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ウェアラブルデバイスとは?身につけられる端末の機能や用途を徹底解説!

機電派遣コラム

ICT産業の活発化によりコンピューターの小型化・軽量化が進み、身につけるタイプのデバイスが急速に普及しています。

ICTとは、「情報技術」を意味するITに対し、「情報を伝達する」ことを重視した「情報通信技術」を指す言葉で、ICTの代表とされるものが次世代型端末「ウェアラブルデバイス」です。

本記事では、ウェアラブルカメラやウェアラブルウォッチなど、ウェアラブルデバイスの最新動向のほか、身近な生活やビジネスに根差したウェアラブルの活用事例を紹介します。

ウェアラブル(ウェアラブルデバイス)とは?

ウェアラブルとは「身に着けられる」という意味を持つ言葉で、衣服や腕、首などに装着可能なIoT機器やコンピューターを指すものです。

他にも、次のような名称で呼ばれることがあります。

  • ウェアラブルデバイス
  • ウェアラブル端末
  • ウェアラブルコンピューター

スマートフォンなどの小型端末は手に「持って」操作しますが、ウェアラブル端末は身体に「装着して」使用できるタイプの端末です。手が塞がっている状態でも操作できるため、作業中やスポーツをしている最中でも利用できます。

また、長時間ストレスなく身に付けられるように設計されているため、運動時や睡眠時にも生体情報を取得・管理することが可能です。

ウェアラブルデバイスの機能

ウェアラブルデバイスに搭載されている主な機能について、具体的に見ていきましょう。

【ウェアラブルデバイスの主な機能】

  • 心拍数などの生体情報を収集して管理する健康管理機能
  • 移動距離や歩数などの活動量を計測する機能
  • GPS機能
  • AR技術を使ったゲーム機能
  • 連携したスマートフォンなどの情報機器との通信機能
  • 連携した機器のコントローラーとしての機能

iPhoneとの連携

ウェアラブルデバイスの代表的な用途・特徴のひとつに、スマートフォンとの連携があります。

iPhone対応のウェアラブルデバイスといえば、国内シェアの半分以上を占めるウェアラブルウォッチ「Apple Watch」です。Apple社の開発したOS「watch OS」が搭載されており、iPhoneと連携してさまざまな機能を使用できます。

  • ストリーミングで音楽を楽しめる「Apple Music」
  • かざすだけで支払いができる「Apple Pay」
  • コンビニでも使える電子マネー「Suica」
  • 人工知能「Siri」

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ウェアラブルデバイスの用途

ウェアラブルデバイスの主な用途を紹介します。

  • 健康管理
  • 通話・メッセージの通知
  • AR技術を用いたゲーム
  • ビジネス・医療領域での活用

健康管理

ウェアラブルデバイスの装着で、健康管理に役立つさまざまな情報を得られるようになります。

たとえば、リストバンドタイプのウェアラブルデバイスでは、心拍数や歩行数、睡眠時間などの活動データを取得して、スマートフォンやPCで確認できる端末がリリースされています。

取得した生体情報を健康管理アプリやフィットネスアプリと連携し、生活習慣のデータを管理することで、利用者は生活習慣の問題点を把握しやすくなります。ウェアラブルデバイスは、より健康的な生活を送りたい方に最適な端末です。

通話・メッセージの通知

ウェアラブルデバイスとスマートフォンをBluetoothで接続し、電話の着信やメッセージの送受信を行います。また、ウェアラブルデバイスをコントローラーとして、スマートフォンを操作できる製品もあります。

ハンズフリーで通話が可能なウェアラブルは、運転しながら、あるいはデスク以外で作業をしながら電話をすることの多い営業マンに重宝されています。

AR技術を用いたゲーム

AR技術を用いたウェアラブル用のゲームも開発されています。

ARとは「Augmented Reality」の略で、日本語では「拡張現実」と呼ばれる技術です。この技術の使用で、現実世界にCGを重ねるなど、新しい世界観を表現できるようになります。

