『キッティング』業務の給料は?気になる雇用形態と仕事内容について
キッティングとは、パソコンなどの情報通信機器を会社に納期前に、システムの初期設定・セットアップ作業のことです。
たとえば、各種ソフトウェアのインストールや無線ルータの各種設定、個別設定といった業務。
ネットワーク設定情報の確認を企業とおこなってからキッティングの作業に入りますが、情報システム部員の担当者はそこまで多くありません。
キッティングの他にも、機器の入出庫管理や資産管理などの業務がある場合もあります。
それに加えて、本来の仕事があるわけなので、キッティングを外部に依頼する企業が多いのです。
企業が大量にパソコンを購入した場合など、社員だけで設定作業をするのは大変なので、多くの場合はキッティングを専門にしている企業・代理店に依頼します。
では、企業としては一定の需要があるものの、キッティングを専門として果たして食べていけるのでしょうか。
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技術職だが他職種と比べると給与は安い
キッティングは技術職になるので、そこそこの給料はもらえます。
では、他のネットワーク関連の仕事と比べるとどうでしょうか。
キッティングは、パソコン関係の人気職であるプログラマーやコーダーに比べると給与は安めです。
そのため、本格的にパソコンが得意で腕一本で食べていきたいと考えている人には、あまり人気がありません。
ただ、パソコンの設定をするのが好きな人からは支持を集めている職種です。
プログラムを書いたりするのではなく、セッティングがメインなので、好みはありますが、たとえばパソコンを自作するのが好きな人などは天職だと感じているようです。
求人数は他の技術職に比べ決して多くない
Indeedでプログラマーを検索すると約2万件の求人、コーダーを検索すると約5000件の求人があるのに比べ、キッティングは1500件程度しかヒットしません。
つまり、決して求人が多いわけではないのが現状です。
キッティングができるからといって、とりあえず面接へ行けば即採用というような対応をしてくれるわけではありません。
それに多種多様な製品のキッティング技術も必要になります。
ただし、キッティング・ヘルプデスク経験に加えてデスクサポートなどがこなせれば、月収30万円以上の仕事もざらにあるので、基本的なコミュニケーション能力があれば比較的安定した職を手にしやすいと言えるでしょう。
正社員よりも派遣や業務委託が多い
検索結果では、派遣や業務委託、またはパートやアルバイトが多く、それらに比べると正社員の求人は少なめです。
ある金融関係のサーバーの設計や構築の求人では、年収600万円~800万円というものもありました。
収入を上げるなら、キッティングが十分にこなせる必要があるようなので、自分のレベルに応じたところで働き、同時にスキルアップをこなすしかありません。
時給1000円~2000円程度
派遣社員や契約社員の場合、時給で募集している企業が多く、時給には1000円~2000円程度の幅が。
仕事情報は、Webで「ユーザーサポート」「ヘルプデスク」「社内ヘルプデスク」で検索すれば、いくつも出てきます。
この場合は、基本的なキッティング業務がこなせれば問題なく採用されるようです。
また、先ほどご紹介したように、正社員の中には年収600万円以上の募集もあります。
その場合は、金融向けサーバーの構築業務でなくても、キッティング技術が相当ハイクラスである必要があります。
Windows Serverにソフトがインストールできる、Active Directoryの使用経験などのキャリアが必要とされるようです。
好きを仕事にするなら最高の職種です
キッティング業務のマッチ度が高い人は、とにかくパソコン・IT機器触るのが好きな人です。
IT関係の仕事としてはやや求人数は少なめですが、都市圏を中心に常に求人はあります。
また、キャリアを積めば高い給与を得ることも可能となる魅力的な職種です。