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コラム

2024.05.15

社内SEとは?仕事内容や必要なスキル、未経験から転職する方法まで徹底解説

DX化の進展により、IT技術に精通した人材を求めている企業が増加しています。それとともに、DX化を推進できる人材である「社内SE」の需要も増加しており、気になっている方もいると思います。
一方で、

  • 社内SEの仕事内容は?
  • 必要なスキルや知識は?
  • 未経験からでもなれる?
など、さまざまな疑問を持つ方も多いと思います。 この記事では、社内SEの仕事内容や年収、やりがい、求められるスキルなどについて簡単にわかりやすく解説しています。ぜひ参考にしてください。

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監修:大畑 健一(おおはた けんいち)

パーソルクロステクノロジー株式会社
採用・教育統括本部 ICT採用本部 キャリア採用部 2G
メーカーや教育、キャリア系を中心にネットワークエンジニアの経験を持つ。
2020年10月にパーソルクロステクノロジー(旧パーソルテクノロジースタッフ)に入社。
2022年4月から現在の部署にて中途採用エンジニア向けの広報を担当。

社内SEとは?

社内SEは、業務やコミュニケーション活性化などを目的に、会社の中のIT関連業務に携わる専門職の総称です。会社で使う小規模システムの開発などもするこの職種は、業界内で社内システム企画とも呼ばれています。

社内SEは、企業内でシステム全体の運用や管理、ユーザーサポート、改善、セキュリティ対策など幅広い業務をこなします。 主に自社組織に対してサービスを提供するような形になりますが、会社の円滑な業務を支える重要な存在となっています。

常駐SEとの違い

社内SEについて理解できた方が気になるのは、常駐SEとの違いは何か、という点ではないでしょうか。

常駐SEはSIer企業に所属し、顧客企業に常駐するSEのことをいいます。しかし、社内SEはその企業に属したSEであるため、これら二つは雇用形態に違いがあります。社内のシステムを外注することはその道のプロ集団に任せることができ安心感がありますが、一方で社内でノウハウを培いにくい、社内で担うよりは短期的な目線で開発、運用を行うことになる点などがデメリットです。

どちらの方が待遇がよい、優れているとは断言できませんがこれらのことを考慮して社内SEの規模を拡大している企業もあります。社内SEが向いているのは、会社への帰属意識があった方がモチベーションになる方や、開発したシステムを長く運営していくことが自分の求めている仕事に合っている方だといえるでしょう。

基本的な仕事内容と流れ

具体的な社内SEの仕事内容を解説します。注意が必要なのは、社内SEといっても所属する会社によって仕事内容が全く異なる点です。主に以下の3パターンに分かれますが、詳細な情報は実際の求人を見て判断しましょう。

  • ヘルプデスク業務
  • 社内インフラの整備
  • 社内システムの開発

ヘルプデスク業務

まず1つ目として挙げられるのは会社内のIT関係の問題に対応する業務です。例えば、システムにログインできない、無線LANがつながらない、新しいソフトの使い方などの対応をします。

こうした相談の特徴は、同僚や上司が困ったときに突如として連絡がくることです。新システムの導入時には、複数件の問い合わせが重なることもあります。そのため、社内SEの担当として活躍するには、自分の開発業務の間に割り込んでくるトラブル対応をスピーディーに処理する要領の良さも求められるのです。

社内インフラの整備

社内SEの仕事には、情報インフラの設計や敷設も含まれます。

例えば、複数の拠点を持つ大企業では、VPNを利用してネットワークを結び、その調整やトラブルの解決にも対応します。また、支社や営業所を訪れての出張も行う場合があります。さらに、事務所の移転やレイアウト変更の際には、社内システム企画担当者がネットワークの敷設を指揮することが一般的です。

このように、社内SEは企業の情報インフラを総合的に管理し、円滑な業務運用をサポートします。

社内システムの開発

社内SEは、時には社内システム企画としても知られ、企業内の作業を効率化し、向上させるために、ここにテキスト会社で使用するシステムの企画、設計、開発などを担当します。

