「SE派遣」で理想のキャリアアップが実現できるワケ
従来の派遣社員のイメージといえば「収入面や雇用面が不安定で将来のビジョンを描きにくい」でしたが、現在のシステムエンジニア(SE)の派遣「SE派遣」を取りまく環境を読み解くと、状況は変わってきています。
その上、自由度の高い働き方で手に入れた変化への対応力や幅広い経験は、常に新たな技術の波や社会環境の変動に影響されるIT業界において、大きな武器となり得るでしょう。
キャリアの重要な選択肢の一つとしてすでに広く認知されている「SE派遣」の市場は、今後もさらに拡大していくことが予想されます。
その最新情報をパーソルクロステクノロジーの担当者にリサーチしながら、「SE派遣で働くことの魅力」を整理しました。
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SEが派遣で働くメリット
自分主体で時間の管理や仕事の選択ができる
システムエンジニア(SE)※と聞くと、「残業が多くていつも仕事に追われてばかり」というイメージを思い浮かべるかもしれません。
※この記事では特に、「SE」を設計から開発まで一連のシステム開発全般を行うエンジニアのことと定義しています。
―――― 確かに、『正社員で働いていたときには頻繁に残業していて、なかなかプライベートの時間が確保できなかった』とか、『無理がたたって体調を崩してしまい、退職を余儀なくされた。これからは働き方を見直したい』などというご相談いただくことも多いですね
と、パーソルクロステクノロジーの担当者は話します。
このような“SEはハードな仕事環境もやむなし”という考え方は、近年変化しつつあります。
特に、就業時間がほぼ一定で残業時間の軽減が見込める「SE派遣」であれば、仕事とプライベートを両立することは、そこまで難しくないでしょう。
これまでは残業に奪われていた時間で、趣味や友人たちとの時間を楽しんだり、自己研鑽を積んでスキルアップを図ったり。
メリハリのある働き方を続けることは、安定したパフォーマンスの発揮につながるでしょうし、心身の健康維持にとっても重要になってきます。
こうした“自由な時間の確保”以上に大きいメリットとして、勤務地や仕事内容、就業期間、業種、職場環境などさまざまな条件面で自分に適している職業を主体的に選択できることが挙げられます。
―――― “自分自身が主体となって仕事を選べる”ことで、働く際の条件や就業期間はもちろん、勤務先で使用する開発言語やシステム環境といった細かな希望にも対応できます。
では、近年の「SE派遣」の求人件数にはどのような傾向がみられるのでしょうか。
―――― 当社の2018年度と2019年度のSE派遣の求人件数を比較すると、およそ45%増となっています。特に顕著なのが、Webサービス会社やWeb制作会社、コンサルティング、シンクタンクなど。業種の幅も30%ほど拡大しており、幅広い求人が集まっています。
正社員と派遣のSEの違い
待遇が正社員を上回るSE派遣も珍しくない!
収入面にフォーカスしてみると、正社員とSE派遣の年収の差は事実上ほとんどなく、中には「むしろ正社員より高収入」を十分に目指せる環境にあることが見えてきます。
―――― 時給や残業代などを考慮すると、正社員から派遣に転身して収入が増えるSEは、多くいらっしゃいます。事実、時給3000円を超える求人案件は前年度比で約40%増加。SE派遣の待遇が改善されていることがデータにも表れています。
「SEには、常に新しい技術や開発環境に接し、知識とスキルを高めていきたい方が多い」とパーソルクロステクノロジーの担当者は言います。
そのような人にとって、多種多様で待遇面でも魅力的な求人案件がそろっている「SE派遣」は最適でしょう。
また、キャリアアップのために複数の勤務先で経験を積むなど、計画的に利用することも考えられます。
この点、正社員だと状況は大きく異なります。
―――― 例えば正社員の立場であれば、勤務地や配属される部署は企業の意向で決定されますので、必ずしも希望とは一致しない可能性があります。また、社内でのポジションの変化に伴って、新入社員の育成から部下の業務管理、人事評価、そしていずれは経営分野まで、適正の有無にかかわらず担当せざるを得ないケースが出てくるでしょう。そのような状況下で、自分が希望する技術に触れられず、スキルを磨くこともできないまま、焦りや不安を抱えながら働いていた ── との声をお聞きすることも少なくありません。
