技術系資格の最高峰!技術士1次試験
医療業界には最高の資格として医師免許が、法律業界には弁護士資格があります。では産業技術業界の最高の資格は何かと申しますと、技術士と言います。技術士になるためには、1次試験と2次試験にそれぞれ合格する必要があります。初めに受けるのが技術士1次試験で、これに合格しないと2次試験は受験できません。今回は、技術士1次試験についてご説明いたします。
技術士1次試験とはどういうものなのか?
技術士とは、国がその技術を認めた技術者に対して与える資格です。技術士になるためには、まず1次試験を突破しなければなりません。1次試験に合格すると修習技術者と呼ばれ、技術士補になれる資格及び技術士2次試験を受ける権利が得られます。しかし近年の技術士法改正により、技術士補になるためには身近に技術士がいなければならなくなりました。上司や同僚に技術士がいなければ技術士補にはなれませんので、技術士補に登録できる人は少ないです。しかし、1次試験に合格することで、2次試験の受験資格が得られます。2次試験に合格すると、晴れて技術士の資格が得られます。従って技術士1次試験は2次試験受験のための登竜門です。
技術士1次試験の受験資格及び難易度
技術士1次試験の受験資格は特にありません。小学生でも受験でき、しかも合格したという例もあります。誰でも受験できます。合格率は40%程度です。適正、基礎、専門科目に分かれており、適正科目では、技術者としての在り方、心構えなど倫理的な問題が多く出ます。また専門科目は、原子力や電気電子、機械など20分野があります。ご自分に合った分野を選択して応募してください。専門分野の問題は大学の基礎課程で習う内容まで出ます。高校までの受験知識では対応が難しい問題も出ますので、試験問題自体は結構レベルが高いです。しかし、過去問から多く出題されるので、過去5年分程度の過去問題をしっかり理解していけば合格の可能性は高いです。
日本技術者教育認定機構が認定した教育課程
技術士の1次試験ですが、実は試験が免除される場合があります。それは日本技術者教育認定機構 (JABEE) が認定した教育課程を卒業、もしくは修了した方です。技術士に興味がある方は、ご自分の出身大学や高等専門学校が認定された教育課程かどうか調べてみましょう。この教育課程を修了していると、1次試験の合格者と同等の修習技術者とみなされ、1次試験が免除されます。従って、技術士1次試験を受けずに、いきなり技術士2次試験を受験できるようになります。
技術士1次試験は技術士取得への第一歩
技術士は国が認める産業技術会の最高資格です。その資格取得の第一歩が技術士1次試験です。意外にご自分の出身大学や高専の課程が、JABEE認定であったりするかもしれません。その時は、指定の業務経験があればいきなり2次試験を受験できますので、是非とも確認してみましょう。