ものを創造する楽しみは無限大!設計者として求められる能力とは?
設計はモノづくりの中で、業務フローの上流に位置する仕事です。
モノを作るフロー(流れ)で考えると、通常は企画、設計、試作、製造(量産)、出荷とつながっていきます。
そのため要求された仕様を満足させ、うまく量産につなげるためにどう設計するかがポイントとなります。
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設計者は実際どんな仕事をしているのか
設計の仕事とは、実際にはどんなものでしょうか。
実際には、「こんなモノを作りたい」という顧客の漠然とした要望に合わせて、具体的な実現方法を、設計図なども書きながら提案していくという仕事なのです。
大まかには設計する対象によってシステム設計、機械設計、電気設計、ソフト設計という具合に分かれています。
CADを使ったり、プログラムやチャートを書いたり、といった専門的なイメージがある設計という仕事ですが、それだけではありません。
説明のための文書をつくったり、プレゼンをしたりといった細かな業務も沢山あります。
設計者にはどのような能力が求められるのか
性格的に向いているのは、「工夫する人」「こだわる人」「追究する人」です。
期限内に、求められるクオリティのアイディアや図面を作らなければなりませんので、そのプレッシャーを楽しめるぐらいのポジティブさも必要でしょう。
また、設計するためにはさまざまな知識が必要となります。
基本的には、それぞれ専門の大学等で学ぶことになると思いますが、異分野からの転職で、現場で学びながら活躍される人もいます。
まずは全体像を学び、個々の知識を「全体の中で、どのようにその知識が必要となるのか」と言う観点で学んでいくと、効率的に成長できるでしょう。
高度ポリテクセンターという、ものづくり分野を中心とした高度な人材育成を総合的に行う公的教育訓練施設があります。
⇒ http://www.apc.jeed.or.jp/04_apc_index.html
さまざまな分野の、設計に関するセミナーが開催されていますので、ぜひチェックしてみてください。
高度ポリテクセンター コースの一例
※以下の紹介するセミナーは受付終了しています。
※人気のコースはキャンセル待ちが発生することもあります。
コース名 | 概要 |
---|---|
実践的PLC制御技術 (ビット命令編) |
PLCに関する知識・回路作成(ビット命令)・変更法について I/O配線、PLCラダーサポートソフトによるモニタを含めた操作方法 およびプログラミング実習を通して習得。 |
フライス盤実践加工技術 | 立てフライス盤の安全作業 正面フライスにおける加工条件の選定と六面体加工 エンドミルにおける加工条件の選定と各種加工作業 (平行溝合わせ加工、あり溝合わせ加工、R部合わせ加工) について習得。 |
設計者の為の CAE活用技術 (振動解析編) |
設計者が振動を考慮した設計を行うために必要な知識と活用法を理解し 3次元CAD/CAEを設計の検証ツールとして活用するための ポイントを習得。 |
忘れがちな心得、設計者はモノづくりの一員であること
設計図を描くなどの、目先のアウトプット作業に没頭してしまうと、自分がモノづくりの一員として仕事をしていることを忘れてしまいがちです。
全体像が見えていないと、製造・資材・営業・生産管理等々、他部署からのニーズが反映出来ていない事がよくあります。
モノづくりは、設計者だけでなく、これらの人々と目的を同じくする共同作業であることを忘れてはいけません。
顧客や企画からの要求だけでなく、他部署からのフィードバックを含めた要求仕様に合った設計をしなければならないのです。
設計段階での小さなミスは他部署にも影響し、最終的には大きな損害にもつながりかねないので、プレッシャーも強い仕事ではあります。
しかし、モノを創造する、生み出すという喜びは何事にも代えがたいものです。
常に「モノづくりの一員である」という心得を念頭において仕事をすることで、一流の設計者を目指しましょう。
まとめ
設計という仕事について、ほんの一部ですがご紹介させていただきました。
設計とは希望や要望を形にしていく、創造性の高い仕事です。
ぜひ広い視野を持って、ご自分の能力をのばし、モノを創造する楽しみを存分に味わって欲しいと思います。