ものづくりの「NC旋盤工」になるために必要なスキルって?
ものづくりにはさまざまな技術が用いられていますが、コンピュータで動かし方や速度などを指定した上で、金属板を切り出す作業のことを「NC旋盤」と言います。
このNC旋盤は鉄やステンレスを切り出してネジやボルトといったものづくりに欠かせない部品を作っており、さまざまな商品の土台として使われているのです。
今回は、そんなNC旋盤の技術について詳しく紹介します。
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NC旋盤のプログラミングという仕事について
旋盤などの特殊な機械を使って金属加工を行う人を「旋盤工」と言います。
最近はほとんどの工場で「NC旋盤」によって金属加工を行っており、ものづくりにおいて大切な技術のひとつです。
NC旋盤の仕事は「プログラミング」と「オペレーティング」の2種類があり、このプログラミングはNC旋盤を動かすため、コンピュータに指示を送る仕事です。
ネジやボルトのような細かい部品でも、数ミリの狂いもないようにプログラミング技術を使って微調整を行っていくというものであり、正確性が求められる部品に使われています。
最近では対話式プログラムというシステムがついているNC旋盤があり、これを使うことで細かい数値まで入力せずとも、自動的に計算をしてくれるので作業時間を短縮できます。
これによって、一人でも複数の機械を同時に操作できるようになりました。
NC基盤のオペレーティングの仕事について
オペレーティングの仕事は、プログラミングした通りにNC旋盤が動くかどうか確認することをメインにした仕事です。
NC旋盤初心者の人は、まずこのオペレーティングという機械操作や完成品に問題がないかチェックする作業から始めることが多いです。
部品の製造の他、機械そのものに異常が出ないようこまめにメンテナンスするのもオペレーティングの大事な仕事の一つです。
NC旋盤の機械は、掃除の仕方や管理などについて手順書があるので、それに沿って作業をしていき、細かい操作を覚えていくのです。
こうして全体の流れを繰り返しこなしていくことで、NC旋盤技術の基礎をしっかりと身に着けることができ、将来的なスキルアップにつながる可能性があります。
NC旋盤工になるために必要なスキルは?
NC旋盤工になるには、加工をする物体の形を正確に把握するための高い空間認識能力と、判断力が必要となります。
旋盤工は新人の頃に会社によって研修が行われることが多いので、知識はそこで養われていきます。
まずはオペレーティングで作業全体の流れを見ながら、仕事を覚えていきます。
基本的な作業に慣れてきたら、より複雑なプログラミングを行ったりしてスキルアップを目指していきましょう。
ある程度の期間実務経験があると、「機械加工技能士」の資格取得もできます。
NC旋盤は他の工作機械を扱う場面でも、基本的なスキルとして役に立つだけでなく、将来的に工作機械を扱うような他の仕事への転職にも役立ちます。
NC旋盤は金属加工の基礎的スキルになる!
NC旋盤の技術は、金属の加工技術や機械操作で応用できる範囲が非常に広いです。
金属加工を仕事にしたい人はNC旋盤からキャリアを積んでいくことがおすすめです。
実務経験を積むと「機械加工技能士」の資格試験にも挑戦できるので、スキルやキャリアアップしたい人はぜひ身に着けておきたい技術の一つです。