます。

知人などのツテを使う

経営者の友人や正社員時代のツテがある場合、直接案件を取得することもできるでしょう。すでに信頼関係が築けているのであれば、契約もスムーズにすすむので効率的な方法になります。

直接営業をする

SNSでのやりとりや、企業ホームページからの応募などで自分から直接営業をかけることもできます。
金銭的コストもかからないため、行動力・コミュニケーション力などがある方には向いているでしょう。

エージェントサイトを使用する

最も効率的な方法として、エージェントサイトの利用が挙げられます。サイトでは専門分野や働き方などの希望に合わせた案件の紹介を受けることができます。

「案件を探している」「ひとまず見てみたい」というネットワークエンジニアの方はひとまず登録してみてはいかがでしょうか。

フリーランスネットワークエンジニアとして収入を上げるコツ4選

これまで、資格の取得や勤続年数などを収入に関連するものとしていくつか紹介してきましたが、他にもいくつか収入を上げるコツが存在します。

ここではフリーランスとして収入アップにつながるコツを4つほど紹介していきます。

クライアントとのコミュニケーションを心掛ける

クライアントとのコミュニケーションを心掛けることで、仕事が円滑に進むのはもちろんのこと、人脈が広がり好条件での継続的な仕事も望めます。フリーランスとしての継続的な勤務経験は、それ自体が実績となるため他の案件を探す上でも役立つでしょう。

できるだけ元請けに近い仕事を受ける

他の多くの業界もそうですが、IT業界も下請けに仕事を受け渡す度にマージンが抜かれていくため、下請けであればあるほど同じ仕事に対する給与も減っていきます。そのため、より元請けに近い仕事を受けることも収入アップのコツと言えるでしょう。

上流工程・アドバイザーの仕事に就く

設計や企画の案件は、前提として技術力を必要とする上で設計・企画のスキルが求められるため、比較的高単価になることが多いです。アドバイザーのような立場になることもあるため、裁量権も伴います。

マネジメント力をつける

高収入を望める案件として、プロジェクトマネージャーが挙げられます。責任がある分、裁量権も伴いさらなるキャリアアップにも繋がります。

先ほどの設計企画の案件もですが、マネジメント力はフリーランスで働くうちに身につくものでもないため、継続的な案件受注や企業での勤続で身につけていきましょう。

フリーランスネットワークエンジニアとして働く上での注意点

知識と経験があれば、自由な働き方と高収入を得ることができるフリーランスネットワークエンジニアですが、いくつかフリーランスになる上での注意点も存在します。

ここではそんな注意点を4つほど紹介していきます。

まず自身の適性を判断する

自らの働き方に関して、フリーランスとしての適性を検討することは重要です。フリーランスは柔軟性が高く、自己のスケジュールを管理できるというメリットがありますが、その一方で、収入の不安定さや自己管理の必要性など、様々な課題も存在します。

フリーランスとしての働き方を選ぶ場合、自己管理能力や調整能力が求められます。時間や仕事のスケジュールを自ら立てる必要があるため、適切な計画立てと時間管理が不可欠です。また、収入の不安定さに対処するために、緊急時の備えや予備の収入源の確保も考慮する必要があります。

独立する際には、適切な手続きが必要です。税務や社会保険などの手続きは独立前にしっかりと準備し、開業届などの必要書類を早めに提出することが大切です。手続きに時間を要することもありますので、余裕を持って準備することが重要です。

未経験だと厳しい

先述の通り、育成の側面も兼ねた正社員としての雇用に比べて、フリーランス案件は完全に生産性重視のものとなってしまいます。そのため未経験の場合、好条件な案件を受けるのが困難になってしまいます。

もちろん、未経験からフリーランスを見据えてネットワークエンジニアを目指すことは、キャリアプランとして間違いではありません。まずは未経験歓迎募集をかけている企業に正社員として雇用を受けるか、スクールでスキルを身につけるなどして経験を積んでいくのが良いでしょう。

知識、経験に貪欲でないといけない

先述の通り、フリーランスネットワークエンジニアとして受けることのできる案件は自身のスキルに比例します。

また、IT業界は常に新しい技術が生まれる業界でもあるため、学び続ける意識が大切です。

在宅が難しく都心の案件が多い

ネットワークエンジニアは他のエンジニア職に比べ、在宅勤務が少ない傾向があります。上流工程であれば在宅勤務もあるのですが、ネットワーク設計などはそれ自体にスキルを必要とします。そのため多くの案件が在宅勤務不可だと考えていて間違いはないでしょう。

また、クライアントの多くが都会にいるため、地方でフリーランスエンジニアとして働くのは難易度が高いと言えるでしょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?知識と経験があれば、ネットワークエンジニアとしてフリーランスで成功することは難しくありません

ネットワークエンジニアを含めたエンジニアの需要はまだまだ伸びていくことが考えられます。自身の経験が不足していると感じている方も、ぜひ将来の選択肢の一つとしてフリーランスを考えてみてはいかがでしょうか。

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