開発環境がエンジニアの武器。ローカル開発環境って何?
Web関係の仕事にはデザイナーやエンジニア、Webディレクターなど様々なステークホルダーが携わります。
エンジニアは当然ながら、Web関連の仕事に携わるのであれば、いずれの立場にしてもローカル開発環境を知っておくことは大切です。
ローカル開発環境はどの現場でも共通の場合が多く、1度しっかりと理解しておきましょう。
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本番前の試験運転を行うローカル開発環境
Webサービスを開発する時は一般的に作業用PCの中に仮想サーバーを立ち上げ、そこでサイトの動作や表示確認を行います。ローカル開発環境とは実際のサーバーにアップする前に、サイトの動作や表示確認を手持ちのパソコン内で行うことを意味します。
ローカル開発環境によりインターネット上のサイトに影響を与えることなく、安心してカスタマイズを行うことが可能になります。
Webサービス開発の初心者にとっては、ローカル開発環境に携わることで、Webサービスを構築する仕組みの理解に繋がるでしょう。
「LAMP」を導入してローカル環境を構築!
ローカル開発環境といっても物理的なサーバーを用意する必要はありません。実際のWebサイトに利用する時と同じソフトを、手持ちのPCの中に導入してローカル開発環境を作成します。
導入するのはLAMPでお馴染みの、Linux、Apache、MySQL、Perlなどです。これらを手持ちのPCに導入すれば、ローカル開発環境は構築できます。
インターネット上にて運用する時と同じ環境を複数作成可能で、実験用のサーバーのため繰り返しトライ&エラーを行えます。
ローカル環境開発に欠かせない2つの人気ソフト
ローカル開発環境を実現するために利用されている、VirtualBoxとVagrantという2つの人気の高いソフトウェアをご紹介します。
VirtualBoxはOracle社が提供しているx86仮想化ソフトウェア・パッケージの1つで、無料で利用することができます。PC上に仮想的なPCを構築して、そこで別のOSを操作することを可能にするソフトです。
Vagrantは、VirtualBoxなどの仮想化ソフトウェアと一緒に利用するツールで、仮想マシンの作成や設定の自動化を実現しています。チームでローカル環境のテストを行う時などに便利で、同じ構成の仮想マシンを容易に複数作成可能で、共有機能も優れています。VagrantはWindows、Mac、LinuxいずれのPCにも対応しており、異なるOSを使っている人がいても個人のローカル環境に依存せずに開発を行うことが可能になります。
ローカル開発環境はIT業界で必須の開発環境
エンジニアにしてもデザイナーにしてもこのローカル開発環境の仕組みは各現場で共通しています。
1回マスターしておけば、初めての作業現場・派遣先でもスムーズに就業することに繋がるでしょう。