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コラム

2024.10.17

車好きにおすすめの仕事とは?自動車関連の職業を一覧にして解説

車好きな方にとって、車と共に働くことは憧れではありませんか?自動車産業には、デザインから設計、開発、製造、テストまで、さまざまな職種があり、車への情熱を活かして働ける場所がたくさんあります。そこで、本記事では

  • 車好きにおすすめの仕事
  • 年収別比較
  • 業界の構造

などについて解説します。車の魅力を最大限に引き出す仕事や、未来のモビリティを支える技術に携わる仕事まで、自動車業界でのキャリアの可能性を一緒に探ってみましょう。

監修:大畑 健一(おおはた けんいち)

パーソルクロステクノロジー株式会社
採用・教育統括本部 ICT採用本部 キャリア採用部 2G
メーカーや教育、キャリア系を中心にネットワークエンジニアの経験を持つ。
2020年10月にパーソルクロステクノロジー(旧パーソルテクノロジースタッフ)に入社。
2022年4月から現在の部署にて中途採用エンジニア向けの広報を担当。

車好きがいかせる仕事一覧

まずは、自動車関連の仕事をまとめて紹介します。

自動車開発

自動車開発は、自動車を製造する前の企画からシステムの設計などを行います。自動車関連の仕事の中でも、上流に位置しているため高度な技術が求められる傾向にあります。自動車を0から作り上げたい方、想像力、発想力を生かしたい方におすすめです。

具体的な職種の例はこれらのものです。

  • プロダクトプランナー
  • デザイナー
  • マーケティングリサーチャー
  • 各種エンジニア
【関連記事】
■自動車開発に興味がある方はこちらの記事をご覧ください。
自動車開発の仕事の流れとは?年収やソフトウェア開発も併せて解説

自動車製造

自動車の開発が完了したら製造、量産体制に移ります。自分の手で完成した1台の自動車を作りたい方におすすめです。

具体的な職種の例はこれらのものです。

  • 組立・溶接・塗装工
  • QCエンジニア
  • オペレーター

自動車販売

次に、直接消費者と関わりを持つことになる自動車販売です。自動車をつくることに興味はないが、完成された自動車が好きな方におすすめです。

具体的な職種はこれらのものです。

  • ディーラー(販売員)
  • 中古車販売

カーライフサポート関係

高価な製品である自動車はメンテナンスをし長く使うことが多いでしょう。そのためカーライフサポートも必要不可欠です。問題解決能力に自信がある方におすすめです。

具体的な職種はこれらのものです。

  • 自動車整備士
  • 自動車用品店員
  • ガソリンスタンド店員
  • カスタム・チューニングエンジニア

その他

自動車業界での職業は以上となりますが、他の業界でも自動車に関係する仕事はあります。

具体的な職種の例はこれらのものです。

  • 各種ドライバー
  • ライター
  • 自動車教習指導員

自動車開発の仕事とは

自動車開発とは、その名の通り自動車を開発することをいいます。しかし一言で「自動車開発」といっても具体的な仕事内容はさまざまです。自動車開発の仕事に興味がある方はぜひ参考にしてください。

自動車エンジニア

自動車エンジニアは完成車メーカーとティア1サプライヤーで自動運転の開発を行っています。自動車エンジニアにも多くの種類がありますが、その中の一部を紹介します。

ハードウェアエンジニア

自動車におけるハードウェアエンジニアは、車体そのものの設計や開発を行います。

具体的なエンジニアとしては次のようなものがあります。

  • ボディエンジニア
  • 内装設計エンジニア

ソフトウェアエンジニア

ソフトウェアエンジニアは、 自動車のソフトウェアの部分、電気自動車、自動運転車、ICT端末の機能を有するコネクテッドカーなどの専門領域に携わります。

具体的なエンジニアとしては次のようなものがあります。

  • 自動運転開発エンジニア
  • 車載セキュリティエンジニア
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■自動運エンジニアに興味がある方はこちらの記事をご覧ください。
自動車開発エンジニアの仕事内容とは?セキュリティ関係やAI、転職にいかせる経験を解説

プロダクトプランナー

プロダクトプランナーの仕事は 企画です。市場調査や顧客ニーズを分析し、新しい車種のコンセプトや特徴を定める仕事です。どのような車両が求められているかを把握し、開発の方向性を決定します。

デザイナー

車両の外観や内装をデザインし、ブランドイメージやターゲット層に合わせたスタイルを作り上げます。 初期段階からビジュアル面をリードする重要な役割です。

マーケティングリサーチャー

自動車市場や消費者トレンドを調査し、製品企画に必要なデータを収集する役割です。将来的なトレンドを予測し、プロダクトプランナーと連携して仕様やコンセプトに反映させます。

他の業界でマーケティングの経験がある方は活躍できるはずです。

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データエンジニアとは?仕事内容や必要なスキル、やりがいなど幅広く解説!