特に自社開発を行う大企業では、常に複数の部門からの改善要望が寄せられ、そのため複数の開発プロジェクトが同時に進行することがあります。このように、社内SEは企業の内部システムを総合的に考え、効果的な業務運営を支える役割を果たします。

具体例

  • 自社アプリの開発
  • 基幹・業務システムの開発
  • ECサイト構築

社内SEの平均年収

”社内SEの年収”

社内SEの平均年収は上図の通り、521万円(求人ボックス調べ)となっています。日本の平均年収と比較すると高い年収となっており社内SEの需要の高さが伺えます。実際、求人件数の推移を見ても2022年から2023年にかけて一貫して上昇しているため、社内SEの需要は高まっていることがわかります。
一方で、システムエンジニアと比較すると社内SEの年収は低めであるため、システムエンジニア程の需要はないことがわかります。

【関連記事】
■社内SEの年収比較や年収を上げる方法についてはこちらの記事をご覧ください。
社内SEの年収は高いのか?年収を上げる方法についても詳しく紹介!

社内SEの良い点・悪い点

社内SEについてある程度理解はしていただけたでしょうか。ここからは良い点と悪い点を正直に解説します。

良い点

・上流工程に位置する業務を担当する
・裁量権が与えられている
・残業が少なくワークライフバランスが安定しやすい
・比較的年収が高い
・やりがいを感じやすい
・納期・外部のプレッシャーがない

これらのことが社内SEとして働く上で良い点となっています。

【関連記事】
■それぞれ詳しく気になる方はこちらの記事をご覧ください。
社内SEは勝ち組職業?楽すぎと言われる業務内容やデメリットまで詳しく解説!

悪い点

・スキルがあまり身につかない
・ITスキルを持った人と関わりにくい
・雑務が多い
・資格補助や昇給がない場合もある
・評価を受けづらい
・キャリアの幅が狭い

エンジニア関連の職種の中では働きやすい分、キャリアやスキルの面で不安になる方もいらっしゃるようです。何を重視して働くかは当たり前ですが人それぞれのため、自分に合った職を選びましょう。

【関連記事】
■社内SEの悪い面についてより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
社内SEになって後悔した理由とは?会社選びのポイントから後悔する人の特徴まで徹底解説!

魅力もたくさんある社内SE

「きつい」「やめとけ」など、ネガティブな意見もある社内SEですが、社内SEならではの魅力もあります。ここでは社内SEのやりがいや魅力を3つの観点から紹介していきます。

  • 業務の評価が定量的に行われる
  • 自社の発展に貢献できる
  • 業務範囲が広い

業務の評価が定量的に行われる

社内SEは、システムの設計や開発を通じて、具体的な成果物を生み出します。例えば、新しいシステム導入によって業務処理時間が短縮され、効率が向上した場合、それは数値やデータとして表現できます。このような定量的な評価が可能なため、自身の成果を客観的に把握し、向上させるための指針となります。

自社の発展に貢献できる

社内SEの役割は、企業の情報システムを最適化し、効率的な業務運営を支えることです。例えば、新しいシステムの導入や既存システムの改善によって、生産性が向上し、組織全体の競争力が高まるでしょう。このような貢献が企業の成長に直結し、自己成長と企業の成功に喜びを感じることができます。

業務範囲が広い

社内SEは、システム全般にわたって幅広い業務に携わります。要件定義や設計から、開発、運用・保守まで幅広いスキルが求められます。例えば、新しい技術の導入やプロジェクトの推進、トラブルシューティングなど、多岐にわたる業務に取り組むことがあります。このような多様な業務を通じて、常に新しい課題に取り組む刺激があり、幅広いスキルを磨くことができます。

向いている人の特徴4選

ここでは、社内SEに向いている人の特徴を解説します。社内SEに向いている人の特徴は、以下の4つです。

  • 自社の経営戦略や事業戦略に関心がある人
  • コミュニケーションスキルがある人
  • ワークライフバランスを重視している人
  • 臨機応変に対応できる人



