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コラム

2024.04.12

サーバーエンジニアにおすすめの資格は?勉強法や必要なスキルも合わせて解説!

サーバーエンジニアの方やサーバーエンジニアをこれから目指すといった方の中で、資格取得を考えている方は多くいらっしゃるでしょう。資格取得を考えるとき、どんな資格を取ればいいのか、どう勉強すればいいのかなど疑問に思う方も少なくないのではないでしょうか。 そこで、本記事ではサーバーエンジニアの資格について興味のある方向けに、おすすめの資格や資格の選び方、勉強方法など資格に関するあれこれを詳しく解説していきます。

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監修:大畑 健一(おおはた けんいち)

パーソルクロステクノロジー株式会社
採用・教育統括本部 ICT採用本部 キャリア採用部 2G
メーカーや教育、キャリア系を中心にネットワークエンジニアの経験を持つ。
2020年10月にパーソルクロステクノロジー(旧パーソルテクノロジースタッフ)に入社。
2022年4月から現在の部署にて中途採用エンジニア向けの広報を担当。

サーバーエンジニアが資格を取得するメリット

サーバーエンジニアには必要とされるスキルが多くあることはお分かりいただけたと思います。では、スキルや知識を身に付けるだけでなく資格を取得する必要性はあるのでしょうか。 こちらで、サーバーエンジニアが資格を取得するメリットについて詳しく解説していきます。

知識やスキルを証明できる

サーバーエンジニアなどのエンジニア職はスキルが何よりも大切です。そのため、就職・転職・昇進などにおいては何らかの形でスキルを証明することが必要となってきます。 同業他社への転職などにおいては、セキュリティの問題からも携わったプロジェクトに関する実績を提示できない事もあります。そういった意味でも資格は、実力を証明する手段として優秀でしょう。

体系的な知識が身につく

資格の勉強は、体系的な知識を身につけるのにも役立ちます。初心者でも1から丁寧に学べるため、基礎知識を身に付けやすいのも資格の勉強をするメリットと言えるでしょう。

仕事の幅が広がる

専門的な資格を取得すれば、未経験であっても専門性の高い仕事に就くことが可能になります。難易度や専門度の高い資格取得は、ある程度経験のあるサーバーエンジニアの方におすすめです。

キャリアアップにつながる

資格取得しておけば、先述の通り転職で有利になります。需要の高い人材となれば、転職をせずとも給与アップが望める・仕事の幅が広がるなど選択肢が大幅に増加します。 キャリアアップを望めるという意味でも資格取得はおすすめです。

サーバーエンジニアが資格を選ぶ際のポイント

サーバーエンジニア向けの資格は無数にあり、どの資格を目指せば良いのか困惑してしまう人も少なくないのではないでしょうか。そこで、ここでは、サーバーエンジニアが資格を選ぶ際のポイントを3つ紹介いたします。

  • 汎用性の高い資格を選ぶ
  • トレンド技術に関する資格を選ぶ
  • 費用対効果の高い資格を選ぶ
それぞれ詳しく説明します。

汎用性の高い資格を選ぶ

こちらは主に、未経験者や初心者の方向けのポイントになるのですが、汎用性の高い資格を優先して目指すようにしましょう。 汎用性の高い資格とはつまり、基礎知識について問われる資格を指します。 基礎の固まっていない状態で専門性の高い資格にチャレンジするのは無謀であり、また、必要以上に時間がかかり挫折の原因になりかねません。 しかし、汎用性の高い資格であれば取得過程で基礎知識を固め、取得後にはサーバーエンジニア以外のエンジニアやIT職を視野に入れることができます。 汎用性の高い資格を取得できたら徐々に専門性の高い資格に移行していくのが良いでしょう。

トレンド技術に関する資格を選ぶ

IT領域は非常に進歩の早い領域です。 流行りが過ぎた資格や廃れた技術をアピールポイントにするには少し心許ないでしょう。 トレンドや流行に合わせた資格を選択することが、キャリアの幅を広げることにつながります。

費用対効果の高い資格を選ぶ

資格を選ぶ際は費用対効果も考慮して選ぶようにしましょう。 高難易度の資格ほどアピールポイントになりますが、取得にかかる学習時間やコストなども増大します。 自分のレベル、IT領域の流行り、学習に当てられる時間などをしっかりと洗い出して資格を選ぶようにしましょう。

ネットワーク関連:サーバーエンジニアにおすすめな資格

サーバーエンジニアにオススメの資格は、大きく分けてネットワークに関するもの、OSに関するもの、その他の3つに分類できます。 ネットワークについて学びたいと考えるサーバーエンジニアの方におすすめの資格は

