ものづくりの仕事に向いている人・向いていない人って?【職人の適性】
ものづくりの仕事では、安定した品質を担保するために各工程の作業を正確に行っていくことが求められます。
この「各工程を正確に」というのが適性の大きなポイントです。この記事では、ものづくりの仕事に向いている人に求められる能力や性格について解説していきます。ご自身に当てはめてチェックしてみましょう。
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マニュアルに沿って仕事ができる人、上司の指示に従って仕事ができる人
どのような業務であれひとつ一つの作業には理由があります。
たとえ作業者が業務の改善のつもりでしたことでも、勝手に作業の手順や方針を変えてしまうと、思わぬところで他の作業に悪影響を及ぼす場合があるのです。
マニュアルや上司の指示に従って作業ができない人はものづくりに向かない人と言えるでしょう。
「いつもと違う」に気付ける人は、無意識に分析できる職人気質
ものをつくるときに、変化や違和感に気付くことができる人はものづくりに向いていると言えます。
ちょっとした変化に気付けるということは、作業しながらも無意識にまたは意識的に業務・作業を分析しているからです。
普段と違ったことが起きた場合に、それに気付き上司・担当者に報告することができる人はものづくりの才能があります。
例えば規格内ではあるものの、ほんの少しの製品の誤差に気付き上司や担当者に相談したとします。
結果がたまたま生まれた誤差なら幸いですが、機械の不調だったら、小さな違いに気付いたことから早期の対応が可能となります。
特に品質管理や生産管理などでは、変化に敏感でいたいものです。
未経験者に求められる「正確に作業ができる能力」
正確な作業はものづくり仕事の基本です。ものづくりの現場では、ひとつの間違いから多大な損害に至る可能性があるため、未経験者であっても作業の正確さへの高い意識は必須と言えます。
特に製造・検査においては正確さが要求されます。
ひとつの不良部品を組み込んだ製品を市場に出してしまった時には、部品だけではなく製品ごと回収をしなければなりません。
回収には物流費もかかります。
時には、他に同様の不良がないか全ての製品を解体して、確認しなければならないこともあります。
また、信用を失うというお金に代えられない損害も甚大です。
設計時に、単純ミスで長さを1mm間違え試作段階で気付いた場合、試作品を作り直す工数がかかります。
作り直しのために時間をロスして、製品化のスケジュールに支障をきたすこともあります。
正確な作業は、ものづくりに求められる重要な能力です。
いま向いている人であるかを分析するより、これから向いている人になる努力をしよう
ものづくりに、向く向かないは今持っている性格的なものもあります。
しかし、慣れや経験で補うことも十分に期待できます。
各工程の作業を正確に行っていくことで成り立っていることを忘れずに、経験を積んでいけばきっとものづくりに向いている人材になれるはずです。