自社の経営戦略や事業戦略に関心がある人

社内SEに向いている人は、企業の経営戦略や事業戦略に関心を持っています。社内SEは単に技術を提供するだけでなく、その技術が企業のビジョンや目的を支えることを理解し、戦略的にシステムを企画・開発します。経営戦略を理解することで、システムの効果的な導入や改善を実現し、企業の成功に貢献できます

コミュニケーションスキルがある人

社内SEは、技術的な知識だけでなく、チームや他部門との円滑なコミュニケーションが重要です。ユーザーや経営陣との要件定義や意見交換を行い、プロジェクトを成功に導きます。また、技術的な問題をエンジニア以外の社員にも理解しやすく説明する能力が求められます。

ワークライフバランスを重視している人

社内SEは、上述のとおり他のエンジニアと比べても給与水準が高いです。また、他社からの受託ではなく自社で使用するシステムを開発するため、厳しい納期に追われることはなく残業も少ない職種になります。
そのため、ワークライフバランスを重視する方は社内SEに向いていると言えるでしょう。

臨機応変に対応できる人

社内SEは常に変化する状況に対応する能力が求められます。プロジェクト中に予期せぬ問題が発生する場合でも、臨機応変に対応し解決策を見つける柔軟性が重要です。変化に対する抵抗感が少なく、新しい状況にも柔軟に対応できる人が、社内SEとして活躍するのに向いています。

これらの特徴を持つ人は、企業の経営戦略を理解し、効果的なコミュニケーションを通じてプロジェクトを推進し、変化に柔軟に対応する能力を持っています。これが社内SEとしての成功につながります。

【関連記事】
■社内SEに向いている人の特徴について詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
社内SEに向いてる人の特徴は?仕事内容やキャリアプランと合わせて詳しく解説!

社内SEに必要なスキル

ここでは、社内SEにはどのようなスキルが必要とされるのか詳しく解説します。主に以下の4つです。

  • 予算管理スキル
  • プロジェクトマネジメントスキル
  • プログラミングスキル
  • ユーザビリティを考慮した開発スキル

予算管理スキル

社内SEには予算管理スキルが重要です。システムの導入や開発にはコストがかかるため、予算を適切に使いながらプロジェクトを進める能力が求められます。
具体的には、予算の策定や適切な資源の配分、コストのモニタリングなどを行います。また、社内SE自身が財務知識を備えている必要があります。

プロジェクトマネジメントスキル

プロジェクトマネジメントスキルは、社内SEにとって不可欠です。プロジェクトの計画、実行、監視、制御を適切に行うことで、プロジェクトを円滑に進められるようにします。具体的には、スケジュールの作成、タスクの優先順位付け、リスクの管理などを行います。また、チームメンバーとのコミュニケーションや問題解決能力も必要です。

プログラミングスキル

プログラミングスキルは、社内SEにとって基本的な要素です。システムの開発やカスタマイズ、バグの修正などを行うには、プログラムを書く能力も必要になります。企業や業務によって異なりますが、C言語やJavaなどの汎用性の高い言語は最低限押さえておく必要があります。

ユーザビリティを考慮した開発スキル

ユーザビリティを考慮した開発スキルは、>システムを利用するユーザーの利便性や使いやすさを重視する能力です。ユーザーのニーズを理解し、使いやすいインターフェースを設計することが重要です。ユーザーテストやフィードバックの収集を通じて、システムを改善し、ユーザー満足度を向上させる能力が求められます。

これらのスキルは、社内SEがプロジェクトを成功させるために必要な要素です。予算の管理、プロジェクトの遂行、プログラムの開発、ユーザビリティの考慮をバランスよく保ちながら業務を行うことが重要です。

社内SEにおすすめな資格

社内SEを目指す上で必ずしも資格が必要であるわけではありませんが、資格があることはスキルの証明として有利になります。ここでは、未経験者におすすめな社内SEに関連する資格を3つ紹介します。

