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BI(ビジネスインテリジェンス)エンジニアは、企業のデータを収集・分析し、意思決定を支援する専門職です。データ主導の意思決定がビジネスの成功に欠かせない現代において、その存在が重要視されつつあります。
そこで、本記事では、
- BIエンジニアとは何か
- 具体的な仕事内容
- 用いるツールや必要なスキル
などについて解説しています。ぜひご覧ください。
目次
監修:大畑 健一(おおはた けんいち)
パーソルクロステクノロジー株式会社
採用・教育統括本部 ICT採用本部 キャリア採用部 2G
メーカーや教育、キャリア系を中心にネットワークエンジニアの経験を持つ。
2020年10月にパーソルクロステクノロジー(旧パーソルテクノロジースタッフ)に入社。
2022年4月から現在の部署にて中途採用エンジニア向けの広報を担当。
BI(Business Intelligence)とは
BIエンジニアの「BI」とは、「Business Intelligence」の頭文字をとったものです。そのまま直訳すると、ビジネスの情報収集となります。つまり、BI(ビジネスインテリジェンス)エンジニアは、企業のデータを収集・分析し、意思決定を支援するエンジニアという意味になります。その中でのBIは事業上の意思決定のために情報を分析して得られる知見およびそれを得る機構のことです。
BIの重要性
この「Business Intelligence」という考え方は、1960年ごろには生まれていて1980年代から発展するようになりました。最近では、AIの発展やビッグデータの活用などによりデータを用いるBIについても注目されていると言えるでしょう。
BIエンジニアの将来性は?キャリアパスや市場動向と合わせて解説!
ビジネスアナリティクス(BA)との違い
ビジネスアナリティクスは、ビジネスインテリジェンス(BI)で分析したデータを元に、さらに分析を加えたり将来予測が行えたりするITツールのことです。BAはBIよりも将来的な事を分析するという点に違いがあります。
BIエンジニアとは
BI(ビジネスインテリジェンス)エンジニアは、BIを直訳すると企業のデータを収集・分析し、意思決定を支援するエンジニアという意味になります。企業でもBIが注目された結果、BIエンジニアという役割が生まれました。
BIエンジニアと他のデータを用いるエンジニアとの違い
混同しやすいデータ関連のエンジニアには、
- データエンジニア
- データベースエンジニア
- データサイエンティスト
- AIエンジニア
などがあります。
BIエンジニアとこれらデータを扱うエンジニアの違いは、主に事業や経営の意思決定に関わるデータを扱う点です。もっとも、これらのエンジニアの定義は明確に決まっているわけではないため、実際に求人に応募する際はプロジェクトや利用ツールに注意しましょう。
BIエンジニアの年収
求人ボックスによると、 BIエンジニアの都内での求人平均年収は約597万円 と言われています。この数値は、データサイエンス分野や他のエンジニア職と比較してやや低いものの、国内の平均年収約458万円と比較しても高めの水準に位置しています。BIエンジニアの年収は?国内外の比較や年収アップの方法についても徹底解説!
BIエンジニアの仕事内容
続いて、BIエンジニアの仕事内容を解説します。BIエンジニアの業務の流れは大きく3つに分けられます。
- データの収集・分析
- レポートの作成
- データの可視化
それぞれ詳しく解説していきます。
データの収集と整理
BIエンジニアは、企業内外のデータソースから データを収集し、これを整形・統合する業務を担当します。
データのクレンジングや前処理も行い、分析に適した状態に整えます。
データの分析と洞察の提供
集めたデータを基に、経営層や部門にとって 有益な洞察 を提供します。
トレンドの分析やパフォーマンスの評価、さらには予測分析も行い、意思決定をサポートします。
データの可視化とレポート作成
BIエンジニアは、TableauやPower BIなどのツールを用いてデータを視覚的に表現します。
視覚化されたレポートは、誰にでも理解しやすく、迅速な意思決定を助ける役割を果たします。これにより、 データの利活用が可能 になるのです。
BIエンジニアは誰のために働く?具体的な顧客とビジネス課題の例
BIエンジニアの仕事内容は理解できても、「実際に誰と仕事をして、どのように会社の利益に貢献するのか」はイメージしにくいかもしれません。ここでは、BIエンジニアが対峙する具体的な“顧客”と、彼らが抱える課題の例を見ていきましょう。
ケース1:社内の「経営層・マネジメント層」が顧客の場合
最も重要な顧客の一つが、自社の経営層です。彼らは常に会社全体の状況を把握し、重要な意思決定を下す必要があります。
- 顧客が抱える課題・ニーズ:
「全社の売上や利益の状況をリアルタイムで把握したい」
「どの事業が儲かっていて、どこに投資すべきかデータに基づいて判断したい」
「競合と比較して、自社の市場での立ち位置はどうなっているのか知りたい」 - BIエンジニアが提供する価値:
