モバイルゲーム開発に必須!Unityとcocos2d-xを徹底比較
少しでも多くのプレイヤーを獲得する必要のあるモバイルゲーム開発ではAndro idとiOSの両方に対応するのが必須となってきています。そのような状況の中、マルチプラットフォーム開発に対応したゲームエンジンが存在感を増しています。そんなゲームエンジンの中でも定番となっているcocos2d-CとUnityについてそれぞれの機能や特徴についてご紹介します。
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Andro idやiOSのゲームは大きな市場
Andro idやiOSのアプリストアには多くのアプリが登録されています。しかしその収益の大半がゲームアプリで占められていることはご存知でしょうか。定番アプリが固定されてしまいやすい実用アプリにくらべると、種類もプレイヤーの好みも多種多様なゲームアプリはアプリ数も多く、ゲーム内課金などの方法で収益を上げやすいのです。もとはソーシャルネットワークサービスを業務の中心としていたmixiがゲーム「モンスターストライク」で一気に業績を上げたことも記憶に新しいでしょう。このようにモバイルゲームは今や巨大な市場へと成長してきています。就職や派遣などの求人でもゲーム系モバイル開発はシェアを大きく伸ばしています。そんな中で、Andro idとiOS両方に対応できるゲームエンジンとしてUnityとcocos2d-Xが注目されています。
3Dやアセットが魅力のUnity
Unityはもともとは3Dのゲームエンジンとして開発されたプロプライエタリなゲームエンジンで、Unity3Dとも呼ばれています。しかし、今では2次元でのゲームで使われることも多く、2D機能についても積極的に開発が進められています。ライセンスは無料のPersonal版と有料のPro版があります。無料の場合はモバイルでUnityのロゴが標示されるスプラッシュ・スクリーンが取り除けないことや一部の大規模開発向けの機能が利用できないなどの制限があります。Unityの魅力の一つはアセットストアでUnity用のゲーム素材が買えることです。アセットにはゲームキャラクターの画像からよく使われるプログラムまでさまざまなものがあり、ゲームに必要なすべてがそこで揃えられると言っても過言ではありません。
速度とカスタマイズ性が魅力のcocos2d-X
cocos2d-Xはもとはcocos2dというPythonの2DゲームエンジンをC++に移植したものです。無料のオープンソースとして開発されており、そのソースコードのすべては公開されています。C++ということもあってモバイル上でもかなり高速、軽量に動作するのが魅力です。またすべてのソースが公開されているので必要があれば、自分でどんどんカスタマイズ可能です。現在も活発に開発が進められており、特にver.3からは3Dの機能が強化されてきています。cocos2dは他にもjavascriptやObjective-Cなどいろいろな言語に移植されているので、cocos2d-Xを覚えることで他の移植版を使える足がかりにもなります。
2つのゲームエンジンの特性を活かそう
Unityはアセットストアを利用して手軽に、そして大規模開発でも使える優れたゲームエンジンです。一方、cocos2d-Xは高速で動作し、完全無料で細かなカスタマイズが可能という利点があります。負荷の高い2Dゲームならcocos2d-X、それ以外はUnityを使うのがおすすめと言えるでしょう。