  • ITパスポート試験
  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験

ITパスポート試験

  • 受験料:7,500円
  • 合格率:50.7%
  • 受験形式:CBT方式 / 四肢択一
  • 受験可能頻度:月に1~3回

「ITパスポート」は、情報技術(IT)に関する基本的な知識やスキルを評価し、証明するための資格試験の一つです。この試験は、情報技術に関連するさまざまなトピックについての理解をテストし、IT業界での初歩的な知識を持つ個人にとって有用な資格とされています。 出題は、ストラテジ、マネジメント、テクノロジの3つの分野に分けられています。

基本情報技術者試験

  • 受験料:7,500円
  • 合格率:57.9%
  • 受験形式:CBT / 選択
  • 受験可能頻度:随時(年末年始を除く)

基本技術者試験とは行政法人情報処理推進機構が行っている国家試験で、ITエンジニアの登竜門と呼ばれている試験です。ITエンジニアとしてキャリアをスタートさせる人にはオススメの資格になっており、社内SEに必要な基本的知識・技能を身につけることができます。

応用情報技術者試験

  • 受験料:7,500円
  • 合格率:約20%
  • 受験形式:対面 / 記述式
  • 受験可能頻度:年2回
応用情報技術者試験は、情報処理推進機構(IPA)が行う、ITエンジニアとして応用的な知識・技能を持っていることを証明する国家試験です。応用情報技術試験では、「ITを活用した戦略立案」、「信頼性と生産性の高いシステムの構築」を自力で行える力があるかどうかが問われます。
社内SEはシステム全般の企画・設計・開発・運用を担当するため、応用情報技術者試験を取得することで社内SEとしてのスキルをアピールできます。

【関連記事】
■なお、社内SEの資格についてはこちらの記事でさらに詳しく解説しています。
社内SEにおすすめの資格13選を紹介!資格取得の注意点についても解説。

未経験から社内SEになるには

それでは、実際に未経験から社内SEを目指す際はどのようなステップを踏むと良いのでしょうか。

STEP 01基本知識の習得

システムエンジニアは基本知識がなければ仕事になりません。プログラミング言語、データベース基礎、ネットワーキングなどエンジニアとして必要最低限の知識を習得しましょう。

STEP 02オンラインリソースや教育プラットフォームの活用

IT知識が必須となった今、インターネット上にはスキル向上に役に立つ学習方法が沢山あります。また、独学でわからない部分があれば、教育プラットホームを利用して質問をすることができます。

STEP 03個人プロジェクトの実施

学習したスキルを活かし、個人のプロジェクトを実施します。例えば、ウェブアプリケーションの開発やデータベースの設計などを試みましょう。

STEP 04実際に就職活動を始める

まず、自分のスキルや資格を踏まえたうえで自分に合った求人を探すことが大切です。適切な経験を得てスキル習得や成長を目指しましょう。

そして一番大切なことが就業後も学習を続けることです。さまざまなエンジニア関連の資格やトレーニングを追求し、専門分野を深化させてキャリアを築いていきます。

このステップを順に進めることで、未経験から社内SEとしての道を着実に歩むことができます。自己学習や実務経験を通じてスキルを磨きながら、業界での評価を高めていくことが大切です。

【関連記事】
■社内SEは未経験からなれるのかについて詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
社内SEは未経験から目指せるのか?未経験が知っておくべきことを全て解説

社内SEのキャリアパス

ここでは社内SEのキャリアパスについて解説します。社内SEのキャリアパスも他のエンジニア職と異なり、少し特殊なものになっています。代表的なキャリアパスは以下の6つです。

  • 社内SEとして転職
  • 他のエンジニアに転職
  • プロジェクトマネージャー
  • ITコンサルタント
  • CTO
  • 独立してフリーランスとして活躍

社内SEとして転職

社内SEとしての他社への転職は一般的なキャリアパスです。会社によって業務内容や待遇も異なるため、より良い待遇で雇用してくれる会社へ転職する方は多いです。
急成長中のベンチャー企業や成長期のメーカー、電子部品や化学部品を扱う企業などでも、社内IT環境の構築に対するニーズが高まっています。これらの企業では、社内SEとして安定した待遇が期待できるでしょう。