SEが理想とするキャリアを築く上では、すでに身につけているスキルを伸ばすだけでなく、未経験の領域にチャレンジしたいと考えることもあるでしょう。
一般的な派遣と同様、SE派遣も正社員の求人に比べて未経験者への間口が広いことも特徴です。
後で詳しく説明しますが、自分の理想の将来像を思い描き、そこにたどり着くまでに必要なスキルを求めて、「SE派遣」を効果的に活用した事例もあります。
あるいは、結婚や育児、介護などさまざまなライフイベントとの関わり方を考えてみると、SE派遣が最適な答えだった ──。
そんなケースはこれからさらに増えていきそうです。
過去の記事でも、ITエンジニアの派遣と正社員の長・短所をまとめています(=参考)。
刻一刻と状況が変わるIT業界においては、例えば待遇面など大きく変化・改善した部分もあります。
こちらもぜひ参考にしてください。
参考:パーソナルテクノロジースタッフ「どっちが良いの?IT派遣エンジニアと正社員の長所・短所」
/hatalabo/it_engineer/029.html/
「SE派遣」の成功事例から考えるSEの新しい働き方
自分の希望に沿ったキャリア形成も可能
これまで「SE派遣」として就業した方たちからはどのような声が挙がっているのでしょうか。
パーソルクロステクノロジーの利用者からは、次のような話を聞くことができました。
先ほど説明したような待遇面の改善以外にも、自分の細かい希望に見合う案件が多数あり、新たな挑戦を叶える土壌が整っていることを喜ぶ多くの声が寄せられています。
ではここで「SE派遣」としての転職事例をパーソルクロステクノロジーの担当者から伺います。
その意向を勤務先に伝えたり、独自に転職先を探したりしていましたが、いずれもこれまでの業務経験の延長線上にある制御開発系の仕事しか勧めてもらえなかったそうです。
『その点、派遣ではやりたい仕事を優先して紹介してもらい、要望通りの勤務先に就業できた』と喜んでいらっしゃいました。
収入についても、サービス残業がなく、働いた分だけきちんと支払われるSE派遣の方が、結果として正社員時代より上がったと聞いています。
将来的にはフリーランスになることを目指しているため、市場ニーズが高いのはどのようなスキルや経験なのか、当社のキャリアアドバイザーから情報をもらえることも重宝しているとおっしゃっています。
上記は、自身のキャリアプランとの関係性から「SE派遣」を活用した事例になります。
続いては、過酷な業務を継続したことにより、体調面に不調をきたしてしまった経験を持つ方の事例です。
しかし、多忙を極めた業務により一時期体調を崩し、退職を余儀なくされました。
その後体調の回復を待ち、再就職の検討を始めましたが、同じような労働環境に戻れば再び体調を崩す危険性もあります。
そこで、勤務地や勤務時間を選べるSE派遣を選択。
『自分だけでは思いつかないような幅広い仕事の選択肢を与えてもらい、その中から通勤に便利で残業もほぼない自分に合った仕事を見つけることができた。今は体調を崩す心配もなく、収入も希望どおりで、プライベートも大切にできている』
と、SE派遣による就業を高く評価してくださっています。
自分に適した就業スタイルを考える
自分の今のスキルや未来の理想像を再確認しよう
「SE派遣」では、収入面や戦略的なスキルアップ、ライフスタイルに合わせた働き方など、さまざまなメリットが期待できます。
ただし、SEなら誰でも派遣が適しているわけでは当然ありません。
一つの職場で長く働いてこそ力を発揮できるタイプの人や、働く場を変えることにストレスを感じる人などもいます。
派遣か正社員かとスタイルを考える前に、自分に適した働き方は何か、働く上で譲れない条件は何か、そもそも今の自分には何ができるのか、などと、自分の現在位置を再確認することが今後のキャリアを描く上での第一歩です。
―――― やりたい仕事がはっきりと決まっている方も、市場動向やご自身の経験を踏まえたキャリア相談をしながら仕事を選んでいきたい方も、それぞれの希望に応じた仕事探しのお手伝いをさせていただきます。まずはお気軽にご相談ください。
本当に今の職場環境が自分に適しているのか、未来の自分の理想像に近づいているのか疑問を感じたら、その道の専門家を頼ってみるのも一つの方法かもしれません。