  • CCNA
  • CCNP
の2つになります。 それぞれ詳しく解説していきます。

CCNA

CNNAは「CCNA(Cisco Certified Network Associate)」はシスコ認定資格であり、アメリカのコンピューターネットワーク機器メーカーであるシスコシステムズが実施している試験です。CCNAは

  • ・ネットワークの基礎
  • ・IPサービス
  • ・セキュリティの基礎
などIT関連の知識を幅広く扱うものになります。国際的な企業での就業やキャリアのステップアップに役立ちます。

  • ・受験料:36,960円
  • ・資格有効期限:3年
  • CCNP

  • ・受験料:68,970円
  • ・資格有効期限:3年
  • CCNPはCCNAの上位資格となります。レベルとしては、3〜5年のデータセンターソリューションの実装レベルを推奨しているため、その分ハイレベルな実力を証明することができるものになります。Cisco技術者認定試験には、エントリー・アソシエイト・プロフェッショナル・エキスパート・アーキテクトの5つのグレードがあり、本資格はプロフェッショナルに該当します。

    OS関連:サーバーエンジニアにおすすめな資格

    OSについて学びたいと考えるサーバーエンジニアの方におすすめの資格は

    • MCP
    • LPIC
    の2つになります。 それぞれ詳しく解説していきます。

    Microsoft認定資格 <

    MCPは「マイクロソフト資格認定プログラム」の略で、情報システム関連について学べる資格になります。現在は Fundamentals 認定資格,ロールベースの認定資格,Additional certifications (その他の認定)の3つに分類されています。それぞれスキルに応じて資格がわけられており、この順番で専門性が増していきます。 上位資格の受験をするにはその下位資格の取得が要求されるため、片っ端から受験するのではなく、最終的に取りたい資格を決め、それに向けて学習を進めるのがおすすめです。

    Linux技術者認定

    LPICは、Linux技術者としてのスキルに関する資格になります。日本企業でも多くがLinuxを導入しているため、サーバーエンジニアとしてキャリアを重ねていく中でLinuxに関するスキルを要求されることは多いでしょう。この資格は、Linuxシステムの管理や運用、トラブルシューティングなどの実践的なスキルを持つ技術者にとって、市場価値の高い資格として扱われています。3つのレベルに分けられているため、段階的に学習ができるのも強みになります。

    LinucCには下記の3つのレベルが用意されています。

    Level 1

    Linuxの基本的なコンセプト、コマンド、ファイルシステム、ネットワークに関する知識を持っていること証明できます。

    Level 2

    Linuxの管理、セキュリティ、ネットワーク、サービスの設定、トラブルシューティングなどのスキルを持っていることを証明できます。

    Level 3

    Linuxの高度な設計、デプロイメント、管理、トラブルシューティング、セキュリティなどのスキルを持っていることを証明できます。



    その他資格:サーバーエンジニアにおすすめな資格

    サーバーエンジニアの方におすすめの資格はOSに関連するものや」ネットワークに関連するもの以外にもいくつか存在します。こちらでは、

    • 基本情報技術者試験
    • ITIL認定資格
    の2つの資格について詳しく解説していきます。

    基本情報技術者試験

    基本情報技術者試験は、ITエンジニアとして取得する資格の中でもかなりメジャーなものになります。ネットワークやデータベース、プロジェクトマネジメントなど幅広い分野の基本知識を学べるため、エンジニアとしてキャリアを進めていく中で役立つことは、間違い無いでしょう。 基本といっても合格率は20-30%と決して高い数字では無いため、注意が必要です。

    ITIL認定資格

    ITIL認定資格はITシステムの運営・監視・トラブルシューティングなど、ITサービスの総合的な知識とスキルを証明する資格になります。 ITシステムのマネジメントに関する資格として世界的に評価されているものであるため、海外でのキャリアを考えている方には特におすすめです。

    サーバーエンジニアにおすすめな資格勉強法

    ここまで、サーバーエンジニアにおすすめな資格について詳しく解説してきました。資格をすでにいくつかお持ちの方もいらっしゃると思いますが、初めて資格取得を考える方や資格の勉強が得意でない方も少なくないでしょう。 そこで、おすすめの資格勉強法についてこちらで詳しく解説していきます。

    参考書を用いる

    資格の勉強を考える際に、まず一番に思い浮かぶのが参考書を用いた勉強になると思います。紙媒体の本だけでなく、電子書籍も簡単に手に入るようになりましたが、いくつもの参考書には手を出さずにこれと決めた一冊を完璧にすることから始めるのがおすすめです。 試し読み機能なども利用して、自分に合った参考書を探しましょう。