他のエンジニアに転職

エンジニアは必要なスキルがある程度共通しています。
実際になってみて社内SEが合わないと感じるのであれば、自身のスキルセットを考慮しながら他のエンジニア職へ転職するキャリアパスも考えられます。具体的には以下のエンジニアへの転職が考えられます。

  • インフラエンジニア
  • セキュリティエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • クラウドエンジニア
  • サーバエンジニア

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、業務全体の監督役であり、プロジェクトの主要な責任者です。プロジェクト全体の計画を策定し、人員配置や予算、進捗管理を行います。
プロジェクトマネージャーの資格を持っていると、意欲が認められ昇格する可能性を高めることができるでしょう。

ITコンサルタント

ITコンサルタントの仕事は、企業のIT戦略の策定からシステムの見直し、新システム導入の提案、システムの最適化や動作検証まで多岐にわたります。
社内SEとして培ったシステム開発のスキルを活かし、経営戦略やIT戦略、基幹業務などの知識と提案スキルなどを身に着けることでITコンサルタントへの道が開けてきます。

CTO

CTO(Chief Information Officer)は、最高技術責任者または最高技術責任者の略です。会社の規模によって仕事の内容は異なりますが、高い技術レベルが求められる仕事です。
ITに関する知識だけでなく、経営やIT戦略、会計など様々な知識が求められます。多くの場合、中規模および大規模企業の CTO は上級管理職と同等であり、経験を積むほど経営色が強くなるため、CTOにも柔軟なコミュニケーション能力も求められます。

独立してフリーランスとして活躍

専門知識や経験に自信がある場合、フリーランスとして独立するという選択肢もあります。会社勤務ではなく、業務委託や請負契約が主流で、報酬は会社員時代よりも高くなることが多いです。
フリーランスとして働く場合、社内SEとしての求人は少ないため、多くの場合はエンジニアとしての開発業務に従事するか、マネジメントやコンサルタントとして活動することになります。

社内SEの将来性

現時点で社内SEの将来性は、高いと言えます。その理由に社内SEを含むIT人材の不足があげられます。社内SEが不足している理由は以下の3つです。

  • リモートワークの普及
  • DX推進を求める企業の増加
  • システム内製化ニーズの増加

リモートワークの普及

新型コロナウイルスの区分が5類に変更され、リモートワークの需要かなり減ったと考える方もいらっしゃると思いますが、令和5年版 情報通信白書によるとリモートワークを導入している企業は減少しておらず、50%を超えています。テレワークにはセキュリティ対策やクラウド活用などIT環境の整備が必要で、情報漏洩リスクから業務システムの外注化が難しいため、社内SEの存在が不可欠です。

DX推進を求める企業の増加

政府の積極的なDX化の動きもあって、DX推進の動きが加速しています。DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用して生活やビジネスを変革することです。
日本のDX市場は、株式会社富士キメラ総研調査レポートによると2030年には6兆5,195億円に達する見込みであり、これは2022年の約2.3倍にあたります。企業の従業員規模にかかわらずDXへの取り組みが増加しており、特に大企業の半数以上が進めています。
データ活用による意思決定の強化や新しいビジネスモデルの創出など、DX推進企業が増える中で、社内SEの役割はますます重要になっています。

システム内製化ニーズの増加

近年、海外企業との競争に勝つためにシステムの内製化に取り組む企業が増加しています。内製化とは、自社内でITシステムの開発や保守・運用を行うことです。企業IT動向調査報告書 2023 によると、特に大手企業ではその傾向が顕著です。内製化には、情報流出リスクを抑えて自社の開発力を強化できるというメリットがあります。
これにより、システムを内製化できる社内SEの需要も高まっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は社内SEの仕事内容から向いている人の特徴、必要なスキルまで幅広く紹介していきました。社内SEは他のエンジニア職と比べても将来性があり、需要や平均年収も高い魅力的な職種です。ご自身のキャリアパスの候補として検討してみてはいかがでしょうか。

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