エックス線取扱主任者のメリット?エックス線を使用するなら必ず取得
エックス線は身の回りで幅広く利用されています。
このエックス線を用いることで、物質の結晶性や結合状から体内の腫瘍、建築物の劣化など様々な情報を得ることができるので、様々な分野で応用されています。
一方で使い方を誤れば健康被害が出る可能性もあります。
そのためにエックス線を取り扱う事業所には、エックス線取扱主任者免状を持った人の中から管理区域ごとにエックス線取扱主任者を選定する必要があります。
エックス線取扱主任者取得のメリット
工業的にエックス線を使用する機器や測定器を用いる場合には、定格管電圧が1000kV以上の装置を使用する場合を除き、エックス線取扱主任者免状を持った人の中からエックス線取扱主任者を選任し、所轄労働基準監督署長への報告する必要があります。
つまりエックス線取扱主任者の資格に独占業務はありませんが、独占業務に近い必置資格です。
この資格を持っている人が会社・職場にいないと、エックス線装置は法律的に使用できないのです。
ですので、持っているといざというときに役に立ちます。
また現在エックス線の測定器、機器類を使用している方で、この資格を取る場合はエックス線について深く勉強できます。
エックス線取扱主任者試験について
安全衛生技術試験協会が安全衛生技術センター(北海道センター・東北センター・関東センター・中部センター・近畿センター・中国四国センター・九州センター)で開催する試験に合格することで、エックス線取扱主任者の免許取得ができます。
エックス線取扱主任者の免許試験は合格率が50%弱と約半数は合格しており、実務経験の有無も問われないため、数ある国家資格試験の中では難易度の低い資格です。
エックス線取扱主任者になるために専門学校などなく、参考書などを用いて事前に勉強していかないと、落ちる可能性が高いです。
なぜなら法律や生体に関するエックス線の影響などの問題も出るからです。
特に法律は知らないと解きようがありませんので、しっかり勉強して試験に臨みましょう。
受験資格はなく、誰でも受験できますが、18歳未満は18歳にならないと免状は交付されません。
身の回りにあふれているエックス線
エックス線は身の回りにあふれています。
病院で健康診断を受けるときにはエックス線で肺の写真を撮られますし、歯医者でもエックス線写真を撮られます。
よく聞く非破壊検査とは、多くにエックス線が用いられており、エックス線の高い透過性を利用して建物内部を破壊せずに調べます。
一方で、エックス線は放射線の一種に分類されており、体内に有害です。
エックス線を浴びると、細胞内で活性酸素ができたり、直接DNAを切断したりと放射線障害の影響は怖いものです。
エックス線が見つかった初期はこのことが分かっておらず、大量に浴びた人の中には被ばくの影響が出た人もいたと言います。
エックス線から同僚、環境を守ることが仕事
エックス線は使い方を誤れば、人体に深刻な影響を与えますが、使い方によっては非常に役に立ちます。
そんな怖いエックス線から作業者及び環境を守り、有効に使用するために作業現場で責任を持って目を光らせておく専門家がエックス線作業主任者のお仕事です。
資格種類は技術系にあたり、電気工事士・電験・危険物・消防設備士などとともに人気があります。
そんなエックス線作業主任者、目指してみてはいかがでしょうか。