自動車製造の仕事とは

設計図をもとに自動車を作ることに興味を持った方向けに製造中心の職業を紹介しています。ぜひ参考にしてください。

組立・溶接・塗装工

組立・溶接・塗装工は製造工程のメインの職業と言っても過言ではありません。この工程は、鉄板を型に合わせてプレスし、部品(パネル)を作るプレス工程、パネルを溶接ロボットでつないでボディの骨格を組み立てる溶接工程、ボディにさび止め処理と塗装を行う塗装工程、エンジン製造工程、組立工程、検査工程などがあります。

QCエンジニア

QC(Quality Control)エンジニアとは、生産された製品の品質をチェックする仕事です。製品の品質検証や問題の発見や分析、不合格品の管理などを通じて不良品の流出を防ぎ、顧客からのクレームをゼロに近づけることを目指します。

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■QCエンジニアとQAエンジニアの比較などを解説しています。こちらの記事をご覧ください。
QAエンジニアとは?仕事内容やキャリアパス、将来性についても徹底解説!

オペレーター

組立ラインの機械や設備を操作し、ラインが安定して稼働するよう監視します。自動化ラインの管理や設定調整、作業のサポートなどを行い、スムーズな生産を確保します。

自動車販売の仕事とは

続いては、自動車販売の仕事について解説します。

自動車ディーラー(販売)

自動車メーカー別の販売会社(ディーラー)で、顧客の好みに合わせて自社の自動車を販売します。自動車営業は、配属された販売担当地域で、自社の車を購入し使用している顧客へ挨拶まわりをしたり、来店客の自宅を訪問したり、新旧の顧客に新車試乗会などの催し物の通知をしたりして、「お得意様」を増やしていくことが重要になります。車は高価な買い物であるため、適切な助言とサービスで顧客の信頼を得ることもポイントです。また、来店客の比重が高まってきているため、店頭での商品説明や情報提供も必要です。

中古車販売

中古車販売は人気の高い車種を多く取り揃え、中古車を専門に販売している業者です。中古車販売店の特徴は、比較的リーズナブルな価格で販売されている点です。中古車販売店によってサービスの質にも違いがあるため、一般的なディーラーと同じようにサービス内容が重視されます。

カーライフサポート関係の仕事とは

続いて、カーライフサポート関係の仕事を紹介します。車が好きで問題解決能力に自信がある方におすすめです。

自動車整備士

自動車の走行の安全確保、及び有害排出ガスや騒音の抑制などの環境保全のために点検・整備は必要であり、その点検・整備を実施するのが自動車整備士です。さらに近年、技術開発の進展の結果、自動車には数多くの電子機器が搭載されるようになっており、その不具合の対処のため、専門的な技能を有する自動車整備士の役割は、ますます重要となっています。

自動車の点検・整備には、定期的に各部を点検し、機能の低下した部分を整備する定期点検整備と、交通事故などによる破損箇所の修理や、異常箇所の整備などがあります。自動車は車種によって構造が異なるため、自動車の種類、エンジンの種類、部位別などにより整備分野が分かれているのも特徴です。  

自動車用品店員

自動車用品は、車について知識を持っている消費者は、自分で選んで購入できますが、そうでなければ商品の性能や自分の車に使えるかどうかを聞かれるので、説明が必要になります。

一般的な小売店よりも高度な専門知識を必要とされるため、やりがいを感じる方も多いようです。また、自動車整備や買取と一体化している自動車用品店も多くあるため幅広く携わることができる可能性があります。

ガソリンスタンド店員

ガソリンスタンドにおいて、ガソリン・軽油や灯油の販売を行います。また、自動車のエンジンの点検や洗車なども行う場合が多いです。 自動車やメカニックが好きで関心や知識のある人、人と接するのが好きな人、体を動かすことが好きな人に向いています。また、危険物を取り扱うため、慎重さが求められます。危険物取扱者の試験を受けている人も多いでしょう。

