意外と年収が高い職種。プロセスエンジニアってどんな職種?
ものづくりエンジニアの中でも比較的認知度が低いプロセスエンジニアという職種。
実はエンジニア職の中でも年収が高く、今ものづくり業界で求められている職種だということをご存知でしたか?
今回は普段あまり知られていないプロセスエンジニアの仕事について、「どんな仕事なのか」「なぜ求められているのか」について詳しくご紹介します。
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プロセスエンジニアってどんな仕事?
プロセスエンジニアとは、製品の原材料の選定から製造方法の選定まで「商品を具体的にどう生み出して行くか」を考えるエンジニアを指します。
一般的にエンジニアと言えば、商品自体を開発する仕事と思われるかもしれませんが、実際にその開発が技術的に生み出せるのか否かは、このプロセスエンジニアにかかっていると言っても過言ではありません。
また、企業である以上、ものづくりにおいては、新商品の開発だけではなく、「いかに少ない工数とコストで商品を生み出すか」や「品質改善」「コスト削減」なども包括的に考えなければなりません。
プロセスエンジニアは技術者であると同時に、企業として利益を上げながら、お客様にも喜んでもらえる商品を生み出すにはどうすればいいかを考える上でも重要な職種と言えるでしょう。
業界内では高水準。プロセスエンジニアの年収は?
ものづくりにおいて「商品を企業として作る」という意味でも重要な職種であり、「品質改善」や「コスト削減」が重要視される現代では、非常に重宝される職種です。
そのため、次のようにエンジニア職の中では年収が高い傾向にあります。
<プロセスエンジニア職の平均年収>
- 25~29歳:平均年収454万円(エンジニア職平均年収より57万円高い)
- 30~34歳:平均年収481万円(エンジニア職平均年収より19万円高い)
- 35~39歳:平均年収661万円(エンジニア職平均年収より135万年高い)
(出典:DODA「プロセスエンジニアの平均年収」よりhttps://doda.jp/guide/heikin/2010/003_05.html)
また、最新機器やシステムを慎重に選ぶ日本と違い、積極的に最新工法や技術、システムを取り入れて業務効率化を重要視する外資系ものづくり企業では非常に重宝されている職種であり、最高額で年収が1400万円以上になるケースもあります。
このように、給与面でも魅力的な技術職と言えます。
プロセスエンジニアが企業から求められる理由とは!?
プロセスエンジニアの仕事は、「いかに革新的な商品を、いかに安く、いかに少ない工数で作るか」の一言に尽きます。
開発者は「いかに革新的な商品を作るか」を考えればよいのですが、たとえばそれが革新的であったとしても、コストがかかりすぎてしまったり、自社の持っている設備では作ることができず最新機器の導入が必要だったり、世の中にとって革新的な商品は、必ずしも、企業にとって革新的な商品になるとは限らないのです。
その開発者と企業との隙間をうまくつなぐパイプの役割をしてくれるのがプロセスエンジニアであるため、特にコストや品質基準の厳しい現代のものづくり企業にとっては必要不可欠な存在なのです。
プロセスエンジニアに向いているのはこんな人
プロセスエンジニアは開発者と企業をつなぐパイプ役です。
そのため、技術知識はもちろんのこと、その業界の幅広い知識を持っている人、また、モノの生産に関わるため、生産技術職、開発職、両方経験のある方に向いている職種と言えるでしょう。
プロセスエンジニアに必要とされるスキルが具体的に確認できるでしょう。