ARを搭載したヘッドマウントディスプレイを介して、ゲーム上で起きていることを現実の事象と錯覚するような、臨場感あふれる没入体験を楽しめます。

ARの世界を体験できるウェアラブル用ゲームの例

ウェアラブル用のゲームは急速に人気を集めている、次世代のエンターテインメントです。その代表例がARスポーツにカテゴライズされる「HADO」です

PVからもわかる通り、プレイヤーはウェアラブルディスプレイを、腕にはセンサーを装着し、CGを重ねた現実世界を移動しながら対戦します。日本で生まれたHADOは世界中で衝撃をもって迎えられ、いまでは36カ国以上の国でプレイされています。

ARゲームに使用する、ウェアラブルデバイスも続々と登場しています。

JENESIS ARスマートグラス

画像引用元:Amazon

Android OSを搭載した、ARスマートグラスです。半透過型液晶や500万画素カメラを備えるスペックながら、グラス部分は約40gと軽量。AR対応のゲームをプレイできるほか、物流倉庫や建設現場などでも使用されています。

Shyly 90° FOV ARヘッドセット

画像引用元:Amazon

シンプルな操作性と手ごろな価格帯で人気のARヘッドセットです。視野角も広く没入感に優れ、AR対応のゲームのプレイに適しています。

ビジネス・医療領域での活用事例

ウェアラブルデバイスは、ビジネスの現場や医療分野でも活用されています。

物流倉庫の作業

ビジネスの分野の一例として、物流倉庫でのウェアラブルデバイスの活用方法を紹介します。

これまではハンディターミナルで行っていた荷物のバーコード読み取りやデータの転送を、腕に装着するタイプのウェアラブルデバイスに替えることで作業効率の向上を図れます。

また、リストバンドタイプや腕時計タイプのウェアラブルデバイスは、各種センサーを用いて装着した人の体温や心拍数などを測定できます。物流冷凍庫内での作業など、危険な現場で働く従業員の事故を防止し、心身の状態を管理するといった活用方法もあります。

工業製品の組み立て

メガネタイプのウェアラブル「スマートグラス」なら、業務に必要な情報をデバイスに表示したまま両手を使って作業できます。

工業製品の組み立ての際は、指示書を確認するために大きく目線を動かす必要がなく、手元に集中しながら作業ができるため、ミスの防止や作業効率の向上につながります。

医療現場

医療分野では、病院の医師たちにスマートウォッチが導入されています。

従来は作業中の医師に電話がかかってくると、看護師が通話中ずっと医師の耳元でスマートフォンを持っていなければいけませんでした。しかし、スマートウォッチを使用すると医療用手袋を装着しているときでも通話できるため、救急医療の現場などで役立ちます。

また、眼鏡に装着できるウェアラブルデバイスを手術に導入して、医師の目線での動画撮影も可能になりました。この動画をリアルタイムで別のディスプレイに映し出すことで、手術の的確なサポートにも役立ちます。クラウドに保存し、新人医師の研修資料として利用することも可能です。

ウェアラブルデバイスの種類

ウェアラブルデバイスには、さまざまな種類の端末があります。

  • ウェアラブルウォッチ
  • ウェアラブルリング
  • ウェアラブルディスプレイ・スマートグラス
  • ウェアラブルカメラ
  • ウェアラブルスピーカー・イヤホン
  • スマートウェア

ウェアラブルウォッチ

ウェアラブルデバイスの中でも主流となっているのが、腕時計タイプやリストバンドタイプなど手首に装着する形の端末です。腕時計をする習慣のある方は、取り入れやすいタイプといえます。

このタイプは、健康や運動に関するデータの収集や管理に加えて、ウェアラブルウォッチでのスマートフォン操作や音楽の再生、電子決済など多くの機能を備えている端末も数多くリリースされています。

Apple Watch Series 7(GPSモデル)

画像引用元:Amazon

大型化されたディスプレイを備えたGPSモデルのApple Watch。記録した体の動きとフィットネスアプリの連携や、心拍数の通知、万が一の緊急SOS機能など、現代人のヘルスケアをサポートするさまざまな機能を備えます。

