日本のシリコンバレーをめざす「日本西海岸計画」をはじめ、起業家精神を養うITコミュニティ、バイオを地場産業へと推し進める計画などエンジニアにとって魅力の多い山形県。
最新テクノロジーをキャッチアップしながら、豊かな自然を堪能できるといったエンジニアにとって居心地のよい、今「山形」が注目される3つの理由を紹介します。
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山形≒シリコンバレー!?IT産業を創出する「日本西海岸計画」とは
「日本西海岸計画」とは、山形県庄内地方を中心に国際的にも注目される新しい産業技術の発展をめざすプロジェクトのことです。
特に人口が減少し、マーケットが縮小する現代において、ITを中心とした新しい産業を創出し、都会からの移住者も増加するような環境を整備することが求められています。その志は高く、地方都市の未来のロールモデルとなることをめざしています。
具体的には、プロジェクトメンバーの中でwebクリエイターを集め、自らが講師となりIT関連のレクチャーを行う「ウエストコーストアカデミー・WEB制作人材育成コース」を開校。1年をかけてHTMLやPHP言語にはじまり、Webデザイン・プロモーションの体得をめざすなどプログラムが充実しています。
出典:ヤマガタ未来ラボ
また、2015年11月には県内の数多くの団体と連携したハッカソン「SHONAI DE HACK」が開催され、国内外の起業家が訪れる文化・環境作りに貢献し、大成功に終わりました。
起業家精神が結集!エンジニアが「山形」に集まるきっかけづくり
将来の起業家や優秀なエンジニアを育てることに貢献している象徴的な2つの例、山形県内にサテライトオフィスを設けているベンチャー企業と、ITエンジニア・クリエーターの教育コミュニティをご紹介します。
ベーシック社による「山形ラボ」のワークスタイル
株式会社ベーシックは、東京都千代田区に本社置くWEBマーケティングを中心に企業の課題解決を行うベンチャー企業。
サテライトオフィスの「山形ラボ」に在籍するエンジニアによると、東京のチームと遠隔で開発を行っているためコミュニケーションに制限があるが、月に1度は東京で全体会議があり、顔を見て面談もするので特に不便は感じないとのこと。
スカイプやメールをフルに利用することでコミュニケーションは円滑に保たれ、またエンジニアは集中してコードを書く時間が必要なので、逆に離れている分、集中できるとの声もあります。
出典:ヤマガタ未来ラボ
JAWS-UG山形支部でエンジニアが集うコミュニティづくりを
ITを戦略的に活用したいと考える経営者や、クラウドの基礎を身につけたい情報システム担当者、または就職のために最新のITをキャッチアップしておきたいと考える学生まで、さまざまな人々が利用するコミュニティが「JAWS-UG山形支部」。
コミュニティのネットワークとAWSから広がるクラウドの無限のリソースで、地元山形にいながら1人ではできないチャレンジができるので、年齢を問わず幅広い世代が参加しています。
出典:JAWS-UG山形支部
バイオテクノロジー分野にも幅広く貢献!「サイエンスパーク計画」に見るグローバル化の動き
「サイエンスパーク計画」とは、1999年に整備構想が発表され、15年の歴史を経ているバイオテクノロジーベンチャーの拠点。山形発のグローバル企業創出をめざし、慶応義塾大学先端生命科学研究所やベンチャー各社が集積しています。
特に、革新的な技術を有するバイオベンチャー「Spiber」は、石油資源の枯渇と廃棄時のコストや環境負荷といった世界的な問題をテクノロジーで解決。
人工合成クモ糸素材「QMONOS™」を開発し、化学繊維の使用を抑えることに貢献しています。
【まとめ】産官学の連携でエンジニアにうれしい環境が整った「山形」をスライドでおさらい
「日本西海岸計画」、起業家精神を養うITコミュニティ、「サイエンスパーク計画」などエンジニアにとって刺激的であり、自然に中でやすらぎ時間も確保できる非常に居心地のよいエリアであることがわかりました。
プライベートを大事にしながら、世界レベルの技術を磨き続けたいというエンジニアが増える中で、本当に山形が日本のシリコンバレーになる日も近いかもしれません。
出典:ヤマガタ未来ラボ