鉄腕アトム、ドラえもん、ガンダム・・・。いつの時代でも、子どもたちの心を惹きつけてきた「ロボット」。アニメやSFの世界でしか存在しなかった”高性能ロボット”はいつしか現実世界にも誕生し、今ロボットの未来には大いなる期待が寄せられています。
これからのロボット産業の未来を決定づけるのは、まさに今を生きる子どもたち。そんな少年少女の好奇心を伸ばし、ロボットクリエイターを育てる「ロボット教室」や「ロボット産業」の今に迫ります。
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20年後には国内規模で9.7兆円!ロボット産業の未来は明るい!?
「ロボット先進国」日本。現在でも世界一の生産量を誇っていますが、今後も間違いなく成長していく市場です。
日本政府も成長戦略の一環としてロボット産業に期待を寄せており、世界各国がロボットの技能を競う「ロボットオリンピック」の開催も2020年に予定。アベノミクスの新たな成長戦略の柱の一つとして、日本経済再生を図る動きを進めています。
このように、今後ますます注目が集まっていくロボット市場。日本が世界を牽引する存在として今後も活躍していくためには、若者の台頭が不可欠です。言い換えると、ロボット好き・メカ好きの「子どもたち」の成長が必要なのです。
【未来を切り開くのはいつだって君たちだ!】ロボット好きの子どもが集う「ロボット教室」
「ロボット教室」は、ひと言で言うとロボット開発に特化した塾のこと。
2008年、日本に「ロボット教育研究専門委員会」が設立され、若い人材の育成・教育熱が高まりました。その流れに乗り、ロボット教室は大ブームに。子どもたち、特に男の子の心をつかみ、現在も日本全国に広がっています。
今日はロボット教室は、4足歩行する忠犬ロボットの1回目です。なかなか愛らしい(#^.^#)
クオレ学習塾
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— 橋爪里枝@クオレ学習塾 (@CuoreSatoe) November 12, 2015
ロボット教室3回目 ギアボックスを組み立てて ギアの高速、中速、低速の回転数の違い パワーの違いについて学ぶ。
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— ロッティ (@Lottie_Ray) June 15, 2014
ロボット教室には、設備が充実していることはもちろん、カリキュラムもしっかり整っています。
早くて4歳から教室に通うことができます。”座学”と”実技”の両面で、開発ノウハウを学んだ子どもたちは、大人顔負けのロボットを世に送り出しています。
上記の動画は、業界最大手のヒューマンアカデミーが開催した「ロボット教室全国大会」の模様。スピードレースやアイデアコンテストなど、子どもたちが自慢のロボットを競い合わせています。
このような動画を見ると、日本の未来を背負って立つ少年少女が真摯に取り組む姿につい感動を覚えますね。
【ロビを作った男】高橋智隆氏が語る「子どもエンジニアとロボット教室」
愛くるしいデザイン、可愛らしいキャラクターが大人気のロボット「ロビ」を生み出したクリエイター・高橋智隆氏。ポピュラーサイエンス誌「未来を変える33人」に選出され、ロボットに関心がある人なら誰しもが知っている有名人です。
日本、ひいては世界のロボット業界を牽引する高橋氏は、子どもたちの可能性を切り開く「ロボット教室」に大きな期待を寄せています。
「子どもの時にしか、出来ないことがある」日々面白いロボットが生まれ、そしてその実用化が近づいてきています。
今、子ども達の憧れはロボットです。ヒューマンキッズサイエンスロボット教室では、そんな子ども達の知的好奇心をきっかけに、自分の手でロボットを作ってもらいます。
組み立てを楽しみ、動かして、そしてその仕組みに興味を持ち、そして自分で工夫する、という一連の授業を通じ、子ども達は知らず知らずのうちに論理的思考力や空間認識能力を身につけていきます。
そして、ロボットへの興味が、算数・理科の学習へとつながっていくのです。子どもの時にしか育めない能力があります。子どもは皆ロボットが好き、この「好き」を是非生かしてあげて下さい。
高橋氏は「ヒューマンキッズサイエンスロボット教室」の特別講師。教材の監修に尽力し、ロボット好きな子どもたちの好奇心を引き出す挑戦を続けています。
子どもたちの発想力やものづくり力を育む「ロボット教室」の可能性
ロボットにまつわるさまざまな産業や社会の未来を決定づけるのは、まさに今を生きる子どもたちです。そんな彼らの興味・関心を育て、思考力から実行力に至るまで多くの要素を育んでいくのが「ロボット教室」です。
ロボットクリエイター・高橋智隆氏の言葉にある通り、ここには“子どもの時にしか出来ない”発想・ものづくりでいっぱいです。近い将来、そんなシーンから新たなイノベーションを起こす「エンジニア」が誕生する日も近いことでしょう。