    Webサイトを用いる

    アプリやWebサイトを用いた勉強もおすすめです。費用も資格によっては無料で使えるものもあり、電車移動中でもサクっと取り掛かれるため、使用して損はないでしょう。 クイズ形式のものや動画形式のものなど、学びやすい形をとっていることが多いためぜひ参考にしてみてください。

    サーバー構築の仮想マシンを利用する

    サーバーエンジニア向けの勉強方法として、サーバー構築の仮想マシンを利用するというものがあります。Miccrosoft社が提供しているAzure Virtual Machines では、実際に作りながら勉強できるため、ぜひ使用してみてください。

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    【2023年】エンジニア研修の内容とは?公開資料やおすすめの研修サービスを紹介

    スクールに通う

    資格を取得するにはスクールに通うこともおすすめです。スクールに通うことでスキルを体系的に短期間で習得することができます。未経験者でも独学で学ぶ人もいますが、本で調べただけでは理解するには限界があるものがあり、多くの人は挫折してしまいがちです。また独学とスクールではスキル習得スピードは圧倒的にスクールの方が早いです。そのため、スクールで効率的に必要な知識を体系的に身につけられることをおすすめします。

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    サーバーエンジニアの将来性やキャリアパスについて

    これからサーバーエンジニアを目指す人の中には将来性やキャリアパスを心配されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?ここではサーバーエンジニアの将来性とキャリアパスについて解説します。

    サーバーエンジニアの将来性

    サーバーエンジニアの将来性のある職種と考えられています。IT人材需給に関する調査(概要)(経済産業省)によると2030年までに最大約79万人のIT人材が不足すると予測しています。不足するIT人材にはもちろんサーバーエンジニアも含まれます。 また現在、多くの企業がITの利活用によりDX推進をすすめ、生産性向上を図っています。このように企業はIT化を進めているため、システムの土台になっているサーバーとなっているサーバーにはまだまだ需要があります。

    サーバーエンジニアのキャリアパス

    サーバーエンジニアキャリアパスとして最も一般的なものは、サーバーのスペシャリストになることとマネージャーを目指すことです。スペシャリストはサーバーに関する高度な知識とスキルを有し、サーバーの構築、保守運用を担います。サーバーエンジニアのマネージャーは他業種、他職種と同様にチームを束ねるリーダー的な存在です。どちらもIT技術の発展に合わせてスキルの取得が必要になります。そのため、先述のような資格を取得する必要があります。

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    サーバーエンジニアに必要な知識・スキルとは?

    サーバエンジニアにおすすめの資格はいくつかあります。その裏付けとして、サーバーエンジニアとして成功するためには必要な知識やスキルが多く存在するのです。 そこでまずは、サーバーエンジニアに必要な知識やスキルについて詳しく解説していきます。

    プログラミングスキル

    プログラミングスキルは作業の効率化や、安全性の確保において役立つスキルとなります。また、手作業によるミスを減らす事もでき、システム管理やアップデートの自動化などプログラミングスキルを求められる場面もいくつか存在するため必須のスキルと言えるでしょう。

    ハードウェアに関する知識

    サーバーエンジニアとしてクライアントの希望を満たすためには、CPUやメモリなどハードウェアに関する幅広い知識が必要になります。また、サーバーの故障や異常への対応時にもハードウェアに関する知識は当然必要となってくるため、きちんと身につけておくのがベストです。

    サーバーOSに関する知識

    サーバーの稼働にはハードウェアの組み立てだけでは当然不十分です。大きく分けてWindows系とUnix系が存在します。どちらもきちんと身につけておく必要があるため、注意しましょう。

    ネットワークに関する知識

    サーバーの運営においては、PCなどの端末を統一して管理し、社内ネットワークを構築する必要があります。ネットワークに関する知識が不足していては、稼働後にもトラブルが発生してサービスに異常が発生したり、通信が滞るなど問題が発生する事もあります。最適なネットワーク設計とトラブルシューティングのために、ネットワークに関する知識は身につけておきましょう。

    セキュリティスキル

    サーバーを運営する上では、場合によっては第三者からのサイバー攻撃を受ける事もあります。サイバー攻撃からサーバーを守り、安全に運営を行うためにはセキュリティに関する知識は必要不可欠です。VPNの仕様やログの取得機能を導入するなどして安全性を高めることが、クライアントからの信頼に繋がります。

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    まとめ

    いかがでしたでしょうか?本記事ではサーバーエンジニアの資格に関して、おすすめの資格や勉強方法などを解説してきました。 サーバーエンジニアの方も、これから目指されるという方も、ぜひこちらの記事を参考に資格取得を考えてみてはいかがでしょうか。

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