【chrome】「このサイトにアクセスできません」の原因&対処法|Cookie・DNSの問題?
ネットサーフィンやGoogle 検索をしていると、特定のサイトやウェブページ、URLにアクセスできないことがあります。
- 「このサイトにアクセスできません」
- 「応答時間が長すぎます」
- 「アクセスしようとしているサイトを見つけられません」
- 「途中で接続が切断されました」
- 「接続が拒否されました」
- 「接続がリセットされました」
- 「localhostで接続が拒否されました。」
こうしたエラー表示を一度は見たことがあるでしょう。
しばらく待てば復活することもありますが、「頻発する」「スマホだけ」「chromeだけ」「Googleは開くがYahoo!が開かない」といったように、不具合の症状を切り分けて原因を特定し、正しい対処法を講じないと、この問題の解決は困難です。
この記事では、「このサイトにアクセスできません」「応答時間が長すぎます」と表示されるエラーの原因や、障害の特定、解決方法を解説します。
Contents [hide]
- 1 特定のサイトにアクセスできない原因と範囲の特定
- 2 機器のインターネット接続が原因の場合
- 3 問題の範囲の特定
- 4 「このサイトにアクセスできません」「応答時間が長すぎます」の具体的な解決方法
- 5 動画やゲームが再生できない場合
- 6 頻繁に起きる際は対処が肝心
特定のサイトにアクセスできない原因と範囲の特定
GoogleChromeの公式ヘルプページによると、「このサイトにアクセスできません」「応答時間が長すぎます」と表示されるエラーは、GoogleChromeがアクセスしようとしているウェブページを見つけられなかった時に発生するものです。
いくつかの原因が考えられ、障害の発生原因によって対処方法は異なります。まずは問題の原因と範囲を特定しましょう。
機器のインターネット接続が原因の場合

ウェブページが表示できない原因のひとつに、インターネット接続が切れてしまっている場合があります。
ご利用の環境に合わせて、インターネット接続やネットワーク接続の設定を確認してください。
Windowsパソコンの場合
お使いのパソコンが無線LAN内蔵か、有線接続かを確認し、LANケーブルが必要な場合はケーブルがしっかりと接続できているかを確かめてください。
ここでは無線LAN内蔵のWindows10パソコンを例にして、インターネット接続ができない場合の対処方法を説明します。













※ インターネットプロトコルバージョン6は十分に普及していないため、インターネットプロトコルバージョン4だけの場合もあります。

MacOS(Macintosh)パソコンの場合
近年のMacOSパソコンは、Wi-Fiでインターネットに接続する仕様が採用されています。
インターネット接続ができない場合は、以下の方法を試してください。



この方法でもインターネットに接続できない場合は、コンピューターが正しいWi-Fiネットワークに接続しているかを確認します。


正しいWi-Fiネットワークに接続していることが確認できてもインターネットに接続できない場合は、システム環境設定の「ネットワーク」パネルからTCP/IP の設定を確認します。




iPhone、iPad、Androidの場合
まずは、「モバイルデータ通信」がオフになっていないかを確認してください。
ここをオンにすることで解決できる場合があります。
「モバイルデータ通信」には問題がなく、Wi-Fiネットワークに繋がらないことが原因の場合は、以下の方法で解決できる可能性があります。
- 「Wi-Fi」のオン/オフを試す
- 「機内モード」のオン/オフを試す
- 設定から「モバイルデータ通信」のオン/オフを試す
- 本体を再起動する
これらを行なっても改善しない場合は、キャリアショップやお問い合わせ窓口にご相談ください。
問題の範囲の特定