会社の重要業績評価指標(KPI)を一覧できる経営ダッシュボードを構築し、いつでも最新の状況を確認できる環境を提供します。また、事業ごとの収益性を分析したレポートを作成し、データに基づいた経営戦略の立案を支援します。これにより、経営の精度とスピードを向上させ、会社全体の利益最大化に貢献します。
ケース2:社内の「事業部門(営業・マーケティングなど)」が顧客の場合
日々の業務を行っている各事業部門も、BIエンジニアにとって身近な顧客です。彼らは自分たちの業務成果を最大化するために、データを活用したいと考えています。
- 顧客が抱える課題・ニーズ:
(マーケティング部)「どの広告キャンペーンが最も効果的だったか分析したい」
(営業部)「成約率の高い顧客層を特定し、効率的にアプローチしたい」
(商品開発部)「顧客の購買データから、次の新商品のヒントを得たい」 - BIエンジニアが提供する価値:
各部門が必要とするデータを分析・可視化し、具体的なアクションに繋がる洞察を提供します。例えば、広告の効果測定レポートを作成したり、優良顧客の分析モデルを構築したりします。これにより、各部門の業務効率化や売上向上に直接的に貢献し、お金を稼ぐ現場を力強くサポートします。
ケース3:「外部のクライアント企業」が顧客の場合(SIer・コンサル所属)
SIerやコンサルティングファームに所属するBIエンジニアの場合、顧客は自社ではなく外部のクライアント企業になります。
- 顧客が抱える課題・ニーズ:
「社内にデータ分析の専門家がいないので、データ活用を支援してほしい」
「DX(デジタルトランスフォーメーション)を進めたいが、何から手をつければいいか分からない」
「基幹システムに溜まったデータを経営に活かせるようにしてほしい」 - BIエンジニアが提供する価値:
クライアント企業に対して、BIツールの導入支援やデータ分析基盤の設計・構築といったITソリューションをプロジェクト単位で提供します。これはコンサルティングに近い役割であり、**プロジェクトの対価として直接的な会社の売上(お金)を生み出します。**
BIエンジニアが用いる分析手法
BIエンジニアで用いる可能性のある分析手法を挙げています。
- OLAP
- データ分析
- データマイニング
- プロセスマイニング
- テキストマイニング
- 複合イベント処理
- ビジネス業務管理
- ベンチマーキング
- 予測分析
- 規範分析
データ関連のエンジニアだった方や勉強したことのある方の中には見覚えのある手法もあるのではないでしょうか。もちろん、これら全てを用いるわけではありませんし、他の手法を用いる可能性もあります。
BIエンジニアが用いるツール
BIツールには、データの収集から加工、蓄積、管理、分析、活用まで様々な機能があります。上で述べた分析もツールを用いれば工数を減らすことができます。
主なツールはこれらのものです。
Tableau Desktop
本記事ではその中でも特に利用者数が多い、メジャーなBIツールであるTableau Desktopについて紹介します。
Tableau Desktopは、誰でも直感的に操作しやすい点が特徴的です。小売や情報通信、メディアから医療、公的機関まで幅広く活用されています。また、Tableauを学ぶための動画やツール、認定資格もあります。BIエンジニアを目指している方はぜひ公式サイトをご覧ください。
料金
TableauのPublic版は無料で使うこともできますが、基本的なプランの料金は3つに分かれています。
- Enterprise Viewer 4200円/月
- Enterprise Explorer 8400円/月
- Enterprise Creator 13800円/月
BIエンジニアに向いている人の特徴
それでは、BIエンジニアに向いている人の特徴を紹介します。
データ分析の経験がある人
先ほども述べたように、データを扱うエンジニアや専門職は非常に多くなっています。そのため、業務内容については重なる部分もあるでしょう。特に特定のツールの利用経験がある方は重宝されます。
データ分析に興味がある人
データ分析の経験がなくても、興味がある、熱意がある方はポテンシャル採用される可能性があります。なぜなら、データ分析を得意とする人材は多くないからです。例えば文系出身の方は数字に苦手意識がある方もいるでしょう。経験が無い方は熱意をアピールできれば採用される可能性があります。
コミュニケーション能力がある人
BIエンジニアは先ほども述べたように、企業として重要な意思決定に関わることが多くなります。時には経営陣とのコミュニケーションを求められることもあるかもしれません。データを分析する現場と上の立場の人間との間の絶妙なコミュニケーションのバランスが必要です。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事ではBIエンジニアについて詳しく解説しました。まだ知名度の低いエンジニアですが、それに関連する技術は注目されています。ぜひBIについて知見を深め、業界で求められる人材を目指しましょう。






