朝が苦手な人もそうでない人も、必ず一度は使ったことがある携帯のアラーム機能。デフォルトで搭載されているアラームを使っている方も多いと思いますが、スマートフォン向けの目覚ましアプリは本当にたくさんあります。
二度寝防止のスヌーズ機能が充実していたり、睡眠サイクルに合わせて最適な時間に鳴ったりと、快適な目覚めための機能があるのは当たり前。似たものが多いアプリだからこそ、開発しているエンジニアとしては「ほかと同じものは作りたくない!」とさまざまな着眼点でアプリを作っています。
今回はよくある目覚ましアプリのなかでも「どうしたらそんな発想が出てくるの?」と作ったエンジニアのアイディアに驚く、おもしろい目覚ましアプリを紹介します。意外性のあるアプリの機能と、エンジニアの創造力の豊かさにきっと驚くはずです。
Index
起きないと勝手にフォロワーに宣言してしまう『遅刻なう』
出典:『遅刻なう』(Android)
最初に紹介するのは、Twitter好きが多いエンジニアならではのソーシャル監視体制を実現したTwitter連携目覚ましアプリです。アラームを放っておくと自動的に「寝過ごしなう」と自分のタイムラインに投稿され、スヌーズを逃した場合は「二度寝なう」と投稿されます。
最終的に、個人で設定した時間内にアラームを止めなかった人は、「遅刻なう」と自動的にフォロワーに宣言することになります。開発チームによると、アラーム停止時すぐにTwitterに投稿できるため頭がさえてくる効果も見込めるとか。
爆音とシェイク機能で、起きるしかない環境をつくる『デラオキ』
5分おきにアラームを鳴らしても、気付かないうちに全部消してしまって寝過ごしてしまった……。という方におすすめしたいのがこちらのアプリ。設定時間になると自動的に最大音量でアラームが鳴ります。アラーム音は「犬の鳴き声」や「赤ちゃんの鳴き声」などと、鳴りっぱなしにするとご近所の反応さえも気になってしまうものばかり。
またアラームを止めるには、携帯を最大50回振らなければならないシェイク機能付きで、まさに起きるしかない環境をつくります。こちらスヌーズ機能は一切ないため、起きるチャンスは一度きり。作ったエンジニアはさぞかし、自分にストイックな性格なのだろうと想像してしまいます。
カメラが鋭く検出!重いまぶたをこじ開ける『OpenYourEyes』
出典:『OpenYourEyes』(iOS)
タイトル通り、まぶたをしっかり開けるまでアラーム音が止まらないアプリです。設定時刻になるとアラーム音とともにカメラが起動するので、インカメラで「目」を写さないと音が鳴り続けます。
目を開けている時間を3秒から32秒の間で設定できるのですが、累計ではなく連続秒数なので注意が必要。目を開けていると脳が起きる、そんな人間の物理的な動作をカメラで認識させるというエンジニアの発想には驚きです。
一定以上の声量を認識する『叫んで止める!目覚まし時計シャウトアラーム』
出典:『叫んで止める!目覚まし時計シャウトアラーム』(iOS)
携帯に内蔵されているマイクに向かって叫ぶことでアラームを止める目覚ましアプリ。アラームが鳴ると同時に音量メーターが表示されるので、そのゲージが溜まるまで声を出しつづけなければいけません。
朝から声を出すのはひと苦労ですが、一度でもやってみると意外に気分も晴れやかになることに気づきます。開発元の音声処理技術によると、声の高さよりも特定帯域の振幅(大きさ)を見ているため、より正確に反応する仕組みになっています。
美女と迎える朝を、多彩な選択肢から演出『PURE VOICE 〜ピュアボイス〜』
出典:『PURE VOICE 〜ピュアボイス〜』(iOS|Android)
最後に紹介するのは、男性ならば一度は使ってみたいと思うであろうアプリです。自分好みの美女がときには優しく、ときには厳しい声で起こしてくれる目覚ましです。レースクイーン・グラビアアイドル・元アイドルなど総勢15名もの美女の声から、言われたい好きなフレーズを選んだら、あとは朝を待つだけ。いろんな女性の声が日替わりで聞けるという非日常体験は、エンジニアの発想力と技術力によって、こんなに実用的なアプリとして人気になるのですね。
ユーザーの目的に合わせて駆使するエンジニアの技術力
開発者であるエンジニアやクリエーターの発想力や着眼点を楽しむ数々の目覚ましアプリはいかがでしたか。アプリの実用性の中にも発想の転換やユーモアがあり、いかにしてユーザーの目的に合った目覚めを提供できるかというエンジニアの想いと技術力が感じられたのではないでしょうか。この中からぜひ自分にあったアプリを見つけて、爽やかな朝を迎えてください。
(執筆:小田直美)