インターネットに正しく接続できることが確認できた場合、問題の起きている範囲を特定すべく調査します。
- ネットワーク全体か1台の問題か
- 特定のサイトの問題か
- 特定のブラウザの問題か
2台以上のパソコンや、パソコンとスマートフォン(この場合はWi-Fi接続)など、インターネットに接続できる機器を複数持っている場合は、問題の起きた機器を特定し、別デバイスでもインターネットに接続できるかを確認してください。
ネットワーク全体か1台の問題か
他の機器で接続できる場合、インターネット接続の問題は1台だけのものと特定できます。
1台だけインターネット接続が切断されていたことが原因だった場合は、接続できるよう設定の変更などを行えば解決できるでしょう。機器を再起動するだけで問題が解決することもあるので試してみてください。
また、別の機器からインターネットに接続できる場合は、ネットワークの問題である可能性も除外されます。
一方、ネットワークにつながっているすべての端末がインターネットに接続できなかった場合は、ルーターの設定確認を行ってください。
会社など組織上にて起こっている障害で、ネットワークが広範囲になる場合は、ネットワーク管理者に相談しましょう。
インターネットに接続できているにも関わらず問題が起きているという場合は、別の原因を探る必要があります。
特定のサイトの問題か
「Googleは開くがYahoo!が開かない」といったように、特定のサイトだけに生じている問題なのか判断するために、別のサイトにもアクセスしてみてください。
また、メールソフトなどインターネットブラウザ以外ではネット接続が確認できているものの、どのサイトにアクセスしても同様の問題が起きる場合、インターネットブラウザに由来する問題の可能性が疑われます。
特定のブラウザの問題か
インターネットブラウザにはいくつかの設定項目があり、その設定によってサイトが表示されない場合があります。
この記事ではGoogleChromeでの場合について解説していますが、IEやEdge、Firefox、VivaldiなどChrome以外のブラウザでサイトにアクセスしても同様の問題が起きるかを確認してください。
別のブラウザでは問題が起こらない場合は、GoogleChromeの設定に問題がある可能性が高いです。
「このサイトにアクセスできません」「応答時間が長すぎます」の具体的な解決方法

インターネットには接続できているもののウェブページが閲覧できない場合について、以下の切り口から具体的な対処方法を解説していきます。
- URL(アドレス)の再確認
- 「Cookie」や「Cache」の削除
- セキュリティ対策ソフトの設定の問題
- サーバーメンテナンスの可能性
- DNSの設定の問題
- 料金の未払い
- 「拡張機能」の影響が原因の場合
- 「プロキシ」設定の確認
- サポートされていないプロトコルを使用している
- Android特有の問題
URL(アドレス)の再確認
まずはURLが正しいかを再確認してみましょう。スペルミスなどで存在しないページのURLを参照している可能性があるためです。
この場合、正しいURLに設定しなおせば問題は解決します。
「Cookie」や「Cache」の削除
問題は解決していても、Cache(キャッシュ)が残っていてサイトにエラーが表示されたままになる場合もあります。
- Cache(キャッシュ):次来訪時にページ表示を高速化するため、画像やページの一部を機器に保存するもの
- Cookie(クッキー):同様の目的のために、アクセスしたサイトによって生成されるファイルのこと
ブラウザからCacheとCookieを削除して、サイトが正常に表示されるか確認してください。
なお、接続先のサイトによっては、ブラウザの「Cookie許可(受け入れる)」のチェックが外れていると表示がなされない場合があります。
セキュリティ対策ソフトの設定の問題
特定のサイトにアクセスできない場合、セキュリティソフトが危険なサイトと判断して、アクセスをブロックしている可能性も疑われます。セキュリティソフトを一時的に停止し、サイトにアクセスできるかを試してみましょう。
これでアクセスできるようであれば、セキュリティソフトの設定が原因の可能性が高いです。
サーバーメンテナンスの可能性
特定のサイトだけが表示されない場合は、対象サイトのサーバー側に問題がある可能性もあります。
サイトが所属するサーバーにおいて、メンテナンス情報が出ていないかを確認してください。
DNSの設定の問題

ドメイン名は、よく「インターネット上の住所」にたとえられます。
DNS(Domain Name System)とは、インターネット上でドメイン名を管理・運用するために開発されたシステムで、人間に判りやすくつけられた「ドメイン名」と、コンピューターが機器を識別するための「IPアドレス」を結びつけるものです。
このDNSで問題が起きている場合、ウェブページにアクセスできなくなります。
DNSサーバーの問題
「ERR_NAME_NOT_RESOLVED」というメッセージが出る場合は、DNSサーバーにアクセスできないことが原因でウェブページを表示できない状態です。
この場合、次の3点を確認してみましょう。
- URLのドメイン名が間違っていないか
- そのドメインが廃止されていないか
- DNSサーバーの設定が間違っていないか
DNSサーバーの設定方法
機器ごとのDNSサーバーの設定方法を説明します。
Windowsパソコンの場合