ウェアラブルリング

初期のリングタイプのウェアラブルデバイスは、スポーツをする人向けの体組成分析を目的としたものが主流でした。しかし、その後スマートフォンと連携してさまざまな機能を追加した端末が開発されています。

  • 電話やメール、SNSの通知
  • 盗難防止アラーム
  • スマートフォンやタブレットのロック解除

この他にも、ジェスチャーコントロールという機能を備えた端末も開発されています。指先で空中に文字を書いてメッセージを送信したり、ジェスチャーでスマートフォンのカメラや音楽を起動したり、家電を操作したりと、生活の利便性を向上させる機能です。

指紋認証機能を備え、パソコンをはじめ家や車のロック解除、ショッピングの支払いまでできる高性能な製品もあります。

男性用R4スマートリング

画像引用元:Amazon

充電不要で使えるウェアラブルリング。仮想着信通話、位置通知などのクラウドサービスを実装できるほか、多くのスマートフォンアプリとの連携が可能と、高い互換性を備えます。

ウェアラブルディスプレイ(ゴーグル)・スマートグラス

仮想現実(VR)技術を使って仮想空間を体験するゲームには、視界を塞ぐゴーグルタイプのウェアラブルディスプレイの使用が一般的です。また、現実の景色に仮想のオブジェクトを表示する拡張現実(AR)技術を使ったウェアラブルデバイスは、透明なレンズのメガネタイプか、メガネなどに装着できる形状になっています。

特にメガネタイプのスマートグラスは、ゲームだけでなくビジネスや医療、工業の現場にも導入されており、次のような機能が搭載されています。

  • 動画の録画
  • マニュアルやマップの表示
  • スマートフォンとの通信機能

Meta Quest 2

画像引用元:Amazon

メタバース事業に舵を切ったMeta(旧Facebook)が注力する、高機能ヘッドセットです。完全ワイヤレスのウェアラブルデバイスで表現される迫力と没入感で、世界的なベストセラーとなっています。

ウェアラブルカメラ

手に持って撮影する従来のカメラとは異なり、頭部や肩、胸ポケットなどに装着して、ハンズフリーで撮影を行うデバイスが、ウェアラブルカメラです。

小型で軽量の製品が多いほか、サーフボードや自転車に装着するなどアウトドアでの使用も想定されるため、防水・防塵機能や耐衝撃性に優れたタフなデバイスが人気を集めています。

パナソニック ウェアラブルカメラHX-A500-H

画像引用元:Amazon

高水準の防水・防塵機能を備えるウェアラブルカメラ。身に付けやすい小型仕様でありながらも、4Kの高画質撮影にも対応するスペックで操作性も抜群。撮影した画像は、内蔵モニターでその場で確認可能です。

ウェアラブルスピーカー・イヤホン

ウェアラブルイヤホンは、MP3プレーヤーと一体型になっているものが多く、音楽の再生はもちろん、心拍数や消費カロリーの計測ができるタイプも販売されています。

また、イヤフォンとヘッドフォンの中間的な位置づけの製品に「ウェアラブルスピーカー」があります。肩に載せるアーチ型のスピーカーで、スマートフォンやテレビなどとBluetooth接続し、ワイヤレスで使用できるタイプです。

映画やゲーム、音楽を楽しむだけでなく、スマートフォンから着信を受けてハンズフリーで通話することも可能です。

ソニー ワイヤレスネックバンドスピーカー SRS-NS7

画像引用元:Amazon

肩にかけて使用するタイプのウェアラブルスピーカー。音に包まれる感覚のサウンドは臨場感にあふれ、映像の世界に入り込めるような圧倒的な没入感を表現します。オンライン会議などに使用するユーザーも多いです。

スマートウェア

生体情報をリアルタイムで取得できる衣類タイプのウェアラブルデバイス「スマートウェア」の開発が進んでいます。一例として挙げられるのが、東洋紡株式会社が研究開発した「COCOMI」です。

