人と差を付けられる!豊かな発想力に必要な事とは?
システム開発や、新しい製品の設計など、発明系のモノづくりに大いに役に立つのが発想力です。
発想次第では大きくブレイクする商品や、生活に欠かせない製品を生み出すことが可能になります。
豊かな発想力には「観察眼」と「知識」が必要です。
この記事は、その2つの要素を自動販売機の例を挙げてご紹介します。
どのようにすれば発想力を豊かにしていくことができるのか?に注目して読み進めていきましょう。
発想力に必要なのは思い付き?
「発想」という言葉を聞くと、「思い付き」や「センス」だと考える人は少なくありません。
天から降って沸いたようなようなインスピレーションです。
しかし、それだけで発想につながるケースは殆どありません。
発想は単なる思い付きやインスピレーションだけではなく、「綿密な観察」と「深い知識の裏付け」から生まれるものです。
効率の良い発想をするには、第六感や優れた思い付きは、あまり重要ではありません。
重要なのは、注意深い観察眼と頭に詰め込まれたさまざまな知識・情報です。
男性女性、向き不向きではなく、思考を怠らなかった人間にしか良い発想は生まれません。
発想力への要素1:注意深い観察眼
ここからは自動販売機を例に挙げて、発想力に必要な「観察眼」と「知識」を解説していきます。
一般的にコインは丸いものですが、自動販売機に丸い投入口は見かけません。
自動販売機のコイン投入口は、なぜ長方形なのでしょうか。
この形にはしっかり意味があります。
その発想に至るのには、まずコインを注意深く観察することが肝心です。
コインを注意深く観察してみると、ある角度では細長い長方形に見えます。
そして、その形になる時、持つ手はコインをつまむ形。
つまり、コインが持ちやすく、投入口に入れやすい形になっているのです。
私たちは当然のようにコインを入れる穴は長方形だと考えていますが、コインを入れる人のことを深く考えなければ、あの細長い長方形には行きつきません。
もともと感性が豊かなわけではなく、しっかり頭を回転させメモを取り、購入者の気持ちを想像して生み出された形なのです。
発想力への要素2:頭に詰め込まれた知識
内部構造次第では、投入口は違う形の方が良い場合もあります。
コインを一気に選別・処理ができる構造ならば、長方形の穴の幅を広めた方が一気に沢山のコインが投入できて便利です。
つまり、固定概念や物事にとらわれず必要に応じた柔軟性が欠かせません。
実際、電車の切符売り場では、一気に複数のコインを入れられるように投入口が少し広くなっています。
これは列が長くならないためです。
またバスの場合はもっと広く、賽銭箱のような形になっています。
バスは電車の切符売り場より時間をかけられません。
賽銭箱のような形にしコインを一気に投入することにより、停車時間を短くすることができるのです。
コインを縦に投入する投入口も、時折見かけます。
これは内部構造上、縦に入れた方が処理やスペース、他の機構の相性を考えて有利だからです。
その場合はコインを受け止めるために、コインと同じ丸型の支えが奥についている場合がよくあります。
その場に応じた目的・目標が、投入口のデザインにつながっているのです。
豊かな発想力への道しるべは「考える力」
コイン投入口の例のように、なんとなく常識的に考えて縦長の長方形だという固定観念にとらわれてしまうと、バスの投入口のような賽銭箱型のアイデアは生まれません。
利用する人と利用されるものを観察する力と、機械構造への理解が、より便利なものを作り出すための発想力につながります。
発想力豊かな方の特徴として、ユーモアがあり好奇心旺盛です。
好奇心旺盛な性格が自分の発想を刺激します。
失敗も含め、経験は財産です。
失敗した経験を転換したら、新しい発想が生まれるかもしれません。
子どものような柔軟な発想を仕事に活かしてみましょう。
クリエイティブな仕事において、独創性のある企画はきっと重宝されるはずです。