MacOS(Macintosh)パソコンの場合





iPhone、iPadの場合









Google Public DNSを使用する
パブリックDNSを使用することで、DNSサーバーの問題を解決できる場合があります。
パブリックDNSは、以下のような特徴があります。
- 一般的なDNSと違い通信履歴のログを長期間保存しないため、プライバシー保護に役立つ
- 応答速度の速さをアピールしているものが多い
- 有害なサイトのフィルタリング機能を持つものもある
パブリックDNSはいくつかの企業が提供していますが、一例としてGoogle Public DNSを紹介します。
Google Public DNSは、Googleが運営する無料のDNSサーバーです。
ソフトやアプリをインストールする必要はなく、機器のインターネット設定だけで使用を開始できます。
DNSを以下のアドレスに設定すれば、Google Public DNSが使用できます。
優先DNSサーバー | 8.8.8.8 |
代替DNSサーバー | 8.8.4.4 |
料金の未払い
料金未払いのために、サイトにアクセスできなくなることもあります。
インターネットのプロバイダと月額契約をしている場合、料金が滞納されると接続を切られてしまうことがあります。
また、サイトを運営されている場合や独自ドメインをお持ちの場合は、サーバーやドメインの契約料金が未払いになっていないかを確認してください。
「拡張機能」の影響が原因の場合
パソコン版のGoogleChromeは、世界中の開発者や企業が制作した多様な拡張機能が公開されている「Chromeウェブストア」から、本来のChromeにはないさまざまな機能をプラスオンで利用できる仕様になっています。(モバイル版では使用できません。)
無料で追加できる機能も豊富で、インストールも簡単で便利ですが、なかにはおかしな挙動や不具合の原因となる拡張機能も存在します。
なお、Chromeに搭載されている「シークレットモード」での閲覧時にはすべての拡張機能が無効化されます。シークレットモードでは問題なくサイトにアクセスできる場合は、拡張機能が不具合の原因になっている可能性が高いでしょう。
この場合は、拡張機能をひとつずつ無効化しながらアクセスし、不具合の原因となっている拡張機能を特定し、削除することで問題は解決に向かいます。
「プロキシ」設定の確認
「プロキシ(proxy)」は「代理」という意味で、ユーザーの代わりにプロキシサーバーが代理アクセスを行い、ウェブページを表示する仕組みです。
企業内システム等では、セキュリティ向上のためにプロキシが使用されていることが多く、この仕組みを使うと、DNSサーバーを経由せずにウェブページの閲覧が可能になります。
- 「プロキシを解決しています」
- 「ERR_PROXY_CONNECTION_FAILED」
これらのメッセージが表示された場合は、プロキシの設定に原因がある可能性が濃厚です。ネットワーク管理者に相談するなど、プロキシの設定を見直してみましょう。
なお、Windows系のOSを使っている場合、ChromeはOSのプロキシ設定をそのまま使用するようになっているため、OS自体のプロキシ設定を見直す必要があります。
プロキシ設定を行う方法
機器ごとのプロキシ設定方法を説明します。
Windowsパソコンの場合