カスタム・チューニングエンジニア

エンジン性能や外観のカスタマイズを行い、オリジナルの車に仕上げる専門家で、特に車好きの間で人気がある分野です。さまざまな車種や部品に関する知識が必要で、必須資格ではありませんが「自動車整備士資格」が役立ちます。また、自動車は保安基準の範囲内でしか改造することはできず、その範囲を超えてしまうと違法改造車となるため注意が必要です。

その他自動車関連の職業

そのほかにも自動車関連の職業があるため紹介します。

各種ドライバー

ドライバーにもいくつか種類があります。これらはその一例です。それぞれ必要な免許が異なる点に注意が必要です。

  • トラックドライバー
  • トラックトレーラー運転手
  • タクシードライバー
  • 観光バス運転手

仕事は車両の積載量や目的地までの輸送距離などによって違いがあります。トラックは大きさと用途により一般的には3つに分類される。小型トラックはコンビニや宅配便など近距離向け、中型トラックは中・近距離で幅広く利用され、大型トラックは都市間など長距離での大量輸送向けです。

タクシードライバーと観光バス運転手ではコミュニケーション能力がより求められます。

ライター

多くの人が想像するライターは、新型車の試乗レポートや市場のトレンドについて執筆し、読者に車の魅力や最新情報を届ける雑誌編集者でしょう。

一方で、取扱説明書を執筆する「テクニカルライター」もあります。テクニカルライターは機能や用途が複雑化している自動車に必要不可欠です。世界各国へ輸出される自動車には、各国語によるマニュアルが必要となり、それらの翻訳元となる英文マニュアルのライターの需要も高まっています。

自動車教習指導員

自動車教習所で、法律に定められたカリキュラムに沿って自動車の安全運転に必要な技能と知識を教えます。教習所に採用されると「現場事前教養」と「職員講習」を受けるか、自動車安全運転センターが行う研修課程を修了し、公安委員会の教習指導員資格審査の受験が必要です。なお、教習指導員資格審査の受験資格は満21歳以上となっています。合格すると「教習指導員資格者証」が得られ、「現場事後教養」を受けてから指導員として仕事を始めます。

優秀な運転技術や車の構造、運転に必要なルールなどの知識が欠かせません。また、わかりやすく説明できること、教習生に対しての思いやりが必要であり、事故が起きないように細心の注意を払って丁寧に教えることなども求められます。

自動車関係の仕事15種の年収比較

続いて、上で紹介した職業を含め、15種類の自動車関連の職業の平均年収を分かりやすく並べました。

職種 年収
自動車技術者 712万円
自動運転開発エンジニア 712万円
生産・品質管理技術者 688万円
ライター 571万円
自動車営業(ディーラー) 533万円
自動車組立 533万円
オペレーター(鍛造) 516万円
インダストリアルデザイナー 509万円
自動車整備士 487万円
自動車板金塗装 487万円
トレーラー・トラック運転手 485万円
自動車教習指導員 483万円
観光バス運転手 453万円
タクシードライバー 419万円
ガソリンスタンドスタッフ 361万円
【参考文献】「検索結果|job tag」職業情報提供サイト(日本版O-NET)

上流に位置すればするほど年収は高くなっています。しかし、自動車業界はそもそも給与を含め、待遇が良い傾向にあるため上流でなくともそれなりの給与を期待できるでしょう。また、非正規雇用が多い職業は年収が低い傾向にあるため、この情報だけを意識して職業選びをすることはお勧めできません。

自動車業界の構造

自動車産業の構造は完成車メーカーと直接取引する1次サプライヤー(ティア1サプライヤー:tier 1 supplier)、その下のサプライヤー(tier 2 supplier)、またその下のサプライヤー、等々とピラミッド構造です。その中で 自動車エンジニアは完成車メーカーとティア1サプライヤーで自動運転の開発を行っています。



自動車部品の開発を行うのであれば下のサプライヤーに位置します。 ”自動車業界の構造”

まとめ

いかがでしたでしょうか。本記事では車好きの方向けに自動車関連の職業を解説しました。自動車産業を支える方は数多くいます。ぜひあなたもその一員として活躍してみませんか。この記事が自動車関連の職業を探す際の手助けになれていましたら幸いです。

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