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【国内上場企業】予想通り?ITベンダー・サービス事業者ランキング

IT/Web派遣コラム

多重下請けを行う日本のIT産業ビジネス、国内の大規模開発にはほとんどの場合、大手企業であるITベンダーが関わっています

そのため派遣ITエンジニアにとっても、大手ITベンダーの動向は自分の派遣先になんらかの形で関係してきます。

 

そんな派遣エンジニアにとっても、気になる国内ITベンダーとは、どういった職業なのでしょうか

業績ランキングもあわせてご紹介します

 

ITベンダーとは?

ベンダーは英語です。日本語に直訳すると、販売者・販売店・売り手・売り主を意味します。

つまり、ITベンダーとは、IT製品(IT関連ソフトウェア、ITシステム)の販売やITサービス(クラウド)を販売事業をしている企業のことです。

 

ITベンダーよって、提供するサービスや製品・商品は異なります自社の製品を販売しているITベンダーもあれば、自社製品以外を扱うITベンダー存在します

事務局へ登録し、認定を受けた場合は、IT導入支援事業者と呼ばれます。

 

ITベンダーの平均年収

専門的な知識が必要とされるITベンダー業界。

誰でもなれる職業ではないため、平均年収は約720万円前後と日本の平均給与420万円を大きく上回ります。

 

気を付けたいのは、あくまで平均年収が約720万円の一定以上の水準であることのため、平均よりも少ない人もいますし、なかには1000万円を超える年収を得るIT技術の高いエンジニアも存在するのです。

 

IT系ベンダーに関する資格一覧

ITベンダーに勤める人のなかには年収1000万円に達する人もいます。資格を取得することで、キャリアアップ・年収アップが期待できます。

 

「情報技術者試験」は高度IT人材になるための基礎的な知識・技能を有し、実際に活用することができることを証明する資格です。

まず、「基本情報技術者試験」の資格を取得すれば、IT業界で働くためのスキルをある程度もっていることの証明になりますが、その上の「応用情報技術者試験」に合格すれば、高い評価を得ることが期待できます。

 

国家資格の「情報処理技術者試験」に合格すれば、ITエンジニアとしての知識や技術が一定以上の水準であることの証明になります。

 

ITベンダーとシステムインテグレーター(SIer)の違い

ITベンダーと似たような職業に、システムインテグレーター(SIer)があります。

ITベンダーは、ITに関するものを販売することが目的ですが、システムインテグレーターは目的に合わせ、システム設計・システム基盤を構築する仕事を請け負います

ITベンダーよりもさらに、クリエイティブな仕事といえます。

 

コンピューターメーカー・ハードウェアメーカーの情報処理・ソフトウェア開発部門から独立してできた「メーカー系」親会社(ユーザー企業)のネットワークサービス・システム開発・情報システムに関する案件を受注して業務を行う「ユーザー系」、特定のクライアントを持たず独立した経営スタイルを持つ「独立系」が存在します。

目的に合わせITチームを編成し、運用管理するのが特徴です。

大手のシステムインテグレーターは、ITゼネコンとも呼ばれています。

 

ご紹介するランキングのデータ集計方法

ここでは国内で上場している日本企業の大手ベンダーについて公開されている2013年および2015年の業績データを元に集計しました。

あつかったベンダーはNEC、NTTデータ、富士通、日立製作所、ITホールディングス、野村総合研究所、大塚商会などです。

 

こちらの業績は会社単位でありIT分野だけの業績ではないので、その点には注意が必要です。

また非上場企業と外資系であるIBMやHPは省いています。決算月は大塚商会については12月、他は3月です

 

大手企業の目安:売上高ランキング

2015年の時点でのランキングは

 

1.日立製作所(9,774,930)

2.富士通(4,753,210)

3.NEC(2,935,517)

4.NTTデータ(1,511,812)

5.大塚商会(609,045)

(単位は百万円)

 

日立、富士通、NEC、NTTデータなどの大手企業が上位なのは、実際に開発の現場で経験を積んだITエンジニアなら予想通りではないでしょうか。

2013年のランキングもほぼこれと同じで上位はあまり変動が無いことがわかります。

このようにITベンダーの上位に変動が少ないことも日本の特徴の一つです。

 

利益を上げているのはこちら:当期利益ランキング

2015年の時点でのトップランキングは

 

1.日立製作所(217,482)

2.富士通(140,024)

3.NEC(57,302)

4.野村総合研究所(38,880)

5.NTTデータ(32,144)

(単位は百万円)

 

売上高に比して野村総合研究所の業績が良いことがわかります。

 

2013年の時点では

 

1.日立製作所

2.NTTデータ

3.NEC

4.野村総合研究所

5.大塚商会

 

でしたのでNTTデータが後退、富士通が躍進しています。

NTTデータが意外に低いと思われるかも知れませんが、この集計は会社単位で行っているので、他の企業はIT以外の業績があるためです。

 

主なITベンダーの動向には注意しておこう

このランキングは会社単位の業績であってITだけではないため、実感とはちょっと違うかも知れません。

しかし、大まかなIT業界の勢力の目安にはなります

ベンダーによってプロジェクト管理の仕方も違いがあるので派遣先を選ぶときに意識してみてはどうでしょうか。

 

ITソリューションのニーズが高まり、ITエンジニアの求人は増え続けています

これからIT業界に入る人も、システム部門やIT部門を検討している人も、ITベンダーの動向には注目しておきましょう

 

もちろん、企業の経営者、Webサービス事業者も同様です。

ITの力でまだ見ぬ未来を切り開きましょう。

 

 

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