MacOS(Macintosh)パソコンの場合









iPhone、iPadの場合






Androidの場合




サポートされていないプロトコルを使用している
サイト側で、クライアント側(PCやスマホのブラウザ)が利用しているChromeなどのブラウザでサポートされていない古いバージョンのプロトコルを使用している場合、エラーが発生することがあります。
SSLとは、「Secure Sockets Layer」というプロトコルで、インターネット通信のデータのやり取りを安全に行うための暗号化の仕組みです。
サイトのURLは「http」から始まる場合と、「https」から始まる場合がありますが、「https」から始まるURLはSSLで暗号化されているサイトです。
一方、「http」から始まるURLのサイトでは、データのやり取りが暗号化されていないため危険であると判断され、エラーが発生することがあります。特にChromeの新しいバージョンはセキュリティに厳格な仕様なので、他のブラウザではアクセスできてしまう場合もあります。
ただし、ECサイトなど会員登録で個人情報を入力する場合、このエラーが発生するサイトへのアクセスは控えておくほうが安全でしょう。
Android特有の問題
Googleが無料で提供しているAndroid専用のデータ通信量節約アプリに「Datally」があります。
このアプリは、スマホでインターネット接続するときにGoogleサーバーにVPN接続を介して通信しますが、このVPN接続がエラーの原因となる可能性があります。
サイトにアクセスできなくなるエラーは、「Datally」だけでなく通信に関連するアプリ全般で起こりやすい傾向です。アプリケーションを一度停止するか、アンインストールして問題の発生有無を確認してください。
動画やゲームが再生できない場合
Chromeブラウザではウェブページのアクセスの問題のほかに、YouTubeの動画が再生できなかったり、Facebookのゲームなどで問題が起きるという場合もあります。
その対処法について解説していきます。
Adobe Flash プラグインを使用する
「クリックして Adobe Flash Player を有効にします」などのFlashのダウンロードに関するメッセージが表示された場合は、サイト内にFlashを使ったコンテンツがあるためFlashの使用を許可する必要があります。
2017年7月時点でFlashの実行環境には重大な脆弱性が複数見つかっており、セキュリティ面で問題があるのでFlashの実行を許可するのは信頼できるウェブサイトのみにしてください。
Windowsパソコン、Macintoshパソコン
以前まではGoogleChromeのアドレスバーに「chrome://plugins」と入力すると、Flashの有効/無効化などのプラグインを切り替えることができましたが、GoogleChrome57で廃止されました。
現在では、アドレスバーに「chrome://settings/content」と入力して表示される「コンテンツの設定」から、Flashの設定を行うことができます。
iPhone、iPad
SafariやGoogleChromeでは、FlashPlayerに対応していません。
Flashを再生するには、PuffinBrowserなどのブラウザを使用する必要があります。
Android
AndroidスマートフォンのGoogleChromeは、FlashPlayerに対応していません。
お使いのAndroidのバージョンが4.3以前なら、FirefoxでFlashPlayerがインストール可能です。
Androidのバージョンが4.4以降の場合は、DolphinBrowserやPuffinBrowserなどのブラウザを使用する必要があります。
JavaScriptを有効にする
YouTube動画の再生にはJavaScriptを有効にすることが必要です。
設定方法は以下のとおりです。
Windowsパソコン、Macintoshパソコン



iPhone、iPad、Android




Chromeの設定をリセットする
インストールしたアプリや拡張機能によって知らないうちに設定が変更されていた場合、Chromeのリセットが有効です。
リセットしても、保存済みのブックマークやパスワードが消去されることはありません。
基本的にChromeのリセットはパソコンでのみ可能です。
手順は以下のとおりです。
Windowsパソコン、Macintoshパソコン



「ハードウェアアクセラレーション」を無効にする
ハードウェアアクセラレーションはブラウザに搭載されているコンピューターのパフォーマンスを高速化するための機能ですが、旧式のグラフィックカードなどを使っていると不具合が発生することもあります。
- 音は再生しているが、動画が再生されない
- 動画がモザイク化している
- 動画の白い部分がグレーに変わる
このような問題は、ブラウザのハードウェアアクセラレーションを無効化することで解決できます。
ハードウェアアクセラレーションを無効化する方法は、以下のとおりです。
Windowsパソコン、Macintoshパソコン



iPhone、iPad、Android
「chrome://flags/」はエンジニア向けの画面です。
自己責任で利用して、何かあった時はすぐに元に戻してください。



頻繁に起きる際は対処が肝心

Chromeブラウザでネットサーフィン中、サイトにアクセスできない問題が頻繁に起きる場合は、パソコンやブラウザの設定に問題が発生している可能性があります。
今回解説した対処法で、問題を解決できるかを試してみてください。
パソコンとスマホで多少の操作の違いはありますが、基本的に確認する項目は共通です。
- インターネット接続やサイトの表示に問題がある時は、機器の再起動、ブラウザの再起動を試す
- サイトにアクセスできない時は、アドレスの再確認をする
- サイトの表示に問題がある時は、キャッシュやCookieの削除を試す
- Chromeブラウザで問題が起こる場合は、Chromeの設定をリセットする
- サイトにアクセスできない問題が頻繁に起きる場合は、DNSサーバーの設定の見直しとGoogle Public DNSの導入を検討する
- Chromeブラウザで問題が起こる場合は、拡張機能やアプリケーションのアンインストールを試す