画像引用元:Amazon

サイクリングアンダーシャツとしての仕様が想定されており、心拍センサーを接続して生体情報を取得することも可能。取得したデータは心電図やグラフの形にして、アプリで管理できるため、介護・医療・スポーツなど幅広い分野での活用が期待されています。

【おすすめ】ウェアラブルの選び方

ウェアラブルを購入する際の、おすすめの選び方を紹介します。

 

用途を基準に選ぶ

用途が決まっているときは、搭載されている機能を基準に選びましょう。

 

スポーツ・運動

スポーツや運動に取り入れる場合は、次のような機能を搭載したものがおすすめです。

  • 移動距離測定
  • 加速度測定
  • 心拍数測定
  • 消費カロリー測定

この他にも、ランニング中に現在のペースや距離などを知らせる音声ガイダンス機能を持つウェアラブルもあります。

身体のエネルギー量を推定して、休息が必要なときにはアラームで知らせてくれる機能を持つ製品もあるので、比較して自分の目的に合う端末を選んで下さい。

 

健康管理

健康管理に取り入れる場合は、次のような機能を搭載したものがおすすめです。

  • 睡眠測定
  • 血圧測定
  • 血中酸素濃度測定
  • 活動量計
  • 体温測定

これらの情報を測定することで、生活習慣の改善や日常の健康管理に役立ちます。

また、専用のヘルスケアアプリと連携してデータを管理し、より健康的な生活を送るためのサポートを受けることも可能です。

 

ダイエット

ダイエットに取り入れる場合は、次のような機能を搭載したものがおすすめです。

  • 消費カロリー測定
  • 活動量計

活動量計は歩数の測定だけでなく、家事やデスクワークなどを含めたさまざまな活動を測定して、1日の総消費カロリーを把握できます。

ダイエット目的でウェアラブルを使用するなら、スマートフォンやタブレットと連携して、ダイエット記録を付けられるタイプを選ぶのがおすすめです。

また、減量目標値と達成期限を入力すると最適なダイエットプランを提案してくれる端末もあり、より効率的にダイエットを進めたい人に向いています。

 

電子決済

近年、日本ではキャッシュレス化が進んできています。

ウェアラブルでも、電子決済ができる製品があります。

たとえば電子決済機能のあるスマートウォッチなら、スマートフォンや財布を用意しなくても、手首を読み取り機にかざすだけで支払いが可能です。

Suicaが使用できるAppleWatchでは、駅の改札を通るときやコンビニでも、手首をかざすだけで支払いが完了します。

決済時は通常のカード決済と違って、番号などのカード情報が相手方に表示されないので安心です。

 

デザインで選ぶ

長時間装着することが多いウェアラブルは、着け心地見た目も重要なポイントです。

スポーティーでシンプルなデザインが一般的ですが、端末によっては高級感があるものやポップなものなど、さまざまなウェアラブルが製品化されています。

ウェアラブルのデザイン性は、今後もさらに広がりを見せることが予想されるので、アクセサリー感覚で装着する人も増えるでしょう。

とはいえ、毎日身に着けるものなら着け心地も確認しつつ端末を選ぶことも大切です。

 

今後ウェアラブルは生活に必須のアイテムに

情報通信産業の成長に伴い、ウェアラブルの技術は日に日に進歩を続けています。

カレンダーやアラームなどの簡易的な機能から、高度な技術を採用した健康管理機能やゲーム、さらには産業や医療など専門分野での利用と幅広い展開を見せています。

近い将来には広く普及して、誰にとっても身近な日常生活に必須のアイテムとなるかもしれません。

今後もウェアラブルの技術の進歩に注目です。

 

まとめ
  • ウェアラブルデバイスとは、装着して使用する小型のコンピューター機器のこと
  • ウェアラブルウォッチ、ウェアラブルカメラなど、さまざまな種類のデバイスが登場している
  • 健康管理・スポーツ・ダイエット・ゲームなどの用途がある
  • 電子決済が可能なウェアラブルデバイスもある
  • 今後、日常生活に必須のアイテムとなる可